最終決戦が行われる日、神殿にてダイバー達は最終準備を終えていた。
ヒロトの言っていた宇宙に上がるための方法であるネプテイトガンダムも完成していた。
「これが約束のアーマーか?」
「ああ、宇宙の果てその向こうへ何処までも行けるガンダムだ。お前やみんなのおかげで完成できた。」
ロータスチャレンジの後にリアルで皆の手を借りてようやく完成することのできたネプチューンアーマーについてヒロトが機体について聞いてきたカザミにそう言うとカザミは少し照れくさそうにする。
「相棒だからな。」
「そうだな、頼りにしてるぞ相棒。」
「おう!」
此処に来る前にゴルスに頼んでいた作戦が実行される時間が迫っているのを確認したヒビキが皆に声をかける。
「みんな、そろそろ行こう!」
それに応じ皆が機体に乗り込もうとするとクアドルンが制止をかける。
「しばし待て、もう一人来る。」
「もう一人?」
砂が巻き上がり空いていた召喚台に集結するとガンダムテルティウムとシドー・マサキとなる。
「シドー・マサキ、どうして此処に。」
「頼れる助っ人だな。」
戦士が今こうして再びエルドラの地へと命を救うために舞い戻った。
◎
決められていた作戦に従いレイディエントフォースは神殿から距離を取った位置から宇宙へと上がる準備を始める。
「エレクライトガンダム、ドッキング完了。」
「接続に異常無し。」
ソルブライトアーマーとスローネローズリペアードと合体し超高速飛行形態となり天辺を宇宙に向けたエレクライトガンダムにアストレイ・蛇骨天とフラウロススターティアーズが掴まる。
「機体の固定完了。」
「あたしもいつでもいけるぜ。」
準備完了の報告を受けたヒビキがGNドライヴを最大出力で稼働させる。
「ストラも準備は良い?」
「はい、俺は見届けたいんです。俺達とヒトツメの戦いの最後を。」
「オーケー!行こう宇宙に!」
エレクライトトランザムを発動させたエレクライトガンダムがレイディエントフォースと共に宇宙へと上がっていく。
神殿のある空島の崖際で宇宙に昇っていくレイディエントフォースの光を見たヒロトがネプテイトガンダムのヴォワチュールリュミエールを起動させる。
固まり一塊になったビルドダイバーズのモビルスーツが浮き上がると接地されていたアヴァランチレックスバスターが火を噴きヴォワチュールリュミエールに推力を与え一気に宇宙へと駈け上らせていく。
だが、地球の環境による試算であった為に推力が不足してしまう。
「思った以上に、重いっ!」
「もうすぐ重力圏を抜けるというのにっ!」
「いえ行けます!行かせます!僕とモルジアーナで!」
こんなことでは終らせないとエクスヴァルキランダーがガンドランザムを発動させヴォワチュールリュミエールに更なる推力を与える。
だがそれでもあと僅かに推力が不足する。
「届けぇ!!」
願いと共にヒロトが宇宙に手を伸ばすと誰かがその手を掴む。
『行きましょう、宇宙に。』
「イブ・・・。ようやく会えた、やっと見つけた。」
『私はずっと貴方と居たわ。ただ見えなかっただけ。』
「そうか、俺が過去だけを見ていたんだな。君はずっと未来を見ていた。」
ネプテイトガンダムが光を放ち更なる加速を行い重力圏を抜ける。
『なら一緒に未来に。』
「ああ、未来に!」
役目を終えたネプチューンアーマーが自動でパージされていく。
それと共にコアガンダムⅡの光が収まっていきイブの姿も薄まっていく。
『見えなくても私はヒロトの近くに居るわ。』
「例え見えなくても君がいる。俺は歩いて行ける。」
ココックピットに同乗していたフレディはヒロトとイブの再会を見届けていた。
「ヒロトさんが言ってたいつかって今だったんですね。」
「ああ、俺にだっていつかは来たんだ。アルスにもそのいつかを。だから行こうフレディ。」
「はい、僕はアルスさんに伝えたいことがありますから!」
素体の状態となったコアガンダムⅡにジュピターアーマーが飛来する。
「おいヒロト!いけるか?」
「問題ない、行こう!コアチェンジ、ドッキングゴー!!!」
そしてジュピターヴガンダムを戦闘にビルドダイバーズは月に向かっていった。
◎
