某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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レンズに映るのは 破

「格闘なら格闘で相手をしてやる!」

 

KAMEN RIDE KUUGA

 

「はあっ!!」

 

「とあっ!!」

 

赤のクウガのカードを装填して姿を変えたディケイドは電気を帯びたチョップを右上段回し蹴りで吹き飛ばし、そのまま蹴りの反動を乗せて左後ろ蹴りを繰り出して、奇怪人スパークのお腹を蹴りつける。

 

僅かに身体を退けるスパークは腰を曲げ、くの字に歪んだまま停止したかに思えた次の瞬間、ゆっくりと顔を上げて、私とススハムの事を一瞥した。

 

「アタシを狙うなら来なさい。雷より速い光速の蹴りを叩き込んでやるわよ」

 

「す、ススハムさん、挑発しないで…!」

 

「お前達に興味なんざ無い。オレはディケイドを倒せればそれで良いんだよ」

 

「解せないな。一体、何が目的でオレを狙う?」

 

「今のお前に言ったところで意味は無い。もしもお前が思い出したら、オレがお前を狙っている意味も理由も自ずと分かるはずだ」

 

「……今ここで吐かせてやる」

 

そう言うとディケイドはクウガのカードを引き抜き、元のマゼンダ、黒と白の装甲を纏った基本フォームに戻り、ライドブッカーを開き、バックルにカードを装填してバックルをねじる。

 

ATTACK RIDE SLASH

 

「チッ!増える剣かよ!」

 

「さっきのお前の口ぶり!明らかにオレの過去を知っている言葉だったなッ、お前の知っている事を、全てを話してもらうぞ!」

 

二重、三重、とライドブッカー(ソードモード)に重なるように出現したホログラム状の剣が奇怪人スパークの身体を斬り付け、荒々しく彼の事を攻める。

 

強い、強いです。

 

────けれど。派手に動けば動くほどスパークにエネルギーを与えてしまっているようにも見える。あくまで予想に過ぎないから何も言えないですが、彼はまだ何かを隠している。

 

「チャージ完了…!」

 

バチッ、バチバチバチッ…!と身体に赤雷を纏って立ち上がった奇怪人スパークは右手を手刀に構え、地面に向かって振り下ろす。

 

「ススハムさんっ、跳んでください!」

 

「舌噛まないでよね!」

 

「エレクトロファイヤー!!」

 

落雷の如く地面を穿った右手を基点に広範囲に及ぶ電撃の網が拡がっていき、ディケイドも辛うじて跳び上がっていたおかげで直撃は免れている。

 

もしも直撃していたら大変な事になっていたでしょうね。そう安堵とも不安とも言えない吐息をこぼし、焼き焦げる木々の間に私を抱き上げたススハムが着地する。

 

「……森が滅茶苦茶じゃない」

 

「チッ。逃したか…!だが、まぶぇあっ!?」

 

のっそりと奇怪人スパークの背後に現れた人影は無造作に彼の横顔を裏拳で殴り潰し、燃え盛る木々の間を抜けて私の目の前にやって来てくれた。

 

「悪い。遅くなった」

 

「左之助さん、来てくれたんですね…」

 

そう言って私は彼に抱きつく。

 

すごく安心できます。温かいで……物理的に焼け死にそうになっているんでしたね。

 

 

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