足軽殺駆達の駆ける後ろを歩きつつ、人造人間の間を通り抜けるとき、吐き気と気持ち悪さを感じている私をDr.ピーベリーが背負ってくれた。
「全く二児の母とは思えない虚弱さだな。助けた借りにアイツらを私に何体か寄越せ」
「うぅ、ひどいです」
「おんぶしてやっているんだ。良いだろう」
しくしくと泣きそうになる私に、またニヤニヤと笑うDr.ピーベリーは絶対に虐めっ子です。クツクツと楽しげに笑っている彼女の肩を握り、殺駆達の光子槍に興味を示すアシュヒト・リヒターにも少しだけ警戒する。
私のトランクケースを調べれば死者蘇生や、それに近しいものもあると思われてしまうと危険な事になりますし。左之助さんとしとりとひとえを今は探しています。
しかし、どこにいるのかしら?
「
「やれやれ、品性を失った
「OK!!切り裂んでやる!!」
ドクトル・バタフライの煽り言葉にあっさりと乗った切り裂きジャックは脚部の噴射孔を狭めて、より加速するスピードを向上させ、金色の蝶を押し退ける。
しかし、大気を吸えば吸うほどドクトル・バタフライの振り撒く金属薄片を吸い込み、
ボシュッ、と空気が途切れる。
「んがっ!?」
「おや、ガス欠かね?」
空中で空気を取り込めず、墜落しそうになる切り裂きジャックは迫り来る左之助さん、ヒューリー・フラットライナー、バネ足ジャックの攻撃を空気を吐き出して退け、煙突に片腕を突き刺して着地する。
「肺機能特化型にガス欠はあり得ませんよ。貴方、一体何をしたんですか?」
「紳士の嗜みさ。当然、
「Mrs.糸色、聞いても?」
「ひっ、睨まないで下さい…」
「ヒョロメガネ!人の女房泣かせんじゃねえ!」
「アシュヒトはヒョロメガネじゃないよ!!」
プンプンと怒るエルムさんとアバーライン警部の近くで電光丸を握って、個魔の方の作り出す影の結界に包まれたしとりとひとえに安堵の吐息をこぼす。
「鉄の粉を混ぜているんだろう?俺の吐く火で熱を帯びたヤツが赤くなっているぞ」
「鉄の粉。なるほど、人造人間の電極を狂わせるには十分且つ吸えば気管を傷つけるわけですか」
す、すごい洞察力ですね。