貸し切りのすることが可能なエリアをマギーが自身の名義で貸しきっていた。
有名無名を問わずに続々と集まってくるフォースによって段々と賑わってきていた。
そこにビルドダイバーズよりも先にレイディエントフォースがやって来るとマギーが彼女達に向けて手を振るとヒビキが手を振り返すとマギーの元に駆け寄ってくる。
「マギーさん!今日はありがとうございます!」
「気にしなくて良いのよ、みんな自分の好きで来てるんだから。」
いきなり走り出したヒビキの後を追って来たミク達もマギーの元にやってくる。
「お久しぶりですマギーさん。」
「ホントよ、カナデちゃんにはちょくちょく会うけど貴女達二人ともリアルが忙しいものね。そ・れ・と。」
クリスとツバサにハグをしたマギーが彼女達の耳元で周りに聞こえないように小声で礼を告げる。
「この前は助けてくれてありがとう。だから今回は私が貴女達を手助けしちゃうわ。」
「この前?」
「も~、分かってるでしょライブよライブ!貴女達がノイズから助けてくれたのよね。大丈夫誰にも言ってないわ。」
何の事か分からないクリスにマギーがリアルで会う機会がないからと此処で礼を言う。
「生で聴く貴女の歌、良かったわよ。」
「そう言って貰えると私としてはありがたいです。」
「今度ライブがあったら絶対に行くわね!」
ついでとばかりに求められたサインにツバサが応じているとヒロト達の方のビルドダイバーズがやって来る。
「すっげぇ、たくさん来るって聞いてたけどこんなに来んのかよ・・・。」
「アヴァロンに第七機甲師団!他にもフォースがたくさん!」
誰もが知っているフォースまでもが自分達の為に来てくれている事にカザミとパルが感激する。
「ヒロトー!」
そんな中で名を呼ばれたヒロトが声の主の方を見るとそこにはキョウヤ、カルナ、エミリアの三人が歩いて向かってきていた。
「キョウヤさん、それにカルナさんにエミリアさんも。」
「お前たまには連絡よこせよな!」
「貴方が抜けてから彼寂しそうにしてたわよ。」
「そうなんですか?」
「ちょっとエミリアさん。」
久しぶりに会えた昔の友達にカルナが嬉しがっているのをエミリアがからかっているとキョウヤがヒロトを見て言う。
「戻ってくるように言うつもりだったが、どうやら居場所を見つけたみたいだなヒロト。」
「そうみたいです気がついたら此処が俺の居場所になっていました。」
「楽しんでいるかいGBNを。」
「はい。」
かつての第二次有志連合戦において自身の最後の一撃を狙撃と言葉によって食い止めたヒロトにキョウヤは彼がGBNを楽しんでいると良い嬉しくなる。
古巣である第七機甲師団に挨拶しに行ったヒビキについて行く形で他の皆もついて行きそこでロンメルにヒビキは割と危なっかしいから頼むよというニュアンスの事を言われヒビキ本人がよく分かっていないのクリスに突っ込まれていた。
そして今回ヒロト達にとっては一番重要な者達が最後にやって来る。
「ごめ~ん!リクがいつまでもバトルやめなくて遅れちゃったー!」
「ようやく来たわね。」
来て開口一番に軽く謝るモモによってマギーはリクの方のビルドダイバーズが来たことに気づくとヒロト達ビルドダイバーズもそれに気づく。
「ほらぁ、オーガがいつまでもバトルやめないからみんな待ってるじゃないか。」
「知るか。お前が味気ないバトルをする方が悪い。」
百鬼のフォースリーダーと並んでやって来たリクが話しに聞いていたのかヒロト達を見つけると近寄ってくる。
「もしかして君たちがビルドダイバーズ?」
「えっと・・・。」
「俺達もビルドダイバーズ!よろしく!」
問い詰められると思っていたのと予想外に友好的な反応を示され戸惑うカザミは差し出された握手に応じる。
「メイ、カナデも久しぶり。」
「ああ久しぶり姉さん。」
「三人揃うのは久しぶりだな!」
