ドクトル・バタフライの助言を手懸かりにガオマッスルに近しい形状のシンケンオーを作ることに着手し、両腕のパーツ部分は犀の後ろ足をそのまま使用する。
二機合体型のシンケンオーです。
「かーしゃま、くっついてる!」
「フフ、そうですね」
「ごりらしゃん、どこ?」
「此方の上の方ですよ」
そう言ってひとえにシンケンオーを見せてあげる。ガッツポーズを取っている玩具サイズの折神達を、ひとえは不思議そうに見つめています。
そうですよね。シンケンジャー達の戦いをしっかりと見ているわけではないですし、やっぱり何かしら教育に良いものを頭の中から取り出してみましょうか。
いえ、いっそのこと脳内の記憶を映像として映し出す機械をドクトル・バタフライに製作して貰い、しとりとひとえの二人に見て貰うのも楽しそうです。
「んむぅ、ごりらしゃん?」
その問いかけにガオマッスル……ではなく、シンケンオーはバルクアップで答える。モストンマスキュラーでしたっけ?と考えながら、折神達の事を見つめる。
烏賊折神と舵木折神は変わらず、池の中を泳いで回っている。猛狒折神と新入りの犀折神は合体していて、虎折神はドン達と日向ぼっこをしています。
みんな、個性豊かな折神達です。
左之助さん達にも教えてあげたいけれど。
どうしても明治政府と関わることになりますから、『侍戦隊シンケンジャー』というより志葉家は政府機関と協力関係を築いているおかげで江戸時代は大手を振って戦っていたものの、明治時代は市民の安全性を優先し、ドクトル・バタフライと一緒に作った鏡面世界に外道衆を吸い込み、自由に戦える場所を用意している。
ただ、欠点としてアヤカシやナナシ連中は隙間を通ると現実世界の三途の川に脱出できてしまう。この欠点を修正すると今度は鏡面世界の出入りに制限を掛け、シンケンジャーを危険に曝してしまうのだ。
「かーしゃま、ひーもやりたい」
「では、お勉強ですね♪︎」
「やっ!おべきょきやい!」
「フフ、お勉強しないと使えませんよぉ?」
「うぅ、むうううっ!!!」
「あらあら」
ぷくーっと頬っぺたを膨らませて可愛らしく「私は怒っているんだぞ」とアピールしてくる愛娘の頬っぺたをツンツンと指差し、スリスリと柔らかな頬っぺたに頬を擦り付けると擽ったそうにひとえは笑う。
「んへへぇ」
「もう少し大きくなったらしましょうか」
「ん!ねーしゃまもいっしょ!」
「じゃあ、しとりが帰ってきたら一緒にお昼のおやつにしましょうね」
「おもち!おもち!」
私に似てお餅が大好きですねえ。