機動戦姫ガンダムSG   作:鍋の中の白い奴シラタキ

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翳り晴れ、仮面落ちに時系列がわかりやすいように追記しました


エレクライトフルドライブ

  体調を整えるために与えられた一週間の間に響は現在自分が居る場所が鎌倉の風鳴本邸であることを知らされ何やら色々記されている書類にサインを求められた事から他言無用である事は理解できた。

 そしてダイバーギアとガンプラがあることからGBNにログインしても構わないと取った響は朝にロンメルから来ていたメールに従いログインする。

 

「貴女がヒビキさんですね。」

「はい。」

「私はアヴァロンのメンバーの一人です。メールに記載してあった通りこれから貴女を私たちのフォースネストへお送りします。」

「分かりました。あの、なんで急に人を集めてるんですか?」

「この世界を救うためとリーダーはおっしゃっていました。」

「世界を救う・・・分かりました!」

 

アヴァロンのメンバーと共にフォースネストへと移ったヒビキは待合場所の大広間に数多くの上位ランカーが集まってきていることに驚く。

 

「凄い、上位の人達がこんなに・・・。」

「なに緊張してるの、貴女も立派なランカーでしょ?」

 

二階部分から声をかけてきたマギーを見てヒビキは彼の元へ行くとさきの発言の意味を聞く。

 

「マギーさん!私ってランカーなんですか!?」

「メニューを開いて世界ランキングを見てみなさい。」

 

言われたとおりにランキング表を開いたヒビキはそこで世界ランクベスト100のうちの76位に自身が居ることを見つける。

 

「すごっ!私が居る!」

「もしかして今までランキング見てなかったの?」

「ずっとミッションやフリーバトルやってて気にしてませんでした。」

「急にバトル申請が増えた日があったでしょ?」

「はい、急にドンと増えた日がありました。」

「それはきっと貴女がランキング入りした日ね。これからはランキングを見ておくと良いわ。」

「はい!」

「良い返事。」

 

談笑を続けていた二人であったが大広間にビルドダイバーズが入ってくるのを見てマギーが飲んでいたグラスをテーブルに置く。

 

「ちょっと行ってくるわね。貴女も来る?」

「私は友達のところに行ってきます。さっき居るのが見えたので。」

「分かったわ。」

 

マギーと別れたヒビキは先ほど見つけた友達ことヒロトの元へと向かう。

 

「ヒロト!この間ぶり!」

「ヒビキか、ああこの間ぶり。」

「呼ばれてたんだね。」

「呼ばれたも何も俺は此処のフォースに所属してるから。」

「確かに。」

 

それもそうだと納得するヒビキにヒロトはキョウヤからフォースメンバーに一斉送信されたメッセージを見るとヒビキに言う。

 

「時間らしいこの場所でキョウヤさんとロンメルさんから集まって貰った人達に話があるみたいだから。」

「分かった先に行ってるね!」

「俺も案内が終ったら行くよ。」

 

送られてきたマップデータに従ってヒビキは会議室に向かっていった。

 会議室に着いた後呼ばれたダイバー達が全員用意された席に着席すると教壇にキョウヤとロンメルが登壇する。

 

「今日ここに集まって貰った皆は僕が信頼できるGBNでの選りすぐりの実力者だ。そんな君たちに僕は一つ頼みがある!現在この世界に蔓延っているブレイクデカールをこれ以上氾濫させないためにも僕は有志連合を結成したい!この頼みが聞けないという者が居るのなら今すぐ立ち去ってくれて構わない!」

「なに言ってんだチャンピオン!此処にそんな腰抜けが居るかよ!」

 

タイガーウルフの一声を皮切りに血気盛んなダイバーが声をあげる。

 

「お静かに。」

 

がそれはロンメルの静かながらも響く声で静められた。

 

「ありがとうみんな!では今此処に有志連合の結成を宣言する!」

 

歓声があがるが先ほどと同じようにある程度経ってロンメルに静かにされる。

 

「今我々フォースアヴァロンとロンメル隊はある秘密作戦を行っている。」

「そのことの説明に関しては私が引き継ごう。」

 

説明を引き継いだロンメルが持っていた教鞭を使いモニターに作戦を図解しながら説明する。

 

「現在ロンメル隊から送り込んだエージェントが黒幕との接触を図っている。よって有志連合は黒幕の居場所が分かり次第そこにガンプラに搭乗して出撃する。」

 

簡単ながらもわかりやすい説明に皆の士気が高まる。

 

「居所が判明するまで皆には待機していて貰いたい。出撃時はアナウンスとメールによる告知を行う。」

 

