機動戦姫ガンダムSG   作:鍋の中の白い奴シラタキ

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吼える稲妻

 レジスタンスと共に銃を持ったカザミが巨大な目玉ことガードアイを銃で撃ち抜く。

 

「お前やるなぁ!」

「リーダーだからな。」

 

共に行動しているカリコに背中をバシバシと叩かれながら褒められているとガードアイ経由で通信を受けたのかエルドラムラサメが二機飛来するとビームライフルでレジスタンスに狙いをすまし撃つ直前に天羽々斬を纏ったツバサがビームライフルを切り捨てると抜かれたビームサーベルを見て腕を駆け上がり肩から腕を切り捨てる。

 

「モビルスーツは私に任せろ!」

「お、おう!」

 

返事を返して銃を構え直すとカザミはガードアイに向けて銃撃を行う。

 

(歌の力って凄ぇ・・・。)

 

ガードアイの数が減っていくのに反比例してエルドラレギンレイズやエルドラムラサメが山の民を殲滅せんと集ってくる。

一体ずつであれば対処をできていたツバサであったが十機ほどが同時に襲ってくることで手数が回らなくなりエルドラレギンレイズに殴り飛ばされるがカウンターで撃破する。

 

「不覚を取ったか・・・。だが!」

 

刀を新たに二振り構え再度攻撃を仕掛けようとすると上空から影が差しコアガンダムⅡがGNガンソードでもってエルドラレギンレイズを撃破すると直ぐさまコアスプレーガンを抜きエルドラムラサメを三機同時に撃破する。

 

「無事か!」

「無論だ。」

「誰も死んでねぇぞヒロト!!!」

 

イージスシールドを構え落下の衝撃が加わったシールドバッシュでエルドラレギンレイズを吹き飛ばしエルドラムラサメごとモビルドールメイが撃破する。

 

「下がっていろツバサ、ここからは私たちに任せろ。」

「まだやれると言いたいが先ほどの攻撃が思いのほか利いている。任せた。」

 

住民の避難の方に力を更に割き始めたレジスタンスを背にモビルドールメイはビームレイピアをコアガンダムⅡは先ほどの武器のまま残ったエルドラムラサメ二機とエルドラレギンレイズ一機に攻撃を仕掛けもうなれた相手となったのかあっさりと撃破する。

 

「レーダーに反応は無い。ヒトツメは全ては撃破したか。」

「カザミ此処の遺跡は使えるのか。」

『いやだめだ壊れちまってる。』

「後はヒビキさん達とフレディ達か。」

 

時間が経過し敵機の増援がないとヒロトが判断しコアスプレーガンを腰部に装着した瞬間どこからかビームが放たれGNガンソードが撃ち抜かれ砕け散る。

 

「狙撃!?」

 

態勢を崩したコアガンダムⅡに向かってビームが再び放たれるが何とか間に入ることのできたモビルドールメイがイージスシールドで防ぐ。

 

「大丈夫かヒロト!」

「本体に影響はない、ビームサーベルは使える。」

「ぐぅっ!」

 

一言二言を話している間にも次々とビームが放たれる。

やがてあり得ない程の防御力を誇るイージスシールドを突破できないと判断したのか遠くから黒い機影が飛び立つともの凄いスピードで迫りモビルドールメイの構えるイージスシールドを蹴りつけモビルドールメイをコアガンダムⅡから離すとビームブレイドを展開しコアガンダムⅡに斬りかかるがコアサーベルを抜かれ鍔迫り合いの形になるとコアガンダムⅡと同時に蹴りを放ち互いに距離を取ると全く同じタイミングで銃を手に取り引き金を引くと同じ射線上のビームが空中でぶつかり爆発が起こると今度も同じタイミングで爆発によってできた煙を抜けようとして煙の中で鍔迫り合いに陥る。

 

「ミラーミッションみたいだっ!」

『ミラー、鏡、そうこれは貴方。』

「アルス!?」

『ですが、この貴方は貴方の元に作った完璧な貴方。心などという不可解なものに惑わされずただ使命を果たす純粋で完璧な貴方。』

「完璧な俺?」

 

機体の接触によって通信が繫がり目の前の黒いモビルスーツを完璧なヒロトだというアルスの言葉にヒロトは薄ら寒いモノを覚える。

 

「心があるから不完全なら、俺は不完全なままで良い!!」

『だから、貴方は彼と違って守りたいモノを守れないのです。』

 

GBNの中から対戦相手の精神を抉る方法も学んだのかアルスはヒロトのコックピット内にダブルオースカイとリクの画像を大量に出現させる。

 

