「え、えと、こんにちは?」
「あ、うん、こんにちは?」
ジーッとお互いの顔を観察しながら私は私と向き合っています。向こう側のドクトル・バタフライはまだ「ひみつ道具」を作っておらず、現在は『仮面ライダー』関連のアイテムにご執心しているそうです。
左之助さん達も二人だけで会っています。
「そちらはもう出産しているんですね」
「はい、ドクトルと恵さんに取り上げて貰い、無事に二児の母親になることが出来ました。フフ、なんだか不思議な気分になりますね」
「フフ、そうですね。自分と対話するというのは、よくある定番とも言える行為ですけど、まさか本当に自分自身とお話しできるなんて想像もしなかったです」
そうクスクスと私達は笑いながらお話ししているとき、ふと彼女の首元に違和感を抱く。向こう側の私はチョーカーを身に付けていない。
どうして、でしょうか?
「どうかしたの?」
「いえ、私なら左之助さんにプレゼントしてもらったチョーカーを着けているものだと」
「チョーカー?……私が左之助さんに貰ったのはこれですね」
そう言うと向こう側の私は襟元を少しだけ緩めると黒い革製の首輪を見せてくれた。なんですかそれ、すごく羨ましいです。
首輪、いいなあ……。
「フフ、どちらも意味は同じですね♪︎」
「フフ、そうですね♪︎」
お互いの首に巻かれたものを見せ合い、クスクスとお互いに笑い合う。どの世界でも私はやっぱり左之助さんに恋をするのでしょうね。
しかし、こうして見聞を広める行為は中々に出来ませんし。良き経験とも言えます。が、左之助さんの良いところで盛り上がるばかりです。
「そちらは『スーパー戦隊』なんですよね」
「……はい、シンケンジャーを始めとした『和風』モチーフの戦隊は概ね関わることになると思います。そちらは『仮面ライダー』なんですよね?」
「此方は電王ですからディケイドやキバ、他にも『しんちゃん』と関わる可能性もあるんです」
「え?あ、ああ……」
向こう側の私の言葉に一瞬だけ戸惑い、すうっと視線を逸らして理解してしまった。『しん王』のことですね。そうですよね、そちらはその可能性もある。
「でも、そっちもニンニンジャー関連で『ジライヤ』がいるんですよね?スペーススクワッドまで発生したら、とても大変な事になるのでは?」
「怖いこと言わないで下さいっ」
『スペーススクワッド』なんて発生したら必然的に『特捜戦隊デカレンジャー』を始めとした以外の作品も繋がるじゃないですか!