軌道エレベーターに向かっていたモビルスーツを乗せたレジスタンスの船を撃退したアルスが地上に住む山の民の殲滅作戦を進めようとすると索敵用ガードアイが四機ずつ別の方向から迫るモビルスーツを察知する。
『ガンプラが単独で宇宙に?・・・推測不能。』
彼にはモビルスーツが宇宙に単独で上がってきた方法は分からなかったがそんなことはどうでも良かった。
『私の使命は星を守ること、エルドラを守ること。』
数え切れないほどのヒトツメが基地から出撃していく。
『排斥行動に以降。』
月へと迫る八機のモビルスーツがヒトツメとの戦闘を開始した。
そしてその戦いの様子はカザミによってライブ配信されておりGBNのロビーエリアで戦いが始まったのを確認したマギーは歩み出す。
「私たちも準備を始めるわよ。」
「は~いお姉様。」
マギーの仲間もそれに従った。
◎
合流した二つのフォースが各々の武器を手に襲い来るヒトツメを撃破し月へと突き進む。
順調に進んでいた進撃をアルスによって生み出されたガンダムタイプのモビルスーツが行く手を阻む。
デュビアスアルケー、フェイクν、ドミニオンガンダムバエルの三機に行く手を阻まれ知らず知らずうちに一塊の一団にされるとガンダム達が散開しどこからかオールレンジ攻撃が行われる。
「見えた!行けファンネル!!」
背部ウィングを分離させソードファンネルとして射出したエレクライトガンダムがそれらを防ぎオールレンジ攻撃が行ったビット兵器に攻撃を行うがビット兵器は攻撃を躱し一つになりリバースターンXとなる。
「ターンXか!」
他の機体がオールレンジ攻撃が止まったときにガンダムタイプの相手に向かっていたことでエレクライトガンダムとウォドムポッドが必然的にリバースターンXの相手をすることになる。
リバースターンXは標的を二機に定めると右肩の武装を展開しシャイニングフィンガーを発動させ襲い掛かりエレクライトガンダムの右手が躱しきれずに破壊されるが左手でリバースターンXのマニピュレーターを引きちぎりウォドムポッドに放る。
「偽物のシャイニングフィンガーなにするものぞ!メイ!」
「そう言うことか!了解!」
蹴り飛ばされ分離しようとしたリバースターンXをモビルドールメイが離脱したウォドムポッドが押さえつける。
「コアチェンジ、エレクライトトゥガングニール!」
「接続確認、機能掌握。」
マニピュレーターと接続したモビルドールメイとソルブライトガンダムの拳が輝きリバースターンXを貫き爆散させた。
トランザムを発動させたデュビアスアルケーがスローネローズリペアードとエクスヴァルキランダーをGNファングと共に襲い掛かるがガンドランザムを実戦に出しても恥ずかしくないレベルまで鍛え上げたパルとそのパルへの攻撃を防御する必要のなくなったミクの前ではもはや敵ではなかった。
『動きが真っ直ぐすぎる。ビームを置いていれば勝手に当たるねこいつは。』
「そこ!」
シャフリヤールから貰ったアドバイスを元にエクスヴァルキランダーがデュビアスアルケーの動きの先にビームを撃つと綺麗に当たる。
「当たった!」
ブーメランの如く投擲されたGNアックスがデュビアスアルケーのGNドライヴを損壊させ機動力を殺す。
「パル君!決めよう!」
「はい!」
二機から同時に放たれた砲撃がデュビアスアルケーを貫き撃破する。
高速巡航形態となったイージスナイトの上に乗り刀を二振り構えたアストレイ・蛇骨天が刀に炎を纏わせる。
フィンファンネルの猛攻を掻い潜りフェイクνとの斬り合いの果てに二機を炎が包み込む。
「より重い一撃を!」
「だったら俺達がファンネルになる!」
炎が赤から青に変わり鳥の形になるとフェイクνを貫く。
「炎鳥極翔斬!!」
爆発する暇もなくフェイクνは塵と化した。
カッタービットを機動力で翻弄しながらジュピターヴガンダムはフラウロススターティアーズによる砲撃が当たるようにドミニオンガンダムバエルを翻弄する。
ナノラミネートアーマーが施されていないケーブルを切断したジュピターヴガンダムがビームサーベルを納刀しカッターを手に取りドミニオンガンダムバエルのスラスターを破壊する。
「今だ!」