そう締めくくり有志連合の会合が終りダイバー達が各々の拠点に帰っていった。

 

 

 

 

 有志連合の会合を終らせログアウトした響は部屋にやって来た女中に当主が顔を見たいと言っていると言われ着いてくるように言われおとなしくついて行き広いに部屋に通される。

一人にされた故に響は自身が今居る場所について考えてしまう。

 

「風鳴って事は、此処は翼さんの家ってことで・・・。私とんでもないところに。」

「気にせずとも良い、あやつは此処には自ら近寄らん。」

「うひゃい!」

「奇天烈な声をあげおる。」

 

考えに沈んでいた響は突如とした発せられた声に驚き声のした掛け軸があった辺りに顔を向ける。

 

「貴方が風鳴訃堂さんですか?」

「最低限の礼儀は心得ておるようだな。まぁ良い些事よ、貴様はあの男が見込んだのだ。余程に武の才があると見える。」

「そうなんですかね?」

「そうだろうとも、なにせ儂の無二の友が弟子に取ったのだ。奴の仕込みが終れば場合によっては儂手ずから剣の一つでも仕込んでやる。故に励めよ娘。」

 

激励のつもりかそれだけを言うと訃堂はどこぞに去って行く。

 

「・・・緊張したぁ。」

「面通しは終ったか!ならば今より始めるぞ響!」

「うわぁ!?」

「この程度で何を驚いておる!」

 

訃堂が去り数分もしないうちに勢いよく戸を開けると共に大声をあげる東方不敗に響が驚いていると彼は響の襟首を掴み宙に放ると響を俵のように担ぐ。

 

「ちょっと、何するんですか!?これ女の子としてしちゃいけない格好だと思います!」

「これよりは男も女も関係ないわ!」

「えぇ!?」

「性差など流派・東方不敗の前にはカスにも等しいわ!響よお主はこれより武闘家となるのだ!」

「護身術を学ぶんじゃ・・・。」

「甘いわ!この馬鹿弟子が!」

「うひぃ。」

 

気圧される響であったが人としてあり得ないレベルの跳躍をした東方不敗に教何度目かの驚きを覚える。

 

「どうやってるんですかこれ!?」

「気にせずとも良いお主もできるようになる。」

「無理ですよ東方不敗さん!」

「この世界に不可能など存在せんわ!そして儂の事は師匠と呼べい!」

「は、はい師匠。」

「それで良い!では山へと行くぞ!」

「山!?何でぇ!?」

「自然が何よりも人を強くすると言うことを覚えておくが良い!」

 

風鳴の所有する土地に存在する山の中でも一際厳しい自然環境を持つ山にて響の修行は始まった。

初日は初歩の初歩に留まった。

 

 

 

 

 

 初心者用サーバーラグランジュ4の資源衛星エリアにて第七機甲師団から派遣されたエージェントは有志連合の会合から数日ようやくブレイクデカールをばらまく黒幕に接触することに成功していた。

フードを被り顔を隠したいかにもな黒幕のアバターのIDを特定しようと目を凝らすも全てのデータが『UNKONOW』となっており読み取ることが不可能だった。

 

「どうした?」

「いやなんでもない、金は用意した。言い値は払うぞ。」

 

取引としては断る条件のないものに黒幕はおかしそうに笑う。

 

「なんだ?不満でもあるのか?」

「いや、なに。あまりにもおかしくてな。ブレイクデカールを貰えると思っているのか?」

「なに?」

「君たちは俺を嵌めたつもりだろうが逆だ。君たちが嵌められたのさ。」

 

黒幕が指を鳴らすとガンダム00に登場するトリニティのコスチュームを着た三人のダイバーが現われる。

 

「新型のブレイクデカールの性能試験にはちょうど良いのさ。」

 

トリニティのコスチュームダイバーの一人が構えた銃から弾丸が放たれエージェントは強制ログアウトとなった。

 

 

 

 

 

 

 修行が続く中におけるたまの休日にて響は遅めの朝食を取った後にGBNへとログインする。

ロビーへとやって来た直後に有志連合のメンバーにのみ送られてくるアナウンスが流れる。

 

『黒幕の居所が先ほど判明した。場所は初心者用サーバーL4の資源衛星エリアだ。』

 

キョウヤの言葉に従いヒビキは格納庫に向かいライトニングフラッグに登場すると出撃し指定されたエリアへと向かう。

 

『確実に大量のマスダイバーからの迎撃を受けるだろうが今回の目的は殲滅戦ではない。黒幕の捕縛だ。故に黒幕を逃さないために有志連合がエリアに揃い次第エリアの封鎖が行われる。そのため撃墜されれば戦線への復帰はできないことを留意してくれ。』