『貴方は彼にはなれない。』

「アルスゥ!!!」

 

コアスプレーガンの引き金を引こうとするがもう片方のマニピュレーターにもビームブレイドを展開したアルスがそれでコアスプレーガンを破壊するとコアサーベルを持つ腕を破壊するとコアガンダムⅡを蹴り飛ばすと宇宙へと飛び上がる。

 

「落ち着けヒロト!奴がお前のコピー機ならば冷静にでなければ勝てない!」

「っ!分かってる、だけど俺だって守りたかった!!!消えて欲しくなかった!!!」

「ヒロト、お前の心は今もまだその時に留まって・・・。」

 

彼方から青い影が無数に飛来すると黒いモビルスーツの周りを旋回し始める。

 

『コアチェンジ。ドッキングゴー。』

 

アルスの平坦な声が嫌に響くとその言葉にヒロトは目を見開く。

 

「まさか、あれがコアガンダム・・・!?」

 

黒いコアガンダムもどき否さ言うなればアルスコアガンダムに青いアーマーが装着されエルドラにおいて幾度も山の民の危機を救った機体と似たシルエットになる。

 

『これこそが心などというものに振り回されず使命を果たす完全で完璧な貴方。』

「・・・エレクライト、スイッチオン!!!」

 

モビルドールメイの持つイージスシールドからビームレイピアを抜いたコアガンダムⅡが稲妻を纏いビームブレイドを構えたアルスアースリィガンダムに迫る。

 

「それが!そんなものがイブが好きだって言ってくれたコアガンダムであってたまるか!!!」

『怒り、貴方はまた心に支配されている。だから貴方は彼にはなれない。』

 

コックピット内に再びリクの画像が大量に表示されるそれも今回はサラと共に過ごしているのである日常の風景が。

 

『疑問なのです。なぜ貴方はあの時自らの主を裏切ったのですか?』

「―!」

 

もはや声もでない程の激情に駆られたヒロトに呼応するようにコアガンダムⅡのツインアイの片方が割れるとそこから稲妻が噴出しユラユラと揺れるオーラのようになる。

 

 

 

 

 

 

 ムランの不安通り雷鳴響く積乱雲に突入したクリス達は三者三様の悲鳴をあげていた。

更に運の悪いことに強風に煽られ気球が逆さまになり三人ともが投げ出された瞬間に雷が気球に直撃する。

 

「僕たち、此処で死んじゃうんだ・・・。」

(兄さん、僕最後に空を飛んだよ。)

 

運が悪いことに気球を浮かせるために利用した灯籠も近くになく諦めるフレディとパルの首根っこをクリスは意地で掴むと唄う。

 

「Killter Ichaival tron.」

 

イチイバルを纏ったクリスは即座にミサイルを出すと二人を抱えた状態でミサイルにサーフィンのように乗ると雷を躱しながら突き進む。

 

「口抑えてろ!舌噛むぞ!」

 

慌てて口を押さえ激しく頷く二人には目もくれずにクリスはミサイルを操りとうとう積乱雲を抜けるとムランの言っていた空中神殿を見つける。

 

「あれか!」

 

加速し前方に見える空中神殿の上に到達するとミサイルを乗り捨てクリスは地面を踏みしめると二人を下ろす。

 

「生きてる!僕生きてるよジェド兄さん!!!」

「空も良いけど大地も素晴らしいよぉ!」

「おら立てお前ら行くぞ。」

 

ギアを解除しクリスが二人を立たせると目の前に見える神殿へと入っていく。

薄暗い通路をしばらく進んだところでフレデイがふと呟く。

 

「言い伝えでは聖獣様は心の弱い者が近づくと焼き尽くしちゃうらしいです。」

「そ、そうなの!?」

「あたしは大丈夫だ。」

「他には聖獣様の機嫌が悪いときに近づくと氷付けにされちゃうらしいです。」

「どうすれば良いのそれ!?」

「あたしは大丈夫だ。」

「他には―。」

「それ以上言うな!良いか普通にしてりゃ大丈夫なんだよ!!!」

「ご、ごめんなさい!!」

 

暗い上に毛皮でよく分からなかったがイカ耳になっているクリスを見てパルは何故か少し冷静になった

通路を抜け明るい広間に出た三人の視界一杯に光る砂が目に入る。

 

「こんだけありゃあたしらの機体も出せるな!」

「はい!これで皆さんの力になることができます!あ、でもレイディエントフォースの皆さんはストラが居ないと。」

「あの馬鹿にひっついてるからな連絡入れるか。」

「ねぇフレディ、もしかいしてあれが聖獣なのかな。」

 