「おう!持ってけダブルだぁ!!」
そして生じた隙を逃さずにフラウロススターティアーズの二連ダインスレイブがドミニオンガンダムバエルを貫き撃破する。
切り札であるエルドラコアガンダム達が撃破されたことで残るは量産型のヒトツメが残るのみとなりアルスに察知されぬようにクアドルンと共に宇宙へと上がってきていたテルティウムも戦列に加わり後は修復された砲塔を破壊しアルスを倒すのみとなったかに思えたが巨大な影が現われる。
「サイコか!」
「違う!あれは!」
大量のビームが皆を襲う。
「デストロイだ!」
カザミによってアルスがこの土壇場に投入されたリジェネデストロイガンダムがその姿を完全に現す。
「でかい、でかいがそれだけだ!」
再び放たれたビームを躱しながらジュピターヴガンダムがアーマーをパージする。
「やるんだなヒロト!」
「そのためのコアガンダムだ!コアチェンジ!!!」
ヒロトのかけ声に応じてビルドダイバーズが機体から装甲の一部をパージさせコアガンダムⅡに飛来させながら叫ぶ。
「「「「リライジング・ゴー!!!」」」」
ビルドダイバーズ全員の機体が一つになりリライジングガンダムとして形を成す。
腕部から展開されたハイパービームサーベルがリジェネデストロイの腕を破壊し頭部を殴り飛ばされる。
『何故です・・・何故私には守れないのです。』
一機でも投入すれば勝てると思っていたアルスが動揺しているとリライジングガンダムとソルブライトガンダムの二機から通信がかけられる。
『俺達、アンタがこの星を守るために創造主様に作られたって聞いてさ。思ったんだ俺達が今ここに居るのはアンタのアルスさんのおかげだって!』
『そうですアルスさん、貴方が昔エルドラを守ってくれたから僕たちはここに居ます!貴方が創造主様が残してくれた物を僕たちは大切に受け継いでいきます!』
ストラとフレディがアルスに対しては思うところは色々と有るがそれでも言わなければいけないと思ったからこそ言葉を続ける。
『もう僕たちは大丈夫です!だから今までありがとうございました!』
『これからは俺達がエルドラを守っていきます!』
ありがとうと言われたことでアルスの中で破損していたデータが修復される。
『エルドラの大地は残りました。』
『だから今はゆっくりとおやすみなさい。ありがとうアルス。またいつか会うその日まで。』
それは守り切れないと悔いる自分に告げられた感謝。
『アルス!俺は奪わせないお前にこれ以上!願いをもうこれ以上歪ませないために!!』
リジェネデストロイが出撃したときからチャージ完了次第放たれることになっていた衛星砲のチャージが完了し砲塔に光が灯る。
射出直前になった砲塔をリジェネデストロイ越しに確認したヒロトがリライジングガンダムび必殺技を発動させる。
リライジングガンダムが必殺技を発動させたことを確認したヒビキがソルブライトガンダムをリライジングガンダムの前に踊り出させる。
「合わせる!」
『調整は任せろ!』
「ああ、合わせよう!!」
ソルブライトガンダムがスーパーモードを発動し石破天驚拳の構えを取る。
「石破天驚!!」
「グランドクロス!!」
「「キャノン!!!」」
放たれた極光がリジェネデストロイを蒸発させ衛生砲を拮抗すら許さずに掻き消すと砲塔に突き刺さり暴力的なまでの力の奔流が基地を破壊し尽くす。
破壊し尽くされた基地の中枢でアルスは漂う。
『私は何のために。何故なのです。』
『アルス、もう眠りにつけ。』
外縁部に降り立ったクアドルンがアルスに語りかける。
『もう分かっただろうお前は役目を終えている。』
『私の使命は、この星を守ること・・・!』
『そうか、そうだな。だが。』
クアドルンの言葉をマサキがテルティウムをクアドルンの横に降り立たせると引き継ぐ。
『だが、ガンプラの民が何度でもお前を阻むだろう。』
それを聞いたアルスが眦を歪め瞳に憎しみの炎を燃やす。
『ガンプラの民・・・異界よりの妨害者!!ならば、直接排除する!!』
アルスを光が包み自身をGBNへとデータ転送する。
◎
アヴァロンのフォースネストの近くかつて第二次有志連合戦が勃発した場所にて空間の歪みと共に戦艦と夥しい数のヒトツメが現われる。
