しとりが竹刀でビームを出してから二日ほど経過し、彼女はあの時の感覚を完全に覚えてしまったらしく、いつでも自由に光る竹刀に出来るようになり。
もう一つ変わったのは、左之助さんや緋村剣心にお仕置きを受けても負けじと奮闘?を繰り返していた彼は「
八百は「数多く」を意味し、御宝は「下着」です。
尊大な名付けですけど。
全人類の女の子の下着を手中に納めるというスケールの大きさに何だか違和感を感じてしまう名前に改名した八宝斎に左之助さんは「ありゃあ、もう助平小僧じゃなくて、唯の助平すぎる悪餓鬼だ」と呆れています。
私は被害を受けていませんし。薫さんや恵さん、久保田さんや妙さんは被害を被っているせいか。ものすごく八宝斎の事を警戒している。
まあ、小さな子供に酷いことはしないから大丈夫だとは思うんですよね。
「左之助さん、私の本を知りませんか?」
「……どれだ?」
「しとりに預けていた本です。居間に置いていた筈なんですが、いつの間にか無くなっていたらしくて、しとりも困っているんです」
「じゃあ、こいつか」
「それです。何処にあったんですか?」
私の質問に左之助さんは縄で締め上げて漬け物石を口の中に詰められている八宝斎を指差す。成る程、また我が家を経由して逃げていたときに、たまたま私の描いた本を見てしまった訳ですね。
「人様の物を見たり借りたりするときは『貸して下さい』と言わなきゃダメですよ?そうじゃなかったら、しとりが無くしたと思って泣いてしまうから、ね?」
「うっ、すまん」
「おお、謝れるのか。お前」
「喧しい!ワシは男は嫌いなんじゃ!!」
左之助さんが感心したように八宝斎の頭をバシバシと叩き、褒めた次の瞬間、彼は怒ったように縄から抜け出して、右手を突き出した。
───刹那、気弾が放たれた。
「ぐぬおっ!?何だ、いまの!?」
「それ!ひーもやりたかったの!!」
左之助さんが吹き飛ばされたことよりも自分に出来なかったことを八宝斎がやってしまったことに不満を訴えるひとえに思わず苦笑を浮かべてしまう。
しかし、今のは紛れもなく虎煌拳でした。
どうしましょう、漫画は描いていないから『物語』が繋がることはないけど。そういう技があるというのが、左之助さんやひとえにもバレてしまいました。
いっそのこと全て見せましょうか。
いえ、それこそ危険な行為に変わり無いですね。