某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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通りすがりのマゼンタ 急

アタックライド「ブラスト」を装填して銃弾を撃つディエンドの精密射撃を受け、カメレオン怪人は擬態する隙を得ることも出来ず、吹き飛ばされる。

 

その刹那に吹き飛ばされた隙を見逃さず、ライドブッカーをソードモードに変形させながらディケイドが駆け寄り、すれ違いざまに身体を切り裂く斬撃を受け、激しく地響きを起こして怪人は爆発した。

 

「おのれ、ディケイド!海東大樹さえも従えて楯敷ツカサの調整したカメレオン怪人を退けるとは!」

 

そう怒り心頭で叫ぶ鳴滝さんは私としとりとひとえに気付き、子供の前で怒鳴ってしまった事を恥じるように一礼し、オーロラカーテンの向こうに渡り、私は無地のライダーカードを手に取ったまま二人を見つめる。

 

「かーしゃま、いまのだれぇ?」

 

「えと、さあ?」

 

どう答えて良いものかと悩みながら困った風に笑いつつ、私の近くにやって来た門矢君と海東大樹にワクワクと目を輝かせるしとりとひとえに苦笑する。

 

どの時代でも子供はカッコいいものや可愛いものが大好きですね。

 

仮面ライダーがカッコいいのは分かりますけど、男の人ほど私は熱中しませんでしたが、左之助さんも見たら興奮したりするのかしら?

 

「糸色景、コイツは貰っていくぞ」

 

「あ……いえ、お預けします」

 

「じゃあ、僕は此方だね」

 

ライダーカードを取る門矢君の隣に立っていた海東大樹の手には私の自室に仕舞っていた筈のデッサン帳が有り、彼だけ何も無いのは可哀想だからと「はい。助けて貰いましたから、お譲りします」と伝える。

 

「ようやく見つけましたよ、士君!」

 

「げっ、夏みかん!?」

 

「おや、夏メロン君も着物なのかい?」

 

ワイワイと騒がしくなってきた目の前の光景にクスクスと笑ってしまい、しとりとひとえも楽しそうに笑いながら彼らのやり取りを見ていたその時、巨大な大鉾が地面に突き刺さり、恐る恐る後ろに振り返ると。

 

笑顔の左之助さんが居ました。

 

「景に近付きやがっただけじゃなく大事な娘まで巻き込んだんだ。覚悟は出来てるんだろうなァ!!」

 

「鬼より怖そうなのが来たな。逃げるぞ!」

 

「全く士のせいで僕まで巻き込まれた」

 

「ん!しとりもやる!」

 

蛮竜を引き抜いて駆ける左之助さんの真似をするように電光丸を抜き、しとりまでも彼らを追いかけていく最中、私は「景は帰ったら話がある!」と言われ、戦う場所に行くことを止めきれなかった私の落ち度なので怒られるのは仕方ないことです。

 

でも、あまり怒らないでほしいかもです。

 

 

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