ELダイバー三人も久しぶりに三人会えたことで嬉しそうにしていた。
一通りの交流が終った段階でマギーが皆の注目を集める。
「さて!みんな揃ったことだしリハーサルの説明を始めるわよ~!シャフリちゃん!タイガちゃん!よろしく~!!」
説明を任された二人がリハーサルの為に作ったクリエイトミッションを表示し説明を始める。
「リハーサルミッションの場はロータスチャレンジで知られるラビアンクラブ。ロータス卿が善意で貸し出してくれた。」
「そしてミッション内容は五つのエリアを八機のモビルスーツを一機も墜とされずに突破しラビアンクラブのコアを三十分以内に破壊するという物だ。宇宙に上がる段階は要請にカットされているが良いのかい?」
「宇宙に上がる方法はまだ詰めている途中なんです。これで大丈夫です。」
シャフリヤールの問にヒロトは問題は無いと答える。
クリエイトミッションの内容を説明されて挑戦を受ける側であるがモモが声をあげる。
「一機も墜ちちゃ駄目ってきつくない?」
「いやこれで良いんだ。と言うよりもこれじゃなきゃ駄目なんだ!俺達は一機も墜とされずにミッションをクリアしたい!」
「ふーんそう、でもその意気や良し!」
「ならば始めのかけ声は一つ!」
拳を突き上げヒビキが声を張り上げる。
「ガンプラファイト!!レディ!!」
言わんとすることを理解したその場のダイバー達もノリに合わせて拳を突き上げるとヒビキと同時に声を張り上げる。
「「「ゴー!!!」」」
アルスとの決戦に向けてのリハーサルミッションがスタートした。
◎
宇宙を八機のモビルスーツが無数のモビルスーツが守護するラビアンクラブへと向けて飛翔していく。
「パルの新調したそれ確かエクスヴァルキランダーだったか?」
「クアドルンさんがモチーフか。良いな。」
「はい!モルジアーナの声を聞いてみたんです!」
新しく生まれ変わったエクスヴァルキランダーに乗りながらパルがそう答えるとそれにメイが問いかける。
「それで聞こえたのか?」
「どうなんでしょう?ただピキーンと来た物はありました!」
「少なくともお前のガンプラは喜んでいる。」
「ありがとうございます!メイさんのウォドムの追加装甲もかっこいいです!」
「なんとか間に合った。」
ウォドムポッドも追加装甲を加えられ強化されていた。
そこにアーマーを着けた状態でも変形できるように改造を施されたコアガンダムGがエレクライトガンダムの状態で飛行形態になったものが並ぶ。
「そろそろファーストエリア!気を引き締めていこう!!」
続くようにレイディエントフォースの機体がビルドダイバーズに並ぶとファーストエリアに突入し戦いが始まった。
ファースト、セカンドは突破できているもののサードエリア以降から待ち構える最上位のフォースによってラビアンクラブへの道は閉ざされていた。
「個々の実力は十分だが、連携がなっていない。そんなことでは一つの意思によって動かされる軍勢の前では無力!」
第七機甲師団が割と本気で防衛するサードエリアを突破できずに連続でタイムアップによるミッションの失敗を繰り返していた。
何十回目かの挑戦にて飛行形態のエレクライトガンダムにスローネローズリペアードと並んで先陣を切って突入する。
「ロンメルさんのやり方はよく知ってます!」
「ならば突破して見せてくれたまえ!」
「ミク!あれを使おう!」
「分かった!メタルギアサポートデバイス起動!」
メタルギアサポートデバイス略称MGSDシステムを起動したスローネローズリペアードが変形しエレクライトガンダムに装着されていく。
「「エレクライトライザー!!」」
頭部にバイザーが装着されセンサー類が強化されることによりエレクライトライザーが超高軌道でもってサードエリアに展開しているモビルスーツ群に穴を開ける。