そう言われたフレディがパルの指さす方を見るとそこには片翼の欠けたドラゴンような生き物が居た。

 

「起こしちゃまずいかなぁ。」

「寝かしときゃ良いだろ、あたしの経験上自立型の完全聖遺物はやばい。」

「やばいんですか!?」

「ばっか大きい声だすな。」

 

ドラゴンの怪我の様子を見ようとしたパルの目の前でドラゴンがゆっくりと身を起こすとフリーズするフレディとクリスを見た後に自身を心配そうに見上げるパルを見る。

 

「新しき民とガンプラの民か・・・。」

「喋んのか・・・。」

 

喋ったことに驚くクリスをよそにドラゴンは頭上に見える穴の向こうの空を見上げる。

 

 

 

 

 

 

 ビームレイピアとビームブレイドが衝突を繰り返す中アルスアースリィガンダムはコアスプレーガンにユニットをドッキングさせビームライフルにするとそれをコアガンダムⅡに向け撃ちビームレイピアごと残っていた方の腕も消し飛ばす。

頭部バルカンを撃ち抵抗するコアガンダムであったが蹴りを横からくらい吹き飛び岩柱に激突する。

 

「ぐぅ!」

「ヒロト!」

 

コアガンダムⅡの元に駆けつけようとしたモビルドールメイであったが狙いを変えたアルスアースリィガンダムが生身のカザミを狙っていることに気づくと彼の前に機体を滑り込ませイージスシールドで庇う。

 

「わ、悪い。」

「互いに助け合うのがチームだ。この程度どうということはない。」

 

多少表面が焼け付くだけで当然のごとくに守りの役目を果たしたイージスシールドを見てアルスは眉を潜める。

 

『ガンプラは脅威だ。このエルドラの環境を保全し星を守るための障害となる。』

「ふざけんじゃねぇ!何がエルドラを守るだ!このエルドラに生きるフレディやマイヤ達を襲っておいて何が守るだこの馬鹿野郎!!!」

『何故侵略者を守らなければいけないのです。』

 

ビームが飛来しアルスアースリィガンダムの装甲に当たるが傷一つつかないがそれでも誰かがビームを撃ち続ける。

 

「我々から貴様こそが侵略者だアルス!」

「故にその紛い物を此処で斬り伏せる!!」

 

ムランが銃を撃ちながら運転する車の上でツバサが斬撃を放つとそれがアルスアースリィガンダムに飛来するがビームライフルを撃たれ斬撃とビームが僅かに拮抗するとビームが打ち破りムランとツバサに直進する。

 

「やめろ!アルス!!」

 

ヒロトの叫び虚しく直撃すると思われた直後トランザムを発動させたコアガンダムGがビームの前にGNコアシールドを構え降り立つとビームを防ぐとGNコアサーベルを抜刀しアルスアースリィガンダムに斬りかかる。

 

「あれはヒビキのコアガンダム!」

「西の遺跡は使えたのか。」

「私の機体を出したら壊れた!後アーマーは無いです!!」

「うっそだろ!?」

 

あまり期待を持たせるのも悪いとヒビキはアルスアースリィガンダムのビームブレイドをGNコアシールドで防ぎ斬り返しながら答える。

 

「ヒロト!大丈夫!?」

「ああ、無事だ。」

「良かった・・・。」

 

無事を聞き安心しているヒビキにカナデが警告を発する。

 

『トランザムが終る!』

「流石に使いすぎたっ!」

 

トランザムの効果時間が終了しコアガンダムGの機体性能が一時的にダウンするとそれを好機と見たアルスアースリィガンダムがビームライフルにエネルギーを急速チャージし引き金を引く直前にどこからか咆哮が木霊すると稲妻がアルスアースリィガンダムを襲う。

 

『・・・クアドルン!』

 

悔しげに稲妻を操った犯人の名を吐き捨てるとアルスはアルスアースリィガンダムを撤退させた。

 戦いが終りコアガンダムGが地面に降り立つのと同時に雲に穴が空くとそこから空中神殿が現われる。

 

「なんだよあれは!」

「結界が晴れた!これで我々もミラーグの山に行けるぞ!」

 

無事にクリス達がミラーグの山に到着した喜びと遺跡が使えるようになる喜びがムランの声を図らずも大きくした。

 

 

 

 

 

 

 ミラーグの山の神殿内でヒロトとヒビキ達を見た聖獣が一言だけ発する。

 

「自らの世界に帰れ。今ならば間に合う。」

 

ただ帰れと聖獣はそう告げた。




そうなんですコアガンダムGは太陽炉搭載機です
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