楯敷ツカサ。変身するライダー名は『仮面ライダーダークディケイド』であり、その能力は『平成一期の仮面ライダー』に登場する『ラスボス』の能力を取り込み、変身する事も可能という能力だそうです。
交さん曰く「ドライバー自体は私の作り上げた最高傑作だ。少なくともスペックはディケイドライバーと同等の出力、おまけに召喚銃も持っている」とのことですが、ハッキリと言えば最悪の敵だ。
『ラスボスになりたい』と願う分、その力を抑え込める精神力や肉体の強さも必要になる。正直、本気の楯敷君と戦って勝つイメージは浮かばない。
「景様、私のお願いは良いかな」
「様付けはしなくて良いんですよ?」
「いいや、私の尊敬するご先祖様だ。何よりツカサの欲しがる力に興味もある。あわよくば私に移植してアイツに追われるのも在りだと思っているぐらいだ」
「本当に交さんは楯敷君が好きなんですね」
「……まあ、私は性格に難があるからね。こうして話しているときも機械弄りしてしまっている。夏海やツカサ以外に親しい友達はいないからね」
「フフ、私と同じですね」
そう言って彼女の頭を撫でてあげ、油で汚れた頬をハンカチーフで拭き取ってあげる。しかし、さっきから何を作っているのかしら?
「出来た!……試したい!!」
「え?」
ガチャンと突きつけられたものに目を見開く。
それはディケイドバズーカだった。ただ、厚紙ではなくメカニカルな内部構造も見えていましたし、しっかりと設計図を作り、製造しているところも見ていましたけど。
流石に予想外の発明品ですね。
「名付けるなら、ディケイドバズーカ!」
「ほう、俺の武器か?」
「あ、ちょっと!?」
私の胸ほどまである大きなバズーカを持ち上げた門矢君の姿に何だか違和感を感じます。こう、神ノ牙とか呼ばれていそうな雰囲気に見えてしまったりします。
流石に、あの作品は怖いから描きませんけど。
随分と楽しそうにディケイドバズーカを弄っている門矢君の姿は新しい玩具を貰えた子供のように見えて、思わずクスクスと笑ってしまう。
「しかし、重くて動かしにくいな」
「ああ、横のボタンを押せばハンドガンサイズに大きさを変更できる。バズーカと名付けているけど、ガトリング式の銃身もあるだろう?」
「確かにあるな」
「門矢君、乱射も出来るぞ!!」
にこやかに交さんは
どことなく青空のヒーローを思い出します。
ただ、親指をピコピコさせるのはやめなさい。