私の描く『物語』を一人だけで読み、安全性と調和性を統合して、この世界に最も適している『物語』を幾つか描くことを続けています。
恐ろしい事をしている自覚はあります。恐ろしく怖くて危険な行為だと理解しています。『月光条例』を描く事は既に確定した未来なのは境君のおかげで分かっている事だけど。あの存在に見つかるのは怖いです。
とくに『ゲゲゲの鬼太郎』という世代毎に異なる外郭を持つ『物語』の重要なアイテムを宿す私は西洋妖怪の標的に成り得る存在です。
『地獄の鍵』。閻魔大王の編み出した八大地獄を象り、一つの型でさえ極めることは至難であり、前線を退いて尚も衰えない閻魔大王だからこそ使いこなせる。
「糸色君、世界中を巻き込んだ作戦だな」
「大それた意思はありません。私は自己中心的に自分の娘達を優先しているんです」
「HAHAHA。人間らしくて良いじゃないか」
そう言ってドクトル・バタフライは『月光条例』を読み終えると「糸色君、君さえ良ければ何だが信二君の提案を幾つか書いて貰えないか?」と呟いた。
「『ケンガンアシュラ』『ザ・キング・オブ・ファイターズ』『STREET FIGHTER』『餓狼伝説』『龍虎の拳』『ベア・ナックル』『燃えろ!ジャスティス学園』『ワイルド・ヒーローズ』『飛龍の拳』『史上最強の弟子ケンイチ』『北斗の拳』『幽遊白書』『堕落天使』……どれですか?」
「彼は、世界を壊したいのだろうか?個人的には安全そうなものが子供のためになると思うが、このごちゃ混ぜの中で不敗を貫くつもりなのか……」
「不破さんですからあり得ますね」
不破信二の事ですし、いずれ寿命という概念にも勝つかも知れない。そのときは本当に神様に挑める権利を得たという事なのでしょうけど。
本当にあの人は規格外です。
想いの力は何よりも強い。
『らんま1/2』の世界で気功法は当然のように使えるし、相応の技術より純然たる感情の起伏を利用している。すでに『スーパー戦隊』と混ざっている世界で、そこまでの力を手に入れたということは凄いことです。
私の言葉では伝わらないでしょうけれど。
陸奥出海と不破信二の二人は
知らない、そんなことは知らなかった。
それなのに、どうして!?
「っ、頭が……」
「ふむ、一気に詰めすぎたようだね。今回はこれくらいにしておこうか」
そう言われてしまえば終わるしかないです。