某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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変化の分岐 急

御庭番衆の勝利に終わったものの、お父様にお願いして忍風館と迅雷塾、それから伊賀崎流も戸隠流の方々も糸色家の傘下に入れて貰えました。

 

まさか二十二歳でパパ呼びした挙げ句、甘えん坊のようにおねだりしてと言われるなんて予想外です。そういうのはお母様にお願いすれば良いのに、お父様の私に対する態度は少し変わるべきです。

 

「左之助さんも戦いたかったんですか?」

 

「あんなに強いヤツが戦っているのを見て魂が燃えない男が居ると思うか?オレも忍者になったらアイツらと喧嘩できるのかねえ」

 

「フフ、お父様に聞いてみます?」

 

「いや、景も疲れたろ」

 

左之助さんの労る言葉にそうっと顔を逸らす。

 

えぇ、疲れましたけど。

 

この疲労感はお父様の「景と孫娘が甘えん坊になってくれたら考えよう!」という突拍子も無い提案によるものです。しかも、左之助さんが見ているところで甘えるなんて恥ずかしすぎる。

 

「かーしゃま、かあいかったねえ」

 

「ん!母様かわいい!」

 

「二人とも恥ずかしいですから…」

 

ニコニコと楽しそうに笑っているしとりとひとえの姉妹に大きな声で褒めるのは止めて欲しいと伝えながら、左之助さんに助けを求めるも「景はいつも綺麗で可愛いだろう?」と話しに加わってしまいました。

 

私を辱しめて何が目的なんですか!?

 

「しかし、アイツらが景の実家にか」

 

「……日帰りは止めて下さいね?」

 

「日帰りはしねえよ」

 

そうですよね。流石に左之助さんでも妻と娘達を放って喧嘩するためだけに妻の実家に行ったりしないですよね。そう安心しながら、しとりとひとえを抱き上げる左之助さんの事を見つめる。

 

「景、これもアイツに対抗するためか?」

 

「そちらはドクトルに任せています。私は左之助さん、しとり、ひとえ、みんなで安心して過ごせるなら怖くても頑張ります」

 

「もしものときはオレも戦うぞ」

 

「フフ、左之助さんの圧勝ですね♪︎」

 

何処までもずっとに一緒にいたい大好きな左之助さんに言い訳をするつもりも騙すつもりもない。

 

───けれど。仮面ライダーダークディケイドこと楯敷ツカサを倒すのは仮面ライダーではなければいけない。いくらスーパー戦隊と知り合えても意味はない。

 

「(ソウタロスのベルト。あれが誰の使っていたものなのかは分からないけど、おそらく『仮面ライダー電王』の物語に生まれて、楯敷ツカサに敗れた)」

 

そして、ソウタロスはその変身者の相棒だった。

 

そう考えれば辻褄は合う。ただ、ソウタロスは記憶を消されたか忘れたのか。私を襲うために楯敷ツカサに送り込まれてきた。

 

 

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