一体、どうして、こんなことに?
そう困惑と不安と恐怖に恐れ戦く私は吐き気と気持ち悪さに耐えながら馬車を降り、ゆっくりと深呼吸を繰り返して、チラリと後ろに振り返り、溜め息をこぼす。
アシュヒト・リヒターとDr.ピーベリー、それからフレデリック・アバーライン警部の三人と一緒に「フランケンシュタインの怪物の魂と意志を受け継ぐ夜会」を称する組織に接触しないといけないのでしょう。
「「「(最初に死ぬな)」」」
「? ど、どうかしましたか?」
「いや、何でもないです。武装もなしに入るには危険な場所だと思うのですが、Mrs.糸色は得意な武器かなにかはありますか」
「な、ないです」
アシュヒト・リヒターの問いかけに答えつつ、ドクトル・バタフライに作って貰った四次元ポケットの別型「四次元トランクケース」を開け、何か安全に使えるものを敵陣の近くで探す。
「……待て、どういう仕組みだ?」
「えと、内緒です」
「良いじゃないか、良い女同士だろう?」
「うおっほん!あまり気を抜いてはいけない。Mrs.糸色も不安になる必要は無い。護身用の拳銃は持って来ている、安心したまえ」
そう言ってアバーライン警部はジャケットの内側の
しかし、アバーライン警部の持っているものは対
私も居ますから、教えたほうがいいですよね。
「すみません。多分、そちらの拳銃は効かないと思うので此方を使った方が……」
「ホウ。博識だな、何処で知った?」
「ひぎうっ!?」
トランクケースから拳銃を取り出した瞬間、Dr.ピーベリーに頬っぺたを挟まれ、むにむにっと揉み込まれ、ニヤニヤと楽しそうに笑う彼女の目が怖くて、目尻に涙を溜めながらペチペチと彼女の手を叩く。
「クククッ。嗜虐を唆る顔だな」
「た、たしゃけへ、くらひゃい!」
「……はあ、ピーベリーさん冗談は止めて下さい。あとアバーライン警部も受け取るならお早く。───どうやら彼女の悲鳴に興奮した
「なに!?」
アシュヒト・リヒターの言葉に私の差し出す拳銃を受け取ってくれたアバーライン警部に安心しながら、私はドクトル・バタフライ製のひみつ道具「バリアーポイント」で一応は安心です。
酸素はマスクで補えますし、危険な物は自動判別して弾いて貰えます。普通の作りでは絶対に危険だと彼が判断したから仕方ないですね。