某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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蝶蝗跋扈 急

「しかし、私だけ普通の顔だね」

 

そう戦闘の最中に呟くドクトル・バタフライに私は苦笑を浮かべつつ、貴方は十分に濃い存在感ですよと伝えたい気持ちになる。

 

「オッサンは濃すぎるっての!」

 

「髭とか特にね!」

 

ソウタロスを憑依させた黒い電王はデンガッシャーを組み替えて、十手モードに作り替えるとデスガロンの鳩尾を突き、素早く武器を組み替える。

 

ロッドモードに組み替えたデンガッシャーを振り回しながらデスガロンの胴体や足首を狙い、間合いの牽制を行いつつ、青のクウガにロッドを投げ渡し、黒い電王は左之助さんみたいな喧嘩殺法で殴り掛かる

 

「行くぞ銀バッタァ!」

 

「来い、ライダー共ッ!!」

 

「ラァッ!!」

 

「セヤァッ!」

 

デンガッシャーをドラゴンロッドに変化させ、再びデスガロンに攻撃を仕掛けるユウスケ君はパンチを放とうとする彼の腕を弾き上げ、黒い電王の攻撃をサポートし、綺麗なコンビネーションを発揮し、デスガロンを追い詰める。

 

「私を忘れて貰っては困るのだがね?」

 

「なッ、チィ…!」

 

エネルギー光弾を撃とうとしたデスガロンの右腕に金色の蝶が纏わり付いて、彼の右腕に溜まっていたエネルギーを分散拡散して散らす。

 

背部のブーメランを二本引き抜き、投擲するデスガロンの狙う先はドクトル・バタフライだけ。しかし、デスガロンの投げたブーメランは彼には当たらず、壁に突き刺さって止まってしまう。

 

「私に投擲物は通じない。すでに理解していると思ったのだが、存外君達の知る私と、ここにいる私は別人と言うべきだろうか?」

 

「いいや、さっきの攻撃でソイツは把握した」

 

そう言うとデスガロンは右腕を突き上げた瞬間、建物に突き刺さっていたブーメランは爆発し、無数のビルが倒壊して出来た瓦礫が降り注いでくるのが見えた。

 

あ、これ、私が狙われているんだ。

 

「ひっ…!」

 

「糸色君ッ!!」

 

私に手を伸ばすドクトル・バタフライの背後で手刀を作り、右腕を振り下ろそうとするデスガロンの姿が眼鏡のレンズ越しに見える。

 

だれか、誰でも良いから私の友達を助けて…!

 

CLOCK OVER

 

───刹那、全ての瓦礫とデスガロンが吹き飛んだ。

 

「お婆ちゃんが言っていた。私は人の糸を結び、世界に色を付ける。最も(うつく)しい女だとな」

 

青と黒のクワガタを模したライダーが現れた。

 

「来たか。糸色佳(いとしき けい)…!」

 

私の名前?

 

そう思いながら私をお姫様抱っこする仮面ライダーに戸惑いつつ、彼女の顔や手の甲に生えた剣を見た瞬間、『仮面ライダーガタック』のデザイン案の一つを思い出した。けれど、どうして此処に?

 

「ようやく会えたな。お婆ちゃん」

 

「あ、えと、お婆ちゃんですよ?」

 

「ライダー関連の糸色君の子供の一人というわけか。だが、私はクワガタよりバタフライを推奨する!」

 

「至高の牙は蝶も断つぞ?」

 

な、仲間割れはダメですよ?

 

 

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