某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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姉妹、お買い物 急

お買い物をやり遂げてくれたしとりとひとえにお礼としてお揃いの道具か装飾品を贈りたいと考えているものの、何をプレゼントするのが一番なのかと悩む。

 

やっぱりお揃いの物にするなら色違いの物にするのが良いのでしょうけど。どういうものが二人に喜んでもらえるかしら?

 

二人とも妖怪や怪人に好かれやすい体質だから身を守る道具をドクトル・バタフライに幾つか頼んで、二人に選んで貰うというのもアリかも知れませんね。

 

「(妖怪ウォッチ?いえ、流石にダメですよね)」

 

「かーしゃま、どおしたの?」

 

「え?ああ、何でもないですよぉ♪︎」

 

「んへへぇ…」

 

くいくいと袖を引くひとえに驚きつつ、彼女の頭を優しく撫でてあげると嬉しそうに笑う。リボンはもう姉妹で色違いのお揃い。

 

日用品や装飾品のほうが良いですね。

 

「ひとえは良い子ですねぇ」

 

「ん、ひーはいいこ!」

 

そう言うとフンスと自慢気に胸を張るひとえの事をお膝の上に乗せてあげ、もう『物語』が繋がっている『夏目友人帳』のお話を教えてあげる。

 

───友人帳。

 

いえ、いえ、そんなものを作るなどダメです。

 

お友達の妖怪を自由に呼び出す道具は撃盤で事足りますし。いきなり『妖怪ウォッチ』なんて作ったところで、メダルを作ることに時間を費やしてしまう。

 

なにより世界規模の攻撃は怖い。

 

しとりやひとえを巻き込んで大変な事になるのはイヤだ。ドクトル・バタフライ、彼に頼んで作ってもらえば『物語』は繋がることはないけれど。

 

「どうしましょうか?」

 

「どーしましょ?」

 

「フフ、真似っこですかあ?」

 

「むみぃ」

 

むにむにとひとえの頬っぺたを挟むように手のひらを当てて動かす。小さな子供特有の柔らかくて温かい肌の感触を楽しみつつ、ひとえの頭を優しく撫でてあげる。

 

「かーしゃま、あったかあ」

 

「ひとえも暖かいですよ」

 

愛らしい我が子を抱き締めて笑う。

 

やはり危ないことに巻き込まれるより、こちらのほうが圧倒的に幸せですね。しかし、しとりとひとえへの贈り物はまだ決まらない。

 

「うーん、悩ましい」

 

「なやましぃ?」

 

「難しい。困る。そういう感じの意味です」

 

「いみ!」

 

まだ子供のひとえには難しいみたいですね。

 

尤も分かっていたことですから、然程驚いている訳でもありません。けれど、どうしようもなく不安が押し寄せてくるのはひとえに宿ってしまった特異な能力『癒やしの力』とも言える能力です。

 

この子の傍にいると心肺の痛みも引いていく。

 

その事を知ったら私以上に狙われるかも知れないのが、とてもとても怖い。

 

 

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