「フゥン。仮面ライダーとスーパー戦隊も混ざってるんだ。道理で私の家の周りにもコスプレした集団が現れるなとは思っていたのよ……」
そう言ってこめかみを押さえる安居院紗那に同情する。鹿児島といえば霊域の多く存在する土地ですし、妖怪や怪人なんて沢山いますよね。
「ススハム君、糸色君、安居院君」
「はい、なんですか?」
「何よ、ドクトル」
「なにかしら!」
ドクトル・バタフライの呼び掛けに私達はそちらに視線を向けると頭を抱える男性人が居ました。そういえば不破信二やヘンリー君、幻想虎徹はあまりアニメや漫画、ライトノベル、特撮に詳しくなかったんですよね。
こうして話し合う時も事前に私の描いた資料を見ながら聞いていますし。もう少しばかり、ゆっくりとお話ししたほうが良いのでしょうか?
「糸色、この変身アイテムは使えないのか?」
「不破さんはひみつ道具も使えないでしょう?」
「…………そっか」
「待って、ひみつ道具があるの?」
安居院紗那の言葉に私達は顔を見合わせて、彼女に向かって頷いた次の瞬間、深々と彼女は私達に向かって頭を下げてきました。
「後生です!!!タケコプターをください!!」
「設計図を描いて作ったのは彼女だ」
「え?」
いきなり此方を指差すドクトル・バタフライに戸惑う私を無視して、ガッシリと私の両手を握ってきたひとえより一歳年上の安居院紗那の事を見下ろす。
「貴女、お名前は?」
「さ、相楽景です」
「OK。ケイえもんね!」
「えっ」
とんでもないあだ名を付けようとする彼女にビックリしながら、ススハムの方を向けば背中を向けて笑っていた。親友がドラえもんみたいに呼ばれるのって、そんなに面白いものですか?
しかし、本当にこの子は不思議ですね。
「安居院君、困らせるのは良くない」
「あら、ドクトルは嫌なの?」
「私は自前の羽があるのだよ」
チャフの武装錬金は自前の羽なのでしょうかと私は首を傾げつつ、ゆっくりと私の膝に手を付いている安居院紗那の頭を優しく撫でて上げた、その時だった。
彼女は物凄く驚いたように仰け反り、パタパタと顔を覆って暴れだす。
「ま、ママって呼びそうになった……こわっ」
「ママって、怖いですか?」
「知らないわよ。アタシもママだし」
そうですよね。
ススハムの同意を得た私はお母さんって呼ぶのが苦手なのだろうと納得し、顔合わせの会議を終わることを提案する。もうすぐ左之助さんもしとりも帰ってきますから、お出迎えしてあげないとです。