機動戦姫ガンダムSG   作:鍋の中の白い奴シラタキ

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νガンダムのファーストロット!?買わなきゃ・・・


トリニティ

 唯一言帰れと言う聖獣クアドルンにビルドダイバーズでもレイディエントフォースでもないムランが彼の前に立つ。

 

「クアドルン、それは彼らがマサキのようになってしまうのかの懸念をしているからか?」

「違うとは言い切れん、だがこれ以上ガンプラの民に頼るわけにはいかん。」

「何故だクアドルン。」

「わからんのか、アルスとの戦いはこのエルドラに生きる者の問題だからだ。」

 

クアドルンが身を起こしダイバー達を睥睨する。

 

「もうこれ以上はこの世界に干渉するな帰れ。」

「できません。」

「何故だ、お前達には帰りを待つ者達が居るはずだ。」

 

即答で帰らないと言ったヒビキにクアドルンが問うとヒビキはそれに答える。

 

「衛星砲が撃たれたのもモビルアーマーがセグリを襲ったのは私のせいだからです。私が油断してなかったからあんなことにはならなかったから。」

「それはどういう意味だ。」

「撃たせちまったし止められなかったんだよアルスの奴を。俺達の力不足のせいでな。」

 

自らの力不足のせいでアルスによる大虐殺を許してしまったのだというカザミにクアドルンは昼間でも見える月を見上げ視線を戻すと告げる。

 

「ならばなおさら帰れ、かつてアルスと共に戦った私でさえ奴を止められなかったのだから。」

「共に戦った・・・それならクアドルンさんならアルスと話し合うことが。」

 

共に戦ったと言うクアドルンならばと期待を込めて言うヒビキにクアドルンはそれも否定する。

 

「無駄だ、エルドラを守るために創造されたアルスは新しき民を侵略者と認定し私の言葉にも耳を貸さなかった。」

「そんな・・・。」

「私が敵に回ったと判断したのだろう。アルスは対話は行った時以降かつての侵略者の姿を模した機械人形を投入したのだ。」

「だからお前はマサキを呼んだのかクアドルン。」

「そうだ。」

 

肯定するクアドルンに何故そこでシドー・マサキが関わってくるのかと疑問に思ったヒロトが尋ねる。

 

「何故貴方はシドー・マサキに助けを求めたのですか。」

「始めは侵略者との戦いでエルドラを離れた古き民に接触を試みたのだ。かつて古き民は戦いの後にエルドラに残った者達と離れた者達に分かれた。その中でも身体を捨て電送により離れた者達の軌跡を遠く離れた場所で見つけたのだ。」

「それがGBN。」

「そうだ、だが古き民は応えてはくれなかった。マサキだけが応えてくれたのだ。」

 

GBNにアクセスし古き民に語りかけたと言うクアドルンとそれに答えたシドー・マサキという二つの点が繫がりカザミがシークレットミッションの噂のドラゴンみたいなNPDが現われると言う物を思い出す。

 

「そうか、噂の元はアンタだったって訳か。」

「マサキ以外は私を怪しみ頼みを断ったのだ。」

「ゲームだって思ってるうちはクリア条件も分からないミッションを受ける奴はなかなかいねぇだろうからな。」

「だが応えてくれたマサキも今はアルスに捕らわれ意のままに操られる人形となってしまった。」

「俺達はシドー・マサキを助ける為にもここに来ています。だから素直に帰るなんてできません。」

「言ったはずだこれはエルドラに生きる者の問題だと。」

 

かたくなにヒロトを始めとしたダイバー達の助力を拒むクアドルンにムランが言う。

 

「クアドルン、お前は先ほどからアルスとの戦いはエルドラに生きる者達の問題だと言っているな。」

「そうだ。」

「ならばフレディやストラ、レジスタンスの皆が信じ託した彼らもまたエルドラの新しき民と言えるのではないか。」

「クアドルンさん、俺達はエルドラを守る為に散っていったレジスタンスの皆から託された意思を無駄にしたくないだからここに居ます。」

「・・・・・・。」

 

黙り込むクアドルンにストラが声を張り上げる。

 

「頼むよ聖獣様!俺とフレディに此処の召喚台を使わせてくれ戦わせてくれ!」

「好きにするが良い。」

「ありがとう!」

 

ため息をつき許可とも取れるような答えを返したクアドルンにストラが礼を言いフレディと共に石版に生体情報を登録し使用可能状態にする。

 

「なぁクアドルン。私は一人でしかできないことは一人以上ではできないこのところそう思う。伝説の聖獣にそれは当てはまらないかもしれないが私はお前にも私たちを頼って欲しいと思う。」

「私はそうしてマサキを頼り咎を背負わせてしまったのだ。」

「ならば彼を覆う咎、ゼルトザームを私たちが取り払おう。」

「できるのか。」

「やる、できないという選択肢はない。」

「そうか。」

 

