仮面ライダー側。
身重の私の未来に繋がる糸色佳を連れて、光写真館に戻ると物凄く怒った表情を浮かべた左之助さんが二人も並んでいるのが見え、そうっとドクトル・バタフライの背後に移動する。
「糸色君、見えているようだよ」
「……怒ってます?」
「それはもう凄く怒っているね」
そう言って笑う彼に不満を抱きつつ、左之助さんを見上げると私の事を力一杯抱き締めてくれる。折れないように、壊さないように、優しく強く抱き締めてくれる彼の手の中で、ほうっと安堵してしまう。
少し痛いけど、安心できる私の居場所です。
「で、どういう状況なんだ」
「それは私が説明しよう」
私の事をお膝の上に乗せた左之助さんの言葉に、いの一番に挙手したドクトル・バタフライは三つの世界が繋がっている現状、時間や世界を移動できる能力を持っていること。そして、私の事を狙っている話を告げる。
左之助さんにはまだ狙われていないと話していたから圧を感じる。お腹を撫でる手が強まり、擽ったくて彼の手を握って止める。
「どの世界も景は変わらないわけか」
「うむ、平行同位体とはそういうものさ。ただ差異はあるものだがね。例えば此方の糸色君の場合は150cmしか無いけれど。向こう側は151cmある」
「「そんなに違うんですか?!」」
う、羨ましい。
1cmでも左之助さんに近付けるなんてズルいです、私もせめてあと1cmはほしいのに向こうだけズルすぎる。良いなあ、どうやったら伸びるのかな。
そう自分の身長と彼女を比べる。
「しかし、二年越しか」
「そーちゃん!」
「ひとえ!でかくなりやがってぇ~~~!!!」
「んへへぇ」
左之助さんが連れてきていたのか。
ひとえは嬉しそうに黒い電王と分離して現れたソウタロスに抱きつき、彼女はソウタロスと再会できて嬉しそうに頬っぺたを擦り付けて笑っている。
「よ、良かったね…ハヤタロス」
「おう!そうだ、ひとえにも紹介しとくよ。コイツがオレの契約している仮面ライダーブラック電王の浅上ユートだ。変身すると性格の変わるおっかないヤツだぜ」
「ゆーとぉ?」
「よ、よろしくね」
ほっこりと微笑んでしまうやり取りの最中、交さんと佳さんの二人にみんなの視線が移る。
「私は糸色佳だ。こんにちは、お婆ちゃん」
「自己紹介の流れかい?私は糸色交だよ」
「あい!」
「……アイツらも景とオレの子孫なのか」
正確には『仮面ライダー』の世界に存在している私の子供達ですね。年代的に言えば妙さん達と同世代になる子供でしょうか?