GNハイパージャベリンとGNミサイルファングによりガデラーザが沈められたことにより穿たれた穴を通り抜けていくビルドダイバーズとレイディエントフォースであったがイージスナイトの前にグリモアレッドベレーが立ちはだかり刃を振り下ろすとイージスナイトはそれをイージスシールドで受け止める。
「此処で諦めて貰おうか!!」
「諦めねぇ!なぜならキャプテンジオンは絶対に諦めないからだ!」
『その通りだ少年!諦めなければそれは負けではない!』
イマジナリーキャプテンジオンからサムズアップを受け取りながら叫ぶカザミにグリモアレッドベレーの動きが少し止まるとその隙をカザミは見逃さずにイージスナイトにグリモアレッドベレーを蹴り飛ばさせフォースエリアへと向かっていった。
「隊長・・・。」
「違うのだクルト。」
咎めるようように言うクルトにロンメルは何か言い訳をしていた。
フォースエリアに突入したジュピターヴガンダムに隕石をたたき割ったGP-羅刹天が斬りかかる。
「重い・・・!」
「てめぇか!!あの時のスナイパーは!」
「百鬼のオーガか!」
「見せてみろ!隠れてるだけが本分じゃねぇってのを!」
どうしてか第二次有志連合戦でAGEⅡマグナムを狙撃したのをヒロトと見抜いたオーガが剣の乱打によってジュピターヴガンダムと斬り合っているとイージスナイトが攻撃を肩代わりするとアストレイ・蛇骨天がGP-羅刹天を蹴り飛ばす。
「ヒロト!此処は俺達が引き受ける!」
「貴方は先に行きなさい!」
「任せた!」
飛び去っていくジュピターヴガンダムから狙いをイージスナイトとアストレイ・蛇骨天に定めたオーガが吠える。
「横入か。相応の旨さを味合わせてみろ!鬼トランザム!」
「カザミ!」
「おう!」
鬼トランザムを発動したGP-羅刹天に合わせて高速巡航形態に変形したイージスナイトの上にアストレイ・蛇骨天が乗り脚部を固定すると天羽々斬と叢雲を構えると赤と青の光が宇宙で激突する。
零丸の大群がエクスヴァルキランダー、ウォドムポッド、フラウロススターティアーズを襲い身動きが取れなくなった所にジェガンブラストマスターのフルブラストが放たれる。
「油断してるところに拡散お腹ビーム!!」
さらに回転しながら突撃してきたモモカプルがビームを放ちながら通過していく。
「とまらないぃぃぃぃい!?」
「何がしたかったんだあいつ・・・。」
「陽動だ!!」
警告は既に遅く零丸の群れに襲われたエクスヴァルキランダーが抵抗する暇もなく撃破された。
一つに戻った零丸を見てパルがコックピットの中で顔を引きつらせる。
「これが、忍者・・・。」
「良い機体ね。だけど貴方はその子の本領を発揮できていないわ。」
「モルジアーナの・・・。」
撃破されたりタイムアップであったりで幾度もミッションに失敗し続けていたがそれでも二つのフォースはくじける事なくロータスチャレンジに挑戦し続けた。
◎
自分の他に入院している子ども達にガンプラを教えていたマサキが病室に戻ってくるとそこでは姉のミズキが配信されているロータスチャレンジvr.エルドラを見ていた。
「これってヒロト君達なんだよね。」
画面を見せられたマサキがそれを肯定するとミズキは配信を見ながら言葉を続ける。
「少しだけ分かったんだ、マサキがGBNの向こうでやりたかったこと。でも不思議そんなに小さなガンプラに乗れるなんて。」
「GBNはガンプラを読み込んで解析することで実際に乗れる機体として再現するんだ。」
「それってガンプラの出来が強さを決めるって事?」
「確かにガンプラの出来が大まかな強さを決める。」
手の中に収まっているガンダムテルティウムを見てマサキは言葉を続けた。
◎
何十回目かの挑戦にてようやくフィフスエリアに到達したビルドダイバーズとレイディエントフォースに向けてオープンチャンネルで通信がかけられる。