『ガンプラの民を殲滅する!!』
「ところがぎっちょんてな!!!」
アルスの瞳に写るモニターに無数の敵影が映る。
『待ち伏せされていたっ!?』
「いらっしゃ~い!!GBNへようこそ~♥」
再び集った有志連合がアルスの軍勢へと戦いを挑んだ。
◎
神殿へと戻っていくビルドダイバーズとレイディエントフォースらとは別にクアドルンとマサキは基地のメインフレームへと来ていた。
「此処を壊せばアルスはもう戻ってこれない。」
そう言い破壊しようとするクアドルンをマサキが制止する。
「俺がやろう。かつての友を討つのは望まないだろう。」
「いや、これは私がやらねばならぬケジメだ。」
果たせねばならぬ事と言うクアドルンにマサキは黙って頷くとクアドルンがビームの充填を始めると共にランスを構えビームをチャージする。
「さらばだアルス!」
「後は任せたぞみんな!」
ビームが放たれメインフレームが破壊された。
◎
神殿の中にてGBNへと戻っていったみんなとは別にフレディとストラはモニターに映るアルスと有志連合の戦いとそこに合流したみんなを見ていた。
「一緒には居られなくても僕たちは一緒です。」
「ああ、俺達の心はみんなと一緒だ。」
彼らもまたビルドダイバーズでありレイディエントフォースであった。
◎
合流したは良い物の持てる全てでGBNを破壊しようとするアルスを前に皆が攻撃を行うもプログラムを直接破壊するアルスの攻撃によりGBNにバグが引き起こされディメンションが崩壊していく。
『使命を果たさねば。ならないのです。それだけが私の!!』
「未来を見ろ!俺にだっていつかは来た!だからお前にだって!!」
『クガ・ヒロトっ!ビルドダイバーズ!!』
頭部の異なるアルスコアガンダムとコアガンダムⅡが同時に剣を抜き放ち斬り合う。
「お前は十分に使命を果たした!」
『果たされることはないのです!いつかの時が来るまでは!』
「くっ!」
アルスコアガンダムがコアガンダムⅡを蹴り落とす。
「アースアーマー!!!」
『させません・・・。』
「なっ!?」
コアガンダムⅡに向かっていたアースアーマーがハッキングされアルスコアガンダムへと向かっていきドッキングする。
『ガンプラは敵。殲滅する。』
他の皆がディスネンスガンダムを始めとするヒトツメ達の相手をしているが為にヒロトの助けに来ることはできないためにアルスアースリィガンダムのビームライフルの引き金が引かれる直前にガンペリーがコアガンダムⅡの前に滑り込み盾になる。
「無事かヒロト君!頼まれたとおりアーマーを持ってきたぞ!」
「ケンさん!」
行きつけのガンダムベースの店長が運んできてくれたアーマーによって一方的な状況が変わる。
「アルス!プラネッツシステムには限界なんて物はない!果てのその先に行くこのガンダムに!」
『果てのその先?』
コアガンダムⅡが飛び上がり拳を振るうと同時にガンペリー内部のアーマーが飛び出すとアルスアースリィガンダムの頭部をメルクワンの左腕が殴り抜きマーズフォーの脚部が蹴り落としサタニクスのドリルが追撃をかけアルスアースリィガンダムのシールドを破壊するとジュピターヴのブレードアンテナと左肩が。
「エクステラリミテッツチェンジ!パーフェクトコアガンダム!!」
着地すると右腕にはヴィートルーが胴体にはユーラヴェンが装着される。
「おおぉぉぉぉぉおおお!!!」
『そんな滅茶苦茶なアーマーにっ!!』
エレクライトシステムを起動したパーフェクトコアガンダムの連撃によってアルスアースリィガンダムが撃破されるとアルスの意識がディスネンスガンダムへと移る。
戦況はアルスがかかずらっている間に有志連合側へと傾いていた。
引き起こしたプログラムの破壊でさえ戦場に出撃したゲームマスターによって修復されていた。
『ガンプラっ!!どこまでも!!』
斬りかかってきていたアストレイ・蛇骨天の頭部を掴みディスネンスガンダムはフラウロススターティアーズへとぶん投げる。
「動きが変わったかっ!」
「本丸が移ってきやがったか!」
『S2CA、トライバースト。』
「S2CA!?」
