某剣客浪漫世界で私は物書きをする。   作:SUN'S

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無敵の旦那様 破

左之助さんによって無事に供養する事の出来たフランケンシュタイン。駆け落ち中のフィリップ=ウィルキンソンとアザレア・ミレーの二人を追ってきたウィルキンソン家の使者にも説明し、長期間の入院を必要とする旨を伝え、下手に動かすのは危険だと伝えました。

 

動こうと思えば動けますが、少し気持ちを整理する時間は必要です。ついでに言えばシュタインさんを経由して頼んできたのもおそらくウィルキンソン家の家長です。

 

「アシュヒト・リヒター、此方は私の人造人間(フランケンシュタイン)のエルムです。お噂は予々聴いていますよ、蒙古と米国、ヨーロッパ圏内に出没する化け物を狩っていた伝説の怪物狩り(モンスターハンター)

 

「お、おお、なんか変な感じで呼ばれてるのか?オレは単にコイツを狙う奴らを蹴散らして、ぶん殴ってただけだから、そんな大した事はしてねえぞ?」

 

「まあ、貴方の認識と我々の認識は違うという事です。赤い鉢巻き、眉唾と思っていた驚異的な破壊能力を有する一打必殺の『DOUBLE EXTREME』もね」

 

「だ、だぶる?」

 

「ダブル・エクストリーム。二重の極みの事ですよ。二つを極めたという意味にもなりますけど。ビュー君達も驚いていたじゃないですか」

 

私の言葉に納得した左之助さんと、眼鏡のブリッジを人差し指で押し上げながら私の事を観察するアシュヒト・リヒターに苦笑を浮かべる。

 

あはは、こっちに来てもその視線を受けるんですね。

 

「それで、貴方達がいるということは危険な怪物が現れた。あるいは、裏側の秩序を乱す相手が出てきたと解釈しても?」

 

「アシュヒト、お姉さんは悪い人なの?」

 

「エルム、貴女も読んだでしょう。あの『うしおととら』を描いたのは彼女です」

 

「そうなの!?じゃあ、breathtaking viewだ!」

 

「あの、それだと絶景という意味に……」

 

繋げて読まれるのは、恥ずかしいです。

 

此方にも手を伸ばしていると考えると、中々に手広くやっているようですね。出版社のやり方も時代によって変わりつつあるというわけです。

 

「とら!本当にいるの!?」

 

「フフ、本当に居ますよぉ…」

 

「いーなー!いーなー!」

 

「エルム、はしたないですよ」

 

「わっ、とと、えへへ」

 

ゴシックロリータ風のスカートを押さえて座り直したエルムさんに私は持参したクッキーを差し出せば嬉しそうに受け取ってくれる。

 

フフ、しとりとひとえに会わせてあげたいですね。

 

あの子達ならきっと仲良くなれます。

 

 

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