私の使おうとした「コピーロボット」を使い、ソウタロスは人間としての器を得ることは出来ました。私と違うところは少し髪の毛が逆立ち、瞳の色はほんのりと赤いところでしょうか?
「どうですか?」
「ああ、悪くはない」
着物を少し緩めて素肌を出そうとするソウタロスの頭をペシンと叩いて注意をする。コピーロボットとはいえ私の身体ですから破廉恥な事はやめなさい。
しかし、赤い着物を欲しがるのは対抗意識なのかしら?と私も首を傾げながら、未来の世界に現れる赤鬼の様なイマジンの事を思い出す。
やっぱり色々とソウタロスも溜め込んでいるのか。人間としての身体を得て、少しばかり安心しているようですが、何とも言えませんね。
「景が二人?……こっちか」
「んッ…正解ですけど、接吻は違うんじゃ?」
ドンと親分を引きずって帰ってきたひとえとしとりの傍に立つ左之助さんは当たり前のように口付けをして来る。嬉しいですけど、子供達も見ています。
「父者は愛妻家だけど。嫉妬深いな」
それはそうですが、内緒ですよ?
「オウコラ。オレに挨拶なしかよ」
「お前、ソウタロスか」
おうこらって、私の顔で凄むのはちょっと嫌ですね。いえ、別に困りはしないんですが、私本人と勘違いする人がいるかも知れませんし。
まあ、私の見た目ですからね。
「フ、この見た目だとなぐれぷべっ!?」
「さ、左之助さん?」
見事にコピーロボットに憑依していたソウタロスの顔を殴り抜いた左之助さんに私は困惑し、個魔の方はしとりとひとえの事を影で覆い隠してくれた。
「悪いが、景の偽物は経験済みだ。それからオレは常日頃から景に悪戯したいという気持ちもある!」
「最低だな、この父者」
「ま、まあ、そういう痛いのも…いえ、でも、夫の悪いところを真摯に受け止めるのも妻の役目なのでしょうか?どうしたら?」
「最近の母者も駄目だな」
うぅ、私はどうしたらいいのでしょうか。
「安心しろ。景は殴らねえよ」
「こ、コピーの身体で良かった。もしも糸色景の身体に乗り移ってたら確実に死んでるパンチだ。ってか、自分の嫁の顔を全力パンチしてんじゃねえよ!?」
…………言われて見れば確かに?なんて思ったものの、あまり深く考えると頭が痛くなりそうなので、そういうものなのだと割り切ろう。
「かーしゃま、ふたり?」
「いや、オレはソウタロスだ」
「んーん、そーちゃんちがう」
「……ほら、ソウタロスだぞ」
「そーちゃん!」
見分けは目の色と着物を色ですね。