某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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東京の狛犬 序

ソウタロス(そーちゃん)と名前を得たイマジンの生活は私達と変わらず、起床して顔を洗ったり歯磨きをしたりして、みんなで一緒に朝食を食べています。

 

最初は警戒していましたけど。話してみれば意外と怪人然としたタイプではなく、どちらかと言えば怪人としての在り方に悩んでいる一般イマジンだそうです。

 

日がな日光を浴びているか。あるいは、縁側に寝転んでいるか、そのどちらかですね。

 

基本的にソウタロスの日々は惰性的であり、しとりとひとえに物凄い悪影響を与えるのでは?と思いながら観察していると彼はドンと親分に噛みつかれ、何処かに引きずられて消えてしまった。

 

「かーしゃま、そーちゃんは?」

 

「ドン達とお散歩です」

 

「むう、ひーもいきたかった!」

 

ぷくーっと可愛らしく頬っぺたを膨らませるひとえの事をお膝の上に乗せてあげ、「それならお母さんと一緒にお絵描きをしましょうか?」と言えば嬉しそうに笑い、私の用意した紙に彼女は炭筆を走らせる。

 

「ん?」

 

「おー!」

 

絵が動いているように見える。いえ、おそらく実際に動いているのでしょうが、まさかひとえのモヂカラに呼応しているのかしら?

 

『火』に関するモヂカラを教えるのは十歳を過ぎて……ひとえが十歳になる頃に私はいるのだろうかと考えながら、ドクトル・バタフライや他のみんなが楯敷ツカサを打破してくれれば私は無事な筈です、たぶん。

 

「ひとえ、それはなんですか?」

 

「かーしゃま!」

 

「じゃあ、こっちは?」

 

「とーしゃま!」

 

最初に私を描いてくれるのは嬉しいのですが、絵の中の私は物凄くアグレッシブすぎますね。絵の中の左之助さんに大胆に抱き付いています。

 

普段の私は寄り添えるのが精一杯なのに、もう夫婦になってかなり時間も経つのに私は何だか彼に申し訳無さを感じてしまう。

 

「し、死ぬ……!」

 

「あら、ソウタロス帰ってきたんですね」

 

「そーちゃん、おかえりー!」

 

私のお膝の上に座ったままベチベチと机を叩いてソウタロスが帰ってきた事を喜ぶひとえの優しさと笑顔にほっこりとする私にソウタロスが「アイツら、絶対に普通の動物じゃねえよ!」と叫んだ。

 

それはまあ、親分はスネコスリですし。

 

ドンも北海道最強の動物として名高きクズリなので、左之助さんより弱い貴方じゃ絶対に勝てない相手だと思いますよ?

 

「クソ、ディケイドの野郎…!」

 

そう言って怒るソウタロスに旅行者を彷彿とさせる服装の男の人を思い浮かべてしまう。まあ、あの人も楯敷ツカサの仲間みたいですけど。

 

 

 

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