某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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バレる 破

ドクトル・バタフライと不破信二の悪知恵によって悪魔合体したとしか思えない『ヒーローマシン』のキャラクターセレクト画面に映っている一人を選び、明神君は怪我を負った左之助さんの代わりに行ってしまった。

 

左之助さんはすごく不満そうに右手の治療を受けているものの、画面に映っている明神君と人斬り抜刀斎の緋村剣心と睨み合っています。

 

やはり、その人を選ぶんですね。

 

そう思いながらも私は木刀を正眼に構える明神君と全刃刀を抜刀し、無形に構える人斬り抜刀斎の二人を薫さんと左之助さんと一緒に見つめる。

 

「薫。アイツに勝てるのか?」

 

「分からないわ。弥彦は師範代として頑張っているし、昔より遥かに強くなっているけど。全盛期の剣心と渡り合えるのか…」

 

明神君なりに本気の緋村剣心と戦う機会を欲しがっていたんでしょうが、かつて幕末の動乱を生き抜き、最強の称号を何人にも譲らず、現在も尚、最強の一角として名を連ねる緋村剣心と本当に戦うつもりなの?

 

「始まったな」

 

その呟きに頷き、私と薫さんは腰に佩いた逆刃刀を抜かずに木刀だけで人斬り抜刀斎と互角に渡り合う明神君を見る。強い。あんなに強くなっていたんですね。

 

初めて出会ったときは、まだ私より小さかった男の子がいつの間にか日本最強の一人と互角以上に戦う姿を見るのは感慨深く思います。

 

「神谷活心流、片手面!」

 

明神君は左半身を後ろに開いて、全刃刀の刺突を紙一重の間合いで避けると同時に木刀を振るい、人斬り抜刀斎を打つ。が、木刀は空を切った。

 

僅かに半歩、後ろに跳ねて人斬り抜刀斎は彼の片手面を回避し、人斬り抜刀斎は四方八方に動き始め、超神速のスピードを活かした撹乱を行う。

 

左之助さんのときにはしなかった動きです。

 

「あの野郎、オレとは真っ向で斬り結んだ癖に弥彦とは戦わねえつもりか?」

 

不機嫌そうに、不満そうに左之助さんは文句を言いながら善戦とも言える活躍をする明神君の成長を楽しげに見つめ、私も嬉しくなります。

 

ただ、どうしようもなく不安になります。

 

あの人斬り抜刀斎がこうと簡単に攻め手を譲るとは思えません。間を空けているとは云えど八年近くお友達を続けている私を未だに怪しむ人です。

 

何かしら考えている可能もある。

 

「動いたわよ!」

 

「飛天御剣流、土龍閃ですね」

 

「オレの受けた技か」

 

「土礫を叩きつける技なので効果範囲も広く使い方次第では多人数に打撲を与えることも出来ますね」

 

土龍閃の用途を解説し、その土礫を弾く明神君の凄さにも目を見張る。

 

 

 

 

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