「ようやくここまで来たね!最初から本気で行くよトランザムインフィニティ!!」
星のきらめきを背に受けダブルオースカイメビウスが光り輝きながら迫る。
「だったらこっちも全力で行きます!エレクライトスイッチオン!」
それにエレクライトを発動したジュピターヴガンダムがビームサーベルを構え迎え撃つ。
二つの機体が衝突したことでリクからヒロトに個別通信がかけられる。
「ヒロトさんだよね。」
「はい。」
「あの時、サラを助けるのに協力してくれてありがとうございます!」
「俺はただ、イブの願いを果たしただけです。礼を言われるようなことはしていません。」
宇宙を駆け巡りながら二機のガンダムが激突を繰り返す。
「それでもあの一撃がなければ負けていたのは俺だった。だからありがとう。」
「サラさんは幸せですか?」
「幸せだと思う、毎日笑顔で過ごしてくれてるから。」
「だったら俺から言うことは無い!ここからは一人のダイバーとして!」
「ああ!戦おうヒロト!」
盛り上がりが最高潮に達したところにTRYファンネルが襲う。
「楽しんでいるところ悪いが、僕はまだ確信を持てていない君たちが一つの星の命運を託されるに足る存在かを!」
「隊長・・・!」
コアチェンジしたソルブライトガンダムがTRYファンネルを一つ殴り壊すとフラウロススターティアーズが寸分違わぬ狙撃で残りを撃ち落とす。
「ビルドダイバーズ!此処は私たちが抑える!」
「ああ!」
「行くぞヒロト!」
アストレイ・蛇骨天に変わりイージスナイトの上に乗ったジュピターヴガンダムがラビアンクラブへと向かっていく。
「通すと思っているのか!」
「通さざるを得ない!」
飛来する拳撃を撃ち落としたTRYAGEマグナムに向かってスローネローズリペアードとソルブライトガンダムが二機がかりで襲い掛かる。
フラウロススターティアーズはダブルオースカイメビウスと戦うアストレイ・蛇骨天の援護に向かっていった。
「ここまで隠した奥の手!」
『使うか!』
「使う!」
ソルブライトガンダムの装甲が開き背部の光輪にガングニールの紋章が浮かぶ。
「ソルブライトガンダム!スーパーモード!」
「それで止められるか僕を!」
「こっちは二人!いや三人だぁ!!」
スローネローズリペアードもサイコトランザムを発動しいよいよ激突そ時が来るかと思われた瞬間にとてつもない轟音が響きミッションクリアのアナウンスが流れる。
「どうやら終ったようだね。」
「そうみたいですね。」
完全に崩壊したラビアンクラブの前でコアガンダムⅡが揺蕩っておりそのコックピットの中には必殺技の名前入力欄が表示されていた。
「やったなヒロト。」
「ああ、俺達の必殺技だ。」
感無量にヒロトがメイにそう言うとツバサとクリスとの戦闘を切り上げたリクがヒロトに通信を繋げる。
「行くんだよねエルドラに。」
「はい。」
「そうか、うん。頑張れビルドダイバーズ!」
「頑張ってくるよビルドダイバーズ。」
地球を背にするコアガンダムⅡのコックピットの中でヒロトは拳を握りしめた。
今度はもう手の内から大切なものを取りこぼさないように。
◎
配信の音声が流れる中でマサキは強さを決めると考えると自分が思う物を告げる。
「けど最終的にはガンプラに込められた強くなりたいという思いそして誰かを助けたい支えたいという願いだ。」
「そっか・・・。」
ミズキはマサキがガンプラに込めていた物が二年前の弓神事で自分が込めていた物と同じだと知るとマサキの胸に軽く拳を当てる。
「一時外出、先生は渋い顔をしてたけど取れた。だから私の思い今度はアンタのガンプラに乗せて。だけど約束して必ず帰ってくるってまた遅くなったら承知しないから」
「ありがとう、姉さん。」
エルドラに行ってやりたいことをやってこいと言うミズキにマサキは笑顔で礼を言った。