六人の仮面ライダー。
世界線は違うけれど。私の子供が仮面ライダーになっているというのは感慨深くもあります。ただ、彼女の好きな人が楯敷君なのは不安です。
彼の考えはイマイチ掴めない。
「と、流石に仮面ライダー云々は明治時代を生きている景様達には分からないわよね。どうやって説明したものかしら?」
「ああ、大丈夫です。
私がそう言うとみんなの視線がまた強まったように感じ、さっきの発言にビックリしているように思える。一応、全シリーズは見ていますし、『前世の記憶の保持』で脳内再生して見ることは出来ます。
「景、なんで違う世界の話が見えるんだ?」
「え?あ、そういうわけでは」
「素晴らしい!!やはり『糸色景は神通力を使える』という仮説は正しいと立証出来だけだね!今のは六神通の『天眼通』だろうか!!」
「か、顔が近いですよ?それに生死観を見定める天眼通ではないと思うのですが…」
ずいっと興奮気味に近付いてきた糸色交さんの「六神通」という単語を聴いたとき、なんとなく私の『前世の記憶の保持』は「宿命通(自他の過去・現在・未来のあらゆるものを見通す能力)」に似ている。
楯敷君や門矢君は「神足通(自由自在に自分の思う世界に思う姿で行き来できる能力)」です。また、ススハムの両足の『光速に迫る速さ』も此方に該当する。
神様達は六つの神通力を転生者の誰かに与え、その使い方を観察していると考えるべきでしょうか。
「それならば楯敷ツカサ君の側にも似た能力者がいると考えるのが妥当だろうね。白い私よ、君の知性を今一度借り受けたい」
「勿論だ、黒い私よ」
二人のドクトル・バタフライはこの現状を楽しんでいるように感じつつ、百合さんと園田君は「掲示板は、他心通になるのか?」や「あら、私って超能力者だったの?」等々と小さな声で話している。
しかし、掲示板とはなんでしょうか?
ドクトル・バタフライなら知っているかも知れませんが、ここまで人が集まっていると流石に転生者としての会話は出来ません。
「あ、そろそろニート侍が着くわね」
「に、にいと?景は分かるか?」
「さあ?」
ニート侍って、緋村剣心ですよね?
「ドクトル殿、用件というのは?」
「大勢殿、拙者に用事とは?」
「「……おろ?」」
雰囲気もキネマ版ですかね?