某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたしますね!




鬼の子 破

陸奥天兵と緋村剣路はしとりに好意を寄せている。もっとも当の本人であるしとりは一緒に遊んでくれるお友達のように思っているだけですけど。

 

確かに太陽みたいに咲く天真爛漫な笑顔は見ているだけで心安らぎ幸せな気持ちになりますが、しとりに対して剣路君は少し独占欲を持っている。

 

「しとりは好きな男の子はいるの?」

 

「ん?母様と父様とひーちゃん」

 

「……うん、私もしとりが大好きですよ」

 

「ひーもすき!」

 

まだ、子供のしとりには難しいのでしょうか?と考えて自分が転生者で子供の頃から自我は確立していたから早熟していた事を思い出す。

 

私、実は端から見ると不思議ちゃんなのでは?なんてことを思ったりするものの、きっと気のせいだと自分自身に言い聞かせて、チラリと姉妹を見る。

 

お手玉を優しく教えるしとりのお姉ちゃんっぷりに感心しながら、ひとえの甘えん坊なところも可愛くて可愛くてとても素敵です。

 

「景、ちょっと良いか?」

 

「はい、なんで……おっきい西瓜ですねぇ」

 

「おう。コイツを冷やしたくてな」

 

「じゃあ、お水と桶を取って来ますね」

 

「助かる」

 

西瓜を抱えた左之助さんのところに桶を持って戻り、ショドウフォンを使って「冰」と書くことで氷水を桶の中に溜める。私のモヂカラは『火』ですが、多少なり他の属性を使うことは出来ます。

 

まあ、流石に変身する事は無理ですけど。

 

例え変身することが出来ても私は戦闘には関わらないし、危険な行為に関わるつもりもない。家族と自分の命を優先する、身勝手な女です。

 

「ん!しとりもやりたい!」

 

「……そうですね。そろそろ文字書きや計算の仕方を教えるのも良いかも知れませんね」

 

「ひーもする!」

 

「ひとえはもうちょっと大きくなったらね?」

 

「むうぅぅ!」

 

ぷくーっと膨れっ面になるひとえの事を優しく抱き締めてあげつつ、左之助さんの頑丈で強い身体を受け継いでいる姉妹なら万全の状態でモヂカラは使える。

 

しかし、あくまでシンケンレッドを継承するのは志葉家の人間であり、あの世とこの世の隙間に住まう外道衆と戦えるのもシンケンジャーだけ。

 

私自身は追加戦士になるつもりはないけれど。

 

ひょっとしたら未来の子供達は追加戦士や番外戦士のようにシンケンジャーに協力している可能性だってあり得るというわけだ。

 

「(地獄門の向こう側に存在していた腑破十臓はおそらく外道堕ちした彼本人なのでしょうが、既に出てきているという予感もする)」

 

鬼の子は所詮、鬼の子でしかない。

 

人を超えるために人道を踏み外した彼の求める強者は緋村剣心か不破信二だろう。左之助さんは命を懸ける戦いには挑んでも誰かを殺すために戦った事はない。

 

 

 

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