某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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遊びではない 序

左之助さんは人斬り抜刀斎と四乃森蒼紫、タクマ・サカザキ、花山薫等々というメジャーすぎる相手と殴り合って敗北と勝利を重ねています。

 

新しくセレクト画面に映っている「オロチ」は絶対に対戦してはいけないと訴えているものの、強い相手と戦いたい左之助さんはいずれ選択する。

 

そのときは『地獄の鍵』を必要とする可能性だってあり得てしまい、最悪の場合は私諸とも世界が終わること。最善の場合は私だけが地獄に堕ちる場合です。

 

「景、こっち来てくれ」

 

「はい。どうしました?」

 

ぐったりと敷布団に寝転んだまま私を呼ぶ左之助さんに近づき、乱れた寝巻きを直しつつ、両腕を枕代わりに眠っているしとりとひとえに布団を掛けてあげる。

 

「動けねえんだ。なんとかならねえか?」

 

「これは、ダメですね。動かしたら起きちゃいますし、最近ずっと怪我ばかりするから、しとりもひとえもすごく怒っているんですからね?」

 

「……景は怒ってねえのか?」

 

「私は不安になるだけです」

 

そう思ったことを伝えながら、私は左之助さんの頭を優しく撫でてあげる。いつもいつも私達のために頑張ってくれて、ありがとうございます。

 

大好きです。

 

「……しとり、起きてますね?」

 

「ん!しとりは寝てる!」

 

「起きてるな」

 

ぐうぐうと寝息の真似事を繰り返すしとりに思わず、笑ってしまう私に釣られて、左之助さんも笑い、しとりも嬉しそうに二へラと笑ってくれました。

 

やっぱり、しとりもひとえも可愛いですね♪︎

 

「なあ、景」

 

「はい、なんですか?」

 

よしよしとしとりの頭を優しく撫でていると、左之助さんがひとえを腕の中から、お腹の上に移動させて腕の痺れを緩和しようとする最中に呼ばれる。

 

なにかあったのでしょうか?

 

「文句はないんだが、そろそろ二人を離してもらえねえか?流石に両腕が痺れて気持ち悪くてよぉ」

 

「ん!まだねる!」

 

「だそうですので、諦めて下さいね?」

 

「……抜け出したら覚えとけよ?」

 

そういう怖い言葉を使わないでほしいです。

 

すごく、とっても怖いですから。

 

「左之助さん、しとりもひとえみたいに抱き締めてあげてもらえますか?」

 

「お?おお、良いぜ」

 

「ん!んー!」

 

暴れているように見えるけど。

 

とても嬉しそうにしとりはひとえに頬っぺたをくっつけ、左之助さんの腕の中でニコニコと可愛らしく愛らしく笑顔を振り撒いています。

 

そういうところもまたかわいいです。

 

しとりもひとえは何をしていてもかわいい。左之助さんがお嫁さんに出すのを嫌がるのも分かるけれど。二人の幸せは自分で見つけるものです。

 

 

 

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