 

言葉通り先ほどヒビキが取ってきたディメンションゲートが消滅する。

 

「これで消える。この世界に蔓延るノイズが。」

「ヒビキ君肩の力を抜きたまえ、さきに説明したように私たちは防衛側だ。突入部隊の障害を可能な限り墜とす。今から力んでいたら身が持たないぞ。」

「分かりました、ロンメルさん。」

 

横に並んだグリモアレッドベレーを操るロンメルにそう返すとヒビキは操縦桿に入れすぎていた力を少し抜く。

 

「良い感じだ。私は配置に戻る。墜とされるなよ。」

「はい!」

 

資源衛星からブレイクデカールを発動したガンプラが次々と発進してくる。

 

「来たぞ!突入部隊の道を開け!」

 

遠距離武装を備えたガンプラがマスダイバー達を次々に撃ち抜いていくがアップデートされたブレイクデカールの効果で再生され動きを止めるだけに終る。

 

「そう言うことなら私に任せなさい!ガンダムラブファントム行くわよ!」

 

マギーの操るラブファントムがビームカマを投擲するとマスダイバー達の機体が撃墜されていく。

 

「これ以上のおいたは許さないわ。」

 

そしてヒビキは二つのGNソードを抜刀するとエレクライトシステムを発動しマスダイバー達に吶喊する。

 

「再生する機体なら何度も相手にしたけど今までの比じゃない!でも負けるわけにはいかない!!!」

 

バエルが如くマスダイバー達を切り刻んでいくライトニングフラッグにマスダイバー達が少し怖じ気づく。

 

「バ、バエル!?」

「落ち着け!あれはフラッグだ!」

「こっちは再生するんだぞ!?なんだよあれチートかよ!?」

 

変態軌道から迫り来る紫電と歌声がマスダイバー達に恐怖を植え付ける。

 

「歌が聞こえたら!私が来た合図だ!」

『合図だ!合図だ!』

 

順調に有志連合はマスダイバー達を追い詰めていたが突入部隊が資源衛星に突入してからしばらくたつとマスダイバー達のガンプラに様々な変化が現れ始める。

 

「でかくなってる!」

「速すぎだろ!」

「分裂した!?」

 

そして遂には突入部隊が資源衛星から脱出した直後に資源衛星が割れ内部より通常よりも遙かに巨大化した超巨大モビルアーマービグザムが現われる。

 

「なにあれ・・・。」

「呆けるな!墜とされるぞ!」

「!」

 

ロンメルから送られた通信を受け取った直後に放たれたビグザムのメガ粒子砲が枝分かれしながら放たれる。

 

「各機散開!!!」

「っ!なにあれ!!!」

『あばばばばばばばばばばばばば。』

「ハロ!?」

『問題なし!問題なし!』

 

黒いオーラを放ちバトルエリアを破壊し始めたビグザムが現われると共にバグを発したハロであったが直ぐに元に戻った。

Iフィールド故にビグザムに接近戦を強いられていることが判明し突撃しようとするキョウヤにゲームマスターから直通で通信が入る。

 

『終わりかけているね、GBNが。』

「なに!?」

『想定外だったよ、あそこまでの進化は。バグは広がりつつあるのさ、GBN中に。』

「ならばなおのことあれを倒さなければいけない!」

『早急に頼むよ。消されているからね、メインプログラムが。対処しているのだがね、こちらも。』

「なんとか耐えてくれ、僕たちは奴を墜とす。」

 

ゲームマスターとの通信を終えたキョウヤが有志連合と共にビグザムに突撃する。

ヒビキも彼らに合わせ突撃を行うがグリモアレッドベレーに大型メガ粒子砲が直撃しそうになっているのを確認すると雷神・トランザムを発動させ直撃する直前にグリモアレッドベレーを弾き飛ばす。

 

「ヒビキ君!」

「ロンメルさん!GBNを!」

「っ!任せてくれ!必ず守る!」

 

大型メガ粒子砲が悪あがきに発動したGNフィールドを突破しライトニングフラッグを貫くとブレイクデカールの影響で突き抜けたショックがヒビキを襲い意識を刈り取る。

 

 

 

 

 

 

 東方不敗の拳が響に膝をつかせる。

 

「立て!響よ!立っておれば貴様は負けん!故に立ち続けよ!」

「はい、師匠!」

 

震える膝を叩き響はなんとか立ち上がった。

 

 

 

 

 

 

 赤く光るコックピットの中でヒビキは意識を取り戻す。

 

『無事か!?無事か!?』

「・・・どれくらい寝てた?」

『三分!三分!』

「三分、機体は脚が消えてる。ロンメルさん達は!?」

 

