糸色境君、彼はひとえの子孫だそうです。
そして彼の関わる『物語』は『月光条例』であり、私とひとえの血を濃く受け継いでいるものの、肉体は左之助さん並みに頑丈というハイスペック────。
謂わば糸色家の最高傑作。
ひとえの『癒やしの力』と私の『未来予測』を使うこともでき、彼自身の脅威を挙げるとすれば「意識的・無意識的に肉体の自己修復を
付け加えると「相手の千手先の行動を瞬時に把握できる上、
正直、私の血筋とは思えない反
「明治時代のお茶って美味いなあ…」
「それは良かったです」
「僕のお婆ちゃんはまだ小さいのは分かっていたけど。こんなに小さくて可愛い子が、僕のお婆ちゃんになるのか。なんだか嬉しいな」
「おばちゃ、ちがう」
ぷくーっと可愛らしく頬を膨らませるひとえに笑う境君の目的は『爆心の鎧』という名前に変化した『超絶勝負チェンジャー』だけ、此処に来たのは蛮竜を使えるようになるためじゃない。
「ソレに僕は剣客だからな」
「姿お兄様と同じ?」
「景に似てんのに剣士なのな」
どちらかと言えば左之助さんですよ。
しかし、姿お兄様と同じ剣士なら刀を持っている筈ですが、何処にも刀は持っていない。いえ、学生服の中に隠し持っているのでしょうね。
「ああ、刀は此処だよ」
そう言うと境君は学生服のボタンを外して、赤い柄と白い柄の刀柄を見せてくれた。どこかで見た覚えのある。ああ、これは『クナイ伝』に登場するものですね。
「珍しい物を持っていますね」
「景、分かるのか?」
「えぇ、二振りとも妖刀です」
それにしても、二刀流ですか。
本当に境君は姿お兄様に剣士としてのスタイルも似ていますね。でも、どうして私の事を懐かしむように見るのかしら?
まさか私が未来にいるという事も有り得るのでしょうか。まあ、その不思議な事が巻き起こるのが『月光条例』ですからね。
「流石、よく分かっている」
「未来の私と話さないで下さい。左之助さん、この子と戦っちゃダメですからね?」
「なんでだ?賛やカズキとは戦ったぞ」
「ダメなものはダメです。多分、この子と左之助さんは戦ってはいけない相手です」
「すげえ期待させてくるじゃねえか」
そういうつもりはないんですが?