某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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帰省します 序

転生者の定期的な会議を終えて数日ほど経過し、九能君の求婚する先をそれとなく恵さんに誘導したら九能君はあっさりと求婚する相手を変えてくれました。

 

フフ、恵さんは美人なお姉さんですからね。

 

そう思いながら私のお膝の上にうつ伏せで顔を押しつける左之助さんと、その彼の背中に股がるように袴で座っているしとり、横向きに腰掛けるひとえを見る。

 

「しとり、ひとえ、お前らは休んでる父ちゃんの背中に乗って楽しいのか?」

 

「ん!母様のお膝はしとりの!」

 

「かーしゃま、とっちゃめっ!」

 

「ハハハッ、残念だったな!景はずっと昔から父ちゃんのもんだぞ!!しとりとひとえも父ちゃんの大事な大事な宝物だけどな!!」

 

「……あの、そういうのは私のお膝に顔を押しつけずに言った方がカッコいいと思いますよ?」

 

ちょっと困った風に伝えるも左之助さんは私の腰を両腕で包むように抱き締め、絶対に離さないという固い意志を示してしとりもひとえも真似をする。

 

みんなに抱き締めて貰えるのは嬉しいけど。

 

流石に限度を考えずに抱き締めるのはダメです。このままだとお母さんはみんなに抱き締められて、ぺしゃんこになっちゃうかも知れません。

 

「左之助さん、痛いです。折れちゃいます」

 

「……折ったら足動かなくなるのか」

 

「?そうですね、腰ですから」

 

「………………」

 

ぐいっと何故か力が増した気がしたものの、すぐに左之助さんは私の腰を掴む腕をほどき、しとりとひとえを抱き上げ、自分のお膝に乗せる。

 

「ん!父様、どろどろしてる!」

 

「どろ?」

 

「母様もどろどろ!」

 

しとりの指摘の意味が分からず、左之助さんの顔を見るも優しげに笑って二人の頭を撫でている。私がドロドロというのは、彼の傍に居ることが多くて、独占欲みたいなものを振り撒いているから、でしょうか?

 

「父ちゃんがどろどろねえ?」

 

ジッと私を見つめる左之助さんに苦笑を浮かべ、私の方が重たいですよねと目線で伝える。でも、左之助さんの目がドロリとして見える事もたまにある。

 

「景はずっとオレと一緒だからな」

 

「フフ、そうですね」

 

「ん!しとりもいっしょ!」

 

「ひーもいっしょがいー」

 

「そうね。みんな一緒がいいですねえ」

 

しとりとひとえの姉妹の言葉に納得しながら、二人の柔らかな頬っぺたを撫でてあげる。もう少しだけ、あとちょっとだけ二人と一緒に過ごしたいです。

 

ドクトル・バタフライや恵さんのおかげで延命は出来ているけど。もう身体が苦しくて辛いから、ドクトル・バタフライもホムンクルス化を提案してきた。

 

でも、私は大好きな人達と一緒に生きたいんです。

 

 

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