「楯敷ツカサの危険性はタイムジャッカーの行っていた仮面ライダーの力を奪い取る能力に相当するモノ」だとドクトル・バタフライは見解を話す。
私も概ね似た事を考えていたけれど。
ドクトル・バタフライは『統一された世界』を把握する力を持っているため、私よりも詳しく正確に彼の事を理解しているはずです。
ただ、困った事もある。楯敷君の目的は私の子供に繋がっている可能性もあり、ドクトル・バタフライはソウタロスの身体を調べてデンライナーを作りたかったとも愚痴を溢していました。
「相楽さん、降りるから抱っこしてもらえる?」
「え?えぇ、いいですよ」
「助かるわ、ありがとう」
安居院さんをゆっくりと抱き上げて、床に降ろしてあげると軽やかな足取りで私の後ろ側に回り込み、ジャンプすると同時に思いっきり空中にビンタをした。
ビンタ?当たっていた……つまり、誰かいる?
「レディの後ろで不埒な真似はお止しなさい!」
「そこに何かいるのね?」
フンスと腕を組み、叫ぶ安居院さんの態度と何かが倒れる音に確信したススハムが徐に左足を振り上げた刹那、何かが天井に突き刺さって、ゴトリと大きなUSBメモリが床に落ちてきた。
これは、あれですね。
「ガイアメモリ?」
「ホウ!それが噂のガイアメモリかね!!」
「えいっ」
「ススハム君!?」
私が手に取った「
「アンタに渡したら危ないでしょうに。それよりこの半裸の変態を捕まえておきなさいよ。多分、その楯敷の使い走りだろうから」
「……まあ、壊れていても直せばいけるか?」
「毒素がありますから止めて下さいね?」
「ムッ。そうか、仕方ない」
新しい玩具を取り上げられた子供のように残念がるドクトル・バタフライに苦笑を浮かべつつ、私は透明人間を使って監視していた楯敷君に恐怖している。
私には何も悪さをしないと言っていたのに、こんな変態さんを送り込んできた理由は何なんですか?いえ、それよりも透明人間になるからと服を脱ぐ理由があるのでしょうか。それが一番気になる。
「ふむ、私の『知性』でも解析する事は出来ないね。だが、こうして現物を見ると似たものを作ることは出来るかも知れないね」
「ギジメモリまで作る気かよ」
「信二、気にしたらダメよ」
「あ、あはは」
ルンルンと気分を良くするドクトル・バタフライに貰ったホムンクルスになる道具の事を思い出す。四次元ポケットならぬ四次元袖に仕舞っていたソレをテーブルに置き、彼にお返しする。
私には不要なものですから。