某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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東京の狛犬 急

ソウタロスの日々は平凡だ。

 

怪人としての役目は私の肉体を支配し、そのまま楯敷ツカサの部下もしくは幹部として生きること。ですが、私の患っている病気と楯敷ツカサの押し付けたモノに蝕まれた身体は怪人の彼でも痛かったみたいです。

 

やっぱり人間の一番恐ろしいところは慣れてしまうことですね。年々苦しさも辛さも増しているけれど。必ず、みんなが仮面ライダーダークディケイドを倒してくれると私は信じています。

 

「なあ、景」

 

「なんですか?」

 

「剣心んとこに変なのが居たぞ」

 

「イマジンですね、悪い方です」

 

ズルズルと土竜のようなイマジンを捕まえて帰ってきた左之助さんとしとりとひとえの三人に苦笑しながら、背広のボタンを付け直す手を止める。

 

「おやぶん、きて!」

 

しとりに呼ばれた親分は日向ぼっこを止めて、のそのそと歩いていくと「食べて!」と差し出されたイマジンとしとりを交互に見比べて、私を見つめてきた。

 

なんですか、その「お前の娘が変な事を言っているぞ」という様な視線は私の可愛い可愛い最愛の愛娘のお願いですよ?断ったら許しませんよ。

 

「ねーしゃま、たべるの?」

 

「ん!おやぶんは食べる!」

 

渋々と大きくなった親分はイマジンを齧り、すぐに真上に向かって放り投げた。軽く花火のように散った最後を見届けつつ、私は背広をハンガーに引っ掛け、クローゼットの中に戻す。

 

「むう」

 

「お前ら、親分が困ってるだろ?悪いな、景に確認しておしたかったんだ。あとで煮干しやるから許してやってくれるか?」

 

左之助さんの言葉に親分は頷き、四足の土汚れをしとりに拭き取って貰い、ドンの隣に座り直して日向ぼっこを再開しています。

 

「そういや景に聞きたかったんだ」

 

「ま、まだ、いるんですか?」

 

「いや、あの土竜はアイツだけだ」

 

ほうっと安堵の吐息をこぼして、何があったんですか?と左之助さんに訊ねると古びた腰巻き───いえ、これはベルトを模造したものでしょうか?

 

「デンオウベルトじゃねえな。どこかで見た覚えもあるが、上手く思い出せない…!」

 

唸り始めるソウタロスにベルトを差し出す。

 

「おそらく貴方の持ち物です。いつか思い出せると良いですね、それまで無くさないように持っていることをお勧めします」

 

「……良いのか?襲った相手だぞ」

 

「大丈夫、もう貴方も家族です。ねえ?」

 

「まあ、そうだな。悪さしたらぶん殴るが」

 

「そういうことなら、助かる」

 

私達の言葉に頷いたソウタロスはベルトを手に取った。少しだけ頭痛の種も減りましたね。

 

 

 

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