ディスネンスガンダムの装甲が開くと撃墜されていた戦艦へとケーブルが伸び合体していく。
『エクスドライブ。』
白く染まった装甲に互いの動きを阻害するレベルで巨大化したアームドギアが表出する。
唯の一人で行われるが故に心が重ならない不協和音が轟く。
「もう止まれアルス!」
『ならば私にいつかは何故来ないのです!』
プログラムを破壊するビームが飛翔してきたパーフェクトコアガンダムに向けて放たれるとそれをウォドムポッドが間に入り庇う。
「メイ!!俺は!」
ガンプラのデータを破壊され空中に放り出されたメイをパーフェクトコアガンダムを一時的に消したヒロトが空中で受け止めると再びパーフェクトコアガンダムを出現させコックピット内に対比させる。
「お前ならそうすると信じていた。」
「だからって無茶はするな。」
再びエネルギーを溜め始めたアルスの前に滞空するパーフェクトコアガンダムの両サイドにダブルオースカイメビウスとソルブライトガンダムが並ぶ。
「行こうヒロト!」
「S2CAにはS2CA!後は撃つだけだから任せて!」
既に絶唱を終えスーパーモードを超えたスーパーモードとなったソルブライトガンダムが拳を構えるとダブルオースカイメビウスとパーフェクトコアガンダムがアルスがビームを放つと同時にビームライフルを放つ。
生じた隙を突きアルスの宿るディスネンスガンダムへとソルブライトガンダムが突貫するとサラとメイから光が放たれソルブライトガンダムと共にアルスへと向かっていく。
「今のは?」
「きっとあの人を待っていたのね。」
サラが自身から放たれた光の正体をうっすらと察する。
ソルブライトガンダムの右腕が槍へと変化する。
「S2CA!!ソルブライトバースト!!!」
『レイディエントフォースっ!!』
槍がディスネンスガンダムへと突き刺さりアルスコアガンダムを除いて全てを光へと変えるとGN粒子が二機を包み込む。
『これは・・・。』
「いつかなんだよ。」
『いつか?』
アルスの元へ二つの光が来ると人の形を取る。
『ずいぶん待たせてしまいましたね。』
『ごめんなさい、そしてありがとう。アルス、もう良いのです。』
『ああ、いつかとは今だったのですね・・・。』
二人がアルスを抱きしめると彼の姿がかつての姿へと戻り瞳からひとしずくの涙が零れると貫かれていたアルスコアガンダムも光となりGBNのデータへと溶けていった。
その光景はエルドラにおける空渡しのようであった。
◎
星空の元どこかの花畑にてビルドダイバーズは集まっていた。
その花畑に居た赤ん坊の姿の名もなきELダイバーをメイが抱き上げる。
「この子はアルスではない。GBNを好きというみんなの思いとエルドラを守りたいというアルスの真っ直ぐな願いが集まって産まれた新たなELダイバーだ。私がそうであったように。」
メイが今まで来ていた上着を脱ぐと二の腕にかつてヒロトがイブに送ったイヤリングと同じデザインのペンダントが巻き付けてあった。
「・・・そうか、本当にずっと居たんだな君は。」
「どうした?」
「いや、君のおかげでいろんな思いが紡がれて。俺は未来に歩いて行けるからだからありがとう。」
赤ん坊の無邪気な笑い声が響いていた。
◎
地球から離れた宇宙の上に向けてミサイルが海中から放たれる。
『エルドラでの戦いが終ったばかりですまないが、俺達A.B.E.Lとしての初の国外任務だ。』
「大丈夫へいきへっちゃらです!」
ミサイルが大気圏を突破するとエンジントラブルを起こしたロケットへと近づいていく。
『そんな国連は俺達を見捨てたのか!?』
「大丈夫、生きるのを諦めないで。」
『宇宙で声!?』
絶望しかけたパイロットに響が安心させるように話しかけるとミサイルの外装がパージされ三人の装者が飛び出すとクリスの放ったミサイルに乗ってロケットに接近する。
「人の尊厳が守られるように死者の尊厳もまた同じく守られねばならない!」
「だから歌おう!翼さん、クリスちゃん!」
「あいつらに届くくらいにか?」
「もちろん!」
宇宙に歌が響き始める。
「「「始まる歌 始まる鼓動 響き鳴り渡れ希望の音」」」
輝く力が歌にはこもっている。