メイとの会話を終えたクアドルンにミクがずっと聞きたかった事を聞く。

 

「あの教えて貰いたいことがあるんです。」

「なんだ。」

「ムランさんと避難誘導しているときに遺跡を見たんですけどそこにはヒトツメが近寄ってこなかったんです。もしかしてアルスは遺跡を攻撃できないんですか?」

「確かにアルスは古き民の遺した物を攻撃しない。だが必要とあれば奴はセグリのように容赦なく攻撃対象へと変更するだろう。」

「いやそれでも大丈夫だ。一時しのぎでも山の民から狙いをそらすことができればアルス本体を衛星砲がまた撃たれる前に短期決戦で叩ける。」

 

それで大丈夫だと言うヒロトにクアドルンは懸念を伝える。

 

「確かにヒトツメからの狙いは反らせるだろう。だがマサキは違う奴はアルスの生み出したものではない。」

「簡単な話じゃねぇか、ゼルトザームの奴をぶっ飛ばしてそのままアルスをぶん殴りゃいい話だ。」

「だがクリスあの時宇宙で衛星の基地をある程度は破壊したがそれでも健在であった。」

「なら同時にやれば良いんじゃねぇか?俺達とアンタ達レイディエントフォースで手を分けてよ。」

「月の雷の事を懸念しているのなら心配はいらん再装填にはおよそ500時間を要する。そして損壊を与えていることを加味するならば七日程だ。」

「一週間、有るようで時間はない。機体の心配は要らないがかなりのハードスケジュールになる。」

 

再度衛星砲が撃たれるまでの時間が一週間ほどと聞いたヒロトが頭を悩ませる。

 

「七日有るのならば今日を含めた最初の二日で皆を遺跡へと避難させよう。」

「だったら私も手伝います。」

「すいません!ミクさんには僕とやって貰いたい事が!」

「ならば私とカザミが避難誘導を行おう。」

「それくらいしかすることが今はねぇからな。」

 

ムランを手伝うと言うミクに一緒にやって貰いたいことがあると言ったパルの言葉を聞きツバサがカザミと共に手伝うと言いカザミもそれに乗る。

 

「だったら僕たちも行きます!」

「ジェドさんが居ない分俺達が頑張らないといけないからな!」

 

各人の機体を呼び出したフレディとストラも名乗りをあげる。

そしてムランとストラがアストレイ・蛇骨天にツバサと共に乗り込みフレディがカザミと一緒にイージスナイトに乗り込むと避難誘導の為に出撃していった。

 機体の修復が終ったコアガンダムⅡのコックピットの中でヒロトはイブと過ごした短い時間を思い返していた。

 

(俺は君を守れなかった、俺だってビルドダイバーズのリクになりたかった。でもなれはしなかった、俺はガンダムの主人公じゃない。運命を変える力なんて、本当にレジスタンスの皆の意思を未来に繋げるのか?過去から進めていない俺が。)

 

記録として残っている想い出の写真を見てヒロトが過去に浸っている頃クアドルンの欠けた翼の側でパルがミクにやりたいことの説明をしていた。

 

「ヒロトさんのアースリィガンダムの盾がさっき村で見たときに残ってたんですだからガンプラでクアドルンさんの翼が治せるんじゃないかって。」

「でもどうして私に声をかけたの?」

「あの短期間でスローネローズをMGSD化させるミクさんなら生物に近いフレームを作れる筈なんです!もちろん僕も手伝います!」

「そういうことなら私も全力でやるわ。」

 

折れていない方の翼の写真を二人が撮り修復するのに適したパーツを考え始めているとコアガンダムⅡが突如出撃する。

 

「ヒロトどうした!」

「分かる俺には、アルスが命を消しに行くのが!」

 

空に舞い上がりウラヌスアーマーとドッキングしユーラヴェンガンダムにコアチェンジするとアースアーマーに乗り最大速度で何処かへ飛んでいくとその場の皆の前にカザミからの救援要請が入る。

 

「私がヒロトを追って先行する!カナデはアーマーの操縦を!」

『了解だ!』

 

コアガンダムGとエレクライトアーマーが救援要請のポイントへと向かっていくと遅れてウォドムポッドとガンダムフラウロススターティアーズが出撃していく。

 

「お前達も行くと良い私の事は後回しで構わない。」

 

クアドルンにそう言われると二人はヴァルキランダーとスローネローズリペアードが出撃していった。

 

「分かっているはずだアルス。古き民はもう帰っては来ないと。」

 

月を見上げクアドルンは呟いた。

 

 

 

 

 

 

