「成る程、私のお婆ちゃんは此方か」
「そうなりますね」
「悪かったな。お婆ちゃん」
そう言って謝罪の言葉を口にする佳さんですが、ものすごく不遜な態度を示しています。いわゆる俺様系のような雰囲気なのは天道総司を連想する。
しかし、ダークガタック?というより別名の名前を持っている可能性もある彼女の強さは不明です。デスガロンも直接戦うことを避けている辺り、彼女の強さは左之助さん級なのでしょうけど。
本当に珍しい関係です。
「お爺ちゃん達も宜しく頼む」
「オレは構わねえが、そっちの景は身重だろ」
「嗚呼、出来れば無茶はさせたくねえ」
「それなら問題ない。私が存在するということは無事に生まれてくるという証明だ」
確かに、そう考えると未来の人間は子供の安全性を知る最大のチャンスということになりますね。なにも怖いことばかりが起こるわけでもない。
それを知れたのは良いことです。
「ところでよ。その、かめんらいだぁってのは何なんだ?北海道で大勢が銀色ののっぺりしたのに化けるところは見たことあるけどよ」
そう言って私と向こう側の私を交互に見る二人の左之助さん達に戸惑う。どうやって説明するべきかではなく、シンプルに話せないんです。
私達の世界線は『スーパー戦隊』であり、向こう側は『仮面ライダー』です。その境界線を越えるとなると流石に強大なエネルギーを必要とします。
デスガロンの存在もそうです。
ディケイドのお話に『BLACK』や『BLACK RX』の登場する回もあり、先んじて楯敷君はその世界に転生していた彼を仲間に引き込んだと推測できる。
───けれど。彼の目的を掴めない。
『ラスボスになりたい』という『特典』は知っているものの、誰のためにラスボスになりたいのかが分からない。いえ、おそらく門矢君のためなのでしょうけど。
「景?また考え事か?」
「……いえ、彼の目的が分からなくて」
「景様、自分の恋人に話さない時点で秘密の多さは分かっているだろう。どうせ、私は彼を止める手段にも弱点にもなれなかったんだ」
「交さん……」
「お婆ちゃんが言っていた。不味い飯屋と悪の栄えたためしはない。お前は自分を卑下する暇があるのなら、アイツのために止める手段になれ」
……今更ですけど、私ってそんなに語録を使っているのでしょうか?と首を傾げながら左之助さんに聞けば「結構、ためになる事は言ってるな」と肯定された。
ああ、どうしましょう。
ちょっとだけ恥ずかしいかもです。