「スーパー戦隊の強化服を手掛ける事になるとはね。予想外だったけれど、そういうこともあるのだろうね。それと外見のデザインは本当にこれで良いのかね?」
「はい。あくまで私の『物語を繋げる能力』は現地に暮らす人達が認識してしまった場合です。このスーツはデザインこそ作ったものの、製作・製造はドクトルのものになりますから」
そう言って私の差し出したデザイン案『超忍者隊イナズマ』について納得するドクトル・バタフライと、こんな特撮あったのかと困惑する不破信二、ススハムに頼んで準備を進める。
「このシンケンレス鋼製っていうのは?」
「シンケンマル。えーっと、侍戦隊の標準装備およびスーツに使用している特殊合金ですね。この合金をスーツとして作成しようかと」
「俺も着たいんだけど」
「不破さんは転生者の作った道具や概念を受け付けないので攻撃を受ける役です」
「死ねと?」
死なないじゃないですかと思いながらも苦笑を浮かべつつ、ドクトル・バタフライに合金を溶かして貰い、私とススハムは雷撃を集める装置を電光丸の発電機構を利用して接続する準備を行う。
ただ、紫電は女性スーツではなく男性スーツに変えている理由は四乃森蒼紫を忍者の集まりに呼んで合同演習を行うだろうと推測しているというのもある。
あの人は自分の仲間をバカにされるのを許しませんし、何よりあの人も自分より強いかも知れない相手と戦うのは大好きなタイプなのである。
仮面ライダーと違って、こちらはスーツを作って変身するプロセスを組み上げてしまえば問題ないのですが、下手に手を加える増えてしまいそうなんですよね。
「糸色君、どうだろうか」
「良いです。塗装もお願いします」
瞬間的に製作できるのはひみつ道具のおかげですが、その手捌きはドクトル・バタフライの持つ技術力の高さを示してもいる。
「決め技スーツの瞬間変身のプログラムを組み替えて、ベルトではなくブレスレット型に作り替えるべきか。いやはや、年甲斐もなく楽しんでしまうな」
「ハリケンジャイロとかですか?」
「はり?」
やっぱり時代的に古い方が分かりやすいのかな?なんて思いながらドクトル・バタフライにハリケンジャイロを描いて見せると納得してくれた。
……流石に全てを模造しませんよね?
そう少しだけ不安に考えてしまうけれど。蝶のマークを付け足しているのでセーフですね。しかし、誰が着てもサイズを合わせるように調整しないとですね。
三人を選抜するとして、どうしましょうか。