ひとえの名付けた「そーちゃん」にイマジンは一番まともだとそれを選んだようですが、ソウタロスという事になりましたね。
此方の命名は個魔の方です。
理由は「犬っぽい感じがするから」と教えてくれたものの。どこが犬なのかと首を傾げつつ、ドクトル・バタフライのどこでもドアを通って、ようやく合流できたドンと親分にしとりは嬉しそうに笑っています。
「ん!どんもおやぶんもいいこ!」
「かあいいねぇ」
「フフ、そうですね」
モフモフとした毛並みを楽しんでいるしとりとひとえの姿を模写していると個魔の方を見ることの出来ないソウタロスはお札を構えている。
そういうのは効かないタイプの妖怪です。
「母者、アイツ面白いぐらい引っ掛かるよ」
「そうでしょうね。たまに左之助さんも貴女のドッキリに引っ掛かっていますし。でも、あまりポルターガイストごっこをしちゃダメですよ?」
「分かっているさ」
そう言うと個魔の方はソウタロスに近づき、見えないことを良いことに彼の頭を叩いたり、肩車をしてもらうように乗っている。
みんな、元気で大変ですね。
我が家の賑やかさは東京でも一番じゃないんでしょうか?と思いながら、湯呑みに新しいお茶を注いで飲んでいると私の身体の中に逃げ込もうとしたソウタロスが巨大化した親分の肉球に潰された。
……ちょっとだけ羨ましいかも?
「くっ、柔らけえ…!」
「おやぶん、つおい!」
「おやぶーん!」
ドンを抱っこしながら姉妹は大きくなったスネコスリの親分に抱きつき、嬉しそうに笑っている。ネコバス……いえ、そう見えたけど。
流石に混ざったら大変な事になるし。もう少しばかり私も節制するようにしないとですね。でも出版社が新しい作品を描いてくれって土下座してくるし。
ドクトル・バタフライのせいでもう繋がっている「エンバーミング」か「黒博物館」でも描こうかしら?なんて思いながら、世界を壊しかねないものは省く。
不破信二は『ビッグライト』を受けてゴジラやガメラ、キングギドラと戦ってみたかったとか騒いでいたけど。貴方はひみつ道具が効かない体質でしょう。
「景、また考え事か?」
「いえ、肉球すごそうだなって」
「確かに重そうだぜ」
そう言って私の言葉に納得する左之助さんに苦笑する。私の大好きな人も戦うことに忠実ですから仕方ないのかも知れませんね。
それに「ゴールデンカムイ」の『物語』に現れる転生者の女の子も気になります。確か鹿児島県に生まれた金運を願うタイプの転生者なんですよね?