モニターの彼方に見えるビグザムがちょうどグリモアレッドベレーとAGEⅡマグナムを軽くあしらっていた。

 

「チャンピオン達でも駄目なのか・・・。」

「私たちじゃ守れないの・・・。」

「この程度なんだよな甘ちゃんどもの王様は所詮!!!」

 

哄笑をあげる黒幕にヒビキは通信をオープンチャンネルにすると叫ぶ。

 

「終わりじゃない!この世界を終らせたりしない!」

「そんな状態で何ができる。」

「できる!なぜなら!私が、ガンダムだ!」

『エレクライトシステムフルドライブ!エレクライトシステムフルドライブ!』

 

叫びに呼応するかのように修正されたはずのエレクライトシステム本来の力が発動し脚部が破損したライトニングフラッグが身を起こすと何処からか青いフライトユニットが飛来する。

 

「ヒビキさん!使ってくれアースリィの脚だ!」

「今ならいける!」

 

飛び立ったライトニングフラッグに互換性がないはずのアースリィアーマーの脚部が装着される。

 

「なにがガンダムだ!フラッグのくせに!」

「心の!あり方だぁ!!!」

 

真のエレクライトの力を発動したライトニングフラッグが放たれたビグザムのメガ粒子砲を軽々と全て避けるとチャンピオン達でも傷一つ入れることのできなかった装甲に深い裂傷を刻みつける。

 

「馬鹿な!?」

「この世界に!不可能はない!貴方のエゴでこの世界を終らせない!」

「そうだ!お前一人のエゴでこの世界を!みんなの好きを否定させたりなんかしない!」

 

ライトニングフラッグと共にトランザムを解禁したダイバーエースがライトニングフラッグが刻みブレイクデカールのオーラが剥がれた箇所に追撃を加える。

 

「そのフラッグ・・・その太刀筋。お前は!本物を!GPDをあのユニコーン使いから!」

「・・・っ!あの人は関係ない!私は私だ!」

 

二つのGNソード「隼」と「鷲」を合体させ一つの剣としたライトニングフラッグが剣を投擲しビグザム周囲のマスダイバー達をダメージアウトさせていく。

 

「ふざけるなよ!こんな偽物の!嘘っぱちなんざを!」

 

ビグザムの頭部の部分が迫り上がりタコザクが現われるとライトニングフラッグとダイバーエースにオールレンジ攻撃を仕掛ける。

 

「嘘なんかじゃない!此処にあるみんなの好きは本物だ!」

 

リクの思いに応えるようにダイバーエースのGNドライヴが割れ砕け光の翼が展開されるとオールレンジ攻撃を防ぎそれだけではなくブレイクデカールの効果をも沈静化していく。

 

「なに!?機体が!ふざけるな!」

 

翼に包まれ動きが止まったビグザムと頭部のタコザクが硬直するとライトニングフラッグとダイバーエースの背後からタイガーウルフの操るガンダムジーエンアルトロンを始めとしたガンプラ達が次々に必殺技を放ちビグザムを破壊していきAGEⅡマグナムの光の剣がビグザム部分を完全に破壊する。

 

「トドメだ!二人とも!」

 

睨み付けるモノアイにライトニングフラッグはその手に戻ってきた剣を突きつけると腰だめに構えると剣が太陽の如く輝き始める。

 

「この感覚・・・新しい必殺技。・・・なら名前は八咫烏!」

『八咫烏!八咫烏!』

 

「隼」と「鷲」が合わさったGNツインソード「八咫烏」が振るわれタコザクを両断するとそこにダイバーエースが拳をたたき込み完全に破壊することで戦いに決着がついた。

 

『送らせて貰うよ、おめでとうを。守られたよ、GBNは。沈静化したよ、バグは。』

「勝ったと言うことか僕たちは。あの二人のおかげだな。」

 

ゲームマスターとの通信が切れるとキョウヤはオープンチャンネルにすると有志連合に勝利宣言を行う。

 

「有志連合の皆!我々の勝利だ!」

 

バトルエリアの端にまで轟くほどの歓声があがった。




ライトニングフラッグ   追記

必殺技 2

八咫烏

概要

GNツインソード「八咫烏」の状態でのみ放たれる超威力の斬撃。光が届くならば何処までも届くため実質的な射程距離は無限大。ただし水中エリアでは光が減衰するため射程も50メートル程に制限される。

武装

真・エレクライトシステム

概要

ディメンションを超えるほどの速度を応用し相手の防御力を無視するシステム強すぎるあまりナーフされていたがブレイクデカールにより修正パッチのデータが削除されたため一時的に復活した。
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