某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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佳しく在れ 破

まだちょっとだけ不満そうな左之助さんに膝枕をしてあげ、頭を優しく撫でてあげながら、ノバショッカーに対抗する手段を既得するために奮闘するドクトル・バタフライ、門矢君達の事を見つめる。

 

向こうの左之助さんは身重の私を労って傍に寄り添ってあげていますね。フフ、向こうのひとえもきっと可愛らしく生まれてきますね。

 

「糸色君、少し良いかね?」

 

「「「「はい?」」」」

 

私と向こう側の私、佳さん、交さんの四人はドクトル・バタフライに視線を向けると、彼は何故か面白いものを見たようにクツクツと笑う。

 

いったい、何なんでしょうか?

 

そう首を傾げる私の事を注視する園田君。彼も私の事を怪しんでいるのかと悲しくなるものの、百合さんの真似をしているようにも見える。

 

「大勢、景を見てたら妬かれるぞ」

 

「いや、()くより(ねた)まれるね…」

 

「オレはたまにお前ら夫婦が分からん」

 

「月恋君は糸色景愛好者(フリーク)なのだよ」

 

私の愛好者って、なんですか。

 

「百合さんはそちらの私が好きなんですね」

 

「どっちも大好き!!」

 

「ぞっこん(らぶ)というやつさ」

 

ハイカラな言葉を使う交さんの一言に納得すれば良いのだろうかと悩みつつ、向こうの私も楽しく過ごしている様子なので良かったです。

 

チラリと海東大樹を見れば『僕は泥棒です』という看板を身に付け、簀巻きにされている。佳さんの手際の良さは凄いのですが。

 

やりすぎはダメですよ?

 

「しかし、楯敷ツカサと行動を共にしていた男はライダーではないのか。君達と同じようにベルトを腰に巻いているようだったが」

 

デスガロンは怪魔ロボットですね。ただ、「たちばなげんじろう」という男性を素体として使っているため、サイボーグと名称する方が正しい。

 

「その出がらしが景を狙ったわけか」

 

「許せねえ…」

 

「「左之助さん?」」

 

ものすごく怒るお互いの左之助さんの頭をポンポンと撫でてあげ、しとりとひとえがいるのに怒るのはダメと伝えつつ、私達は顔を見合わせて苦笑する。

 

「…ところで、佳の言ってたアイツって誰だ?」

 

ユウスケ君の指摘にみんなの視線が佳さんに集まっているのに、彼女はひとえにお手玉を披露しながら「因縁の相手だ。少なくとも私の敵ではある」と呟く。

 

佳さんが因縁と称する相手、ちょっぴり興味もありますけど。やっぱり聴くのは怖いので考えることは止めておきましょう。

 

こういうのは知らない方が良いときもあるんです。

 

とは言え、です。

 

楯敷君は世界を繋げて何をしようと?

 

 

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