 避難していく山の民を背にアストレイ・蛇骨天が天羽々斬と叢雲を構え背部ウィングから光りを放ちながら空を駆け巡りエルドラムラサメを切り裂いていく。

地上ではイージスナイトが流れ弾を防ぎながらエルドラレギンレイズとエルドラプルーマを対処しながら生じた間隙にキングモードになるとハイパービームソードで空を飛び回るエルドラムラサメを撃墜する。

 

「奥のハシュマルをやってくれ!」

「承知!!」

 

ビーム砲のチャ-ジを始めたエルドラハシュマルの頭部に叢雲が蹴り込まれ爆発するとアストレイ・蛇骨天がテールブレイドを躱しながら天羽々斬でもってエルドラハシュマルを切り裂き撃破するとあいた手にビームライフルを取り更に飛来したエルドラムラサメを撃ち抜き撃墜する。

 

「一機はそれほどでもないが、数が多いっ!」

「ヒロト達に救援を送った!」

「了解した!」

 

なんとか後ろにヒトツメに通さずに居るとアルスアースリィガンダムが空からビームライフルを構え舞い降りる。

 

「奴は!」

 

ビームが放たれアストレイ・蛇骨天のビームライフルが破壊されるがそれによって生じた爆発を目くらましにアルスアースリィガンダムに接近し天羽々斬を振り下ろすとアルスアースリィガンダムがそれをビームブレイドで防ぐ。

 

『護国の剣と自負するならば、エルドラを守る私の使命が分かるはず。』

「貴様の行いは守るべき者を傷つけているものだと何故分からん!」

『夷狄に肩入れするか、翼。』

「お爺様!?」

 

訃堂に擬態したアルスに一瞬惑わされたツバサが硬直すると隙を逃さずアルスアースリィガンダムがビームブレイドで頭部を貫きアストレイ・蛇骨天を地に墜とす。

 

『やはり心は不要。私はただエルドラを守る。』

 

トドメを刺そうとビームブレイドを構えアストレイ・蛇骨天を貫く為に地上に突撃しようとしたアルスアースリィガンダムがエレクライトを発動したユーラヴェンガンダムに蹴り飛ばされ岩壁に激突する。

コアサーベルを抜いたユーラヴェンガンダムがアルスアースリィガンダムに斬りかかりビームブレイドとのつばぜり合いになる。

 

『ヒロト、私をもう一度殺すの?』

「・・・・・・お前はイブじゃない!」

 

前回と同じように二機のガンダムが鏡合わせの戦闘に陥る。

地に降り立ち二機のガンダムが高速で斬り合いを始める。

 

『私も生きたいのヒロト。』

「騙るな!」

 

ユーラヴェンガンダムのブレードアンテナが片方切り落とされる。

 

「反応速度が上がっている!?」

『これは、完璧な貴方。不完全な貴方では超えることはできない。』

 

擬態をやめたアルスが彼の中での純然たる事実を告げビームブレイドでユーラヴェンガンダムの左腕を切り落とす。

 

『下よ・・・。』

「!」

 

聞こえた声に従いユーラヴェンガンダムが後退しビームブレイドを躱し直ぐに前進しアルスアースリィガンダムの右腕を切り飛ばす。

 

「今の声は・・・。」

 

ヒロトが戸惑っていると上空からコアガンダムGがコアドッキングを行いながら降り立つ。

 

「カナデ!コアチェンジ!ドッキングゴー!」

『了解!エレクライトアーマー!ドッキングゴー!』

 

アーマーを纏い腕部からエレクライトソードを取り出し両手に構えたエレクライトガンダムが降り立つ。

 

『あれは、ライトニングフラッグ。』

「否!魂受け継ぎしエレクライトガンダム!!」

 

剣先を突きつけながらヒビキがコックピットの中でアルスにライトニングフラッグの魂を受け継いだエレクライトアーマーを纏ったコアガンダムGの名を告げる。

 

『脅威がまた一つ。』

 

先ほど切り飛ばされた腕にケーブルを接続し再生したアルスアースリィガンダムが何かをこまねくように手を翳すと二機のコックピットにアラートが響く。

 

「反応多数!」

「まさか既に他のアーマーもコピーしたのか。」

 

ヒロトの予感通り赤、青、黄のアーマーが飛来する。

 

『コアチェンジ。アーストゥシンフォニー。』

 

冷たく抑揚のない機械音声の歌が三重に重なり響き始める。

 

「もしかして、シンフォギアをコピーしたの?」

 

アーマーを装着したアルスコアガンダムが刀を二振り脚部から抜き放つ。

 

『ディスネンスガンダム。』

 

刀を構えたディスネンスガンダムが構えると刀が炎を纏うとエレクライトガンダムへと突撃した。




侵略者

 狂ったように古き民を殺戮していく存在。モビルスーツのコックピットの中にはケーブルに繋がれた動く骸骨のような物があったとアルスには記録されている。
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