私のコピーロボットを使えば良いのにソウタロスは怪人態のまま外出し、しとりとひとえの姉妹もいるため「ああ、また糸色さんところに変なのが居付いてるよ」と言われてしまっています。
「糸色殿、お久しゅうございます」
「般若さん、今日も絵草紙を?」
「えぇ!……ゴホン、いや、実は仕事です」
どっちなんですか?と言いたい気持ちを押さえながら、彼の差し出す手紙を受け取って中身を確かめる。墨やインクの匂いもせず、何も書かれていない白紙の手紙に首を傾げつつ、綺麗な青空に白紙を翳す。
疾風流と迅雷流の両流派に御庭番衆の忍びを派遣し、合同演習を望んでいるという内容ですが、伊賀崎流、その中にハッキリと戸隠流の名前も有った。
確かに御庭番衆はお父様の部下として活動している事は聞いていましたけど。操さん達はまだ結婚して三年も経っていない新婚さんですよね。
そう思いながらも手紙を閉じて封筒に戻す。
「やはり此方も変身するべきでしょうか」
「え?」
「いや、お館様に聞いたのですが糸色殿は瞬時に衣を変える変身忍具を所有していると…!」
お父様も私の「黒歴史ノート」を読んでいたのですか?という身内に自分自身の恥ずかしい妄想を読まれていた事実に顔が羞恥心で赤く染まる。
「……分かりました。頑張ります」
「おお、助かります!」
少し嬉しそうに帰っていく般若を見送り、ショドウフォンを使ってドクトル・バタフライに般若との出来事を連絡すると「いやはや、大変な事になってきたね!」と嬉々として話し始めた。
此方はお父様の仕業で大変なんです。
何とか誤魔化せるものを用意して、それなりに合わせなければいけないですが、私が手掛けると『物語』は繋がってしまいますし、デザインだけドクトル・バタフライに見せれば良いですね。
そう思いながらどこでもドアを通ってやって来たドクトル・バタフライに「他の繋がっていない作品の忍者を使いましょう」と提案する。
「ムッ、それはありだな。しかし、私が知っている忍者なんて赤影か月光隊なのだが」
「そ、そうですか」
意外と想像していたモノより古くて驚きつつ、どこでもドアで北海道に戻ると久しぶりにススハムと再会することが出来ました。
「三下り半でもしたの?」
「そんなことしません!」
私の食い気味な返しにクスクスと笑いながら頭を優しく撫でてくるススハムに懐かしさを覚えつつ、今の現状を伝えると呆れていた。
まあ、そうなりますよね。
私もちょっとだけ怒りたいです。