機動戦姫ガンダムSG   作:鍋の中の白い奴シラタキ

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なんとか毎日更新継続


砕かれるは胸の歌

 熱源反応により映される敵機の機影に向けてレラジェがライフルを放ち様子を伺うために頭部をビルの後ろから出すと伸びてきたアームハンドにより頭部を掴まれ引きずり出されると四肢を拘束され伸びてきた角を突き刺され電撃を叩き込まれる。

 

「この、野郎!!」

 

腰部の砲身を敵機に向けて構えたレラジェがレールガンを放ち仰け反らせるとマシンガンを放ちながら接近しアサルトナイフを抜くと飛び上がり頭部と思わしき場所を斬り付ける。

 

「あたしをあまり舐めんなぁ!!」

「ならば獅王争覇の名に負けないよう派手に行く。」

「降りてこい!とっ捕まえてやる!」

「地味に拒否する。」

「だったら降ろす!!」

 

いきり立ちアサルトナイフで胴体部を斬り付け無理矢理コックピットを露出させようとしたクリスであったがアームハンドによりレラジェを掴まれ地面に叩き落とされると機体を敵機のプレスが押しつぶし始める。

 

「この攻撃、やっぱりお前グランドガンダムか!!」

 

黒い霧に包まれ正体不明であった敵の正体を把握したクリスはレラジェのレールガンにより踏みつけてきているグランドガンダム脚部の一部を破壊すると機体の制限を一部解除し敵機のしたから脱出するとライフルで頭部を狙撃しセンサー類を破壊する。

 

「こいつで使えねぇ。」

 

大人しく投降してくるならば良し暴れ始めるなら撃墜だとクリスが考えていると黒い霧が晴れていくと共にグランドガンダムが赤い霧となり消える。

 

「んだと!?パイロットもいやがらねぇ!」

 

パイロットと思わしき熱源反応を探すも居ないため機体から降り自身で探すことにクリスが地に降り立ちグランドガンダムのパイロットを探し始める。

しばし荒れ果てた街を探し回っているとどこからか狙撃されるがそれを撃ち落としたクリスが狙撃を行った者が居るで有ろう場所に視線を向けると視界の端からビームが通り抜けると着弾地点にガンダムダウルダブラが蹴りをたたき込む。

 

「もう一機!?」

 

一瞬だけクリスを見たガンダムダウルダブラであったが響に脚部を殴りつけられ後退ると響に視線を戻す。

 

「重い・・・それ以上に想いが重いっ!!」

 

何故か響は反撃をせずにただ攻撃を防御するだけでガンダムダウルダブラと共にクリスの視界から消えていく。

 

「何やってんだあの馬鹿!!」

「派手な介入、だが今は派手が過ぎるが。地味に良し。」

「んでお前がさっきのパイロットか!」

「地味に肯定。」

「だったら話が早い!!」

 

両手に構えるボウガンの射出量を三倍にし撃ち放つクリスにレイアは大量の金貨を弾きそれに対抗しながら潜り抜けて来る弾丸を人には不可能な身のこなしで躱す。

 

(人外!!それなら更にやりやすい!!!)

「危ない!!」

 

直撃ルートの金貨を撃ち落としたクリスにどこからか警告が出されると彼女の頭上に影が差す。

 

「船!?であっても!!!」

 

小型ミサイルを放ち降ってくる漁船を破壊したクリスが足場としてミサイルをレイアが居た場所に向けて幾つか放ちそれを八艘飛びの如く渡るとレイアの前に飛び出しゼロ距離でロケットランチャーを直撃させた。

 

 

 

 

 

 

 ソット・ヴォーチェにて黒い霧により妨害されていた通信とアウフヴァッヘン波形が復活したことでクリスと響に通信を行うが響からの応答は無い。

 

「響ちゃん応答ありません!ですが現在バイタルに異常は無し!」

「クリスちゃん現在交戦中!報告では響ちゃんは現在モビルスーツと交戦中の模様!」

「ロンドンにて翼さんも交戦を開始!」

 

次々と発生する異常事態に弦十朗は冷や汗をひとしずく流す。

 

「何が起こっているっ!緒川そちらの状況は!」

『現在把握に努めています!!』

「頼むぞ!」

『了解!』

 

ロンドンの状況把握を緒川に一任した弦十朗が映像通信が回復したことにより映し出される物に歯がみする。

 

「響ちゃん!何故反撃しないんだ!!」

『泣いている幼子を殴れる道理は持ち合わせていません!』

「幼子!?」

 

ガンビットによる一斉射を躱しコンクリート砕き隆起させガンダムダウルダブラの拳を防いだ響は藤尭からの問にただそう返すと意識を戦闘に全て回す。

 

「相手がノイズでないならば!」

「駄目です!司令には此処に居なければならない義務があります!」

「力があるだけではやはりどうにもならんか。」

 

援軍に向かおうとした弦十朗を友里が押しとどめた。

 

 

 

 

 

 

 ロンドンでは翼がファラに刀で斬りかかり刀をファラの剣に頭上に弾き飛ばされる。

 

「本当につまらない歌しか歌えない小鳥ちゃん。」

「侮りが貴様を殺すぞ物の怪。」

 

後退した翼に一歩踏み出し貫こうとしたファラを先ほど弾かれた刀が巨大化し押しつぶすと床を破壊し水中に落とす。

 

「やった?」

「手応えが無い、奴がDG細胞の怪物なのならばあれでやられるはずがない。」

「なら引くわよ翼!此処は狭い!」

 

撤退を翼の言葉を聞き直ぐに選択したマリアが翼に一旦シンフォギアを解除させるとライブ会場の外へと二人揃って出る。

目の前にあったタクシーを運転手に一言を告げ借りようとする。

 

「その車両借りるわよ!」

「エージェントマリア!貴女の行動は保護プログラムで制限されている!勝手な行動は謹んでいたただきたい!!」

「臨機応変だ!状況を把握しなさい!」

「命令に従って貰う!」

 

A.B.E.L.にではなく所属が国連となっているマリアに対して黒服達の構える銃が向けられる。

だがその引き金は引かれる事なく彼らの背後に現われた緒川により影縫いを施される。

 

「感謝するが、翼は好きにさせて貰うわ!」

「それでは語弊を招くぞマリア!」

「あらお嫌?」

「それは卑怯だ・・・。」

 

助手席に翼が乗り込んだの確認するとマリアは最初からアクセルを全開にし車を発進させる。

 

『翼さん何が起こっているんです!』

「天剣絶刀を名乗るアンノウンの襲撃!それ以上は分かりません!」

『分かりました、こちらでも調べてみます!』

「頼みました。それでマリア何をするつもりだ。」

 

人の少ない場所に向けて車を走らせながらマリアが答える。

 

「敵の狙いは明らかに翼、貴女よ。ならば人混みから離すのが被害を減らす最適解。」

「ならば皆の協力を取れば良かろう。」

「ままならない自由を抱えている身なのよ。」

「ままならない自由・・・。」

 

フロンティアショックよりしばしの時が経ち切歌と調らを実質的に人質に取られたことで国連所属のエージェントとなった日の事を思い出しながらマリアは苦々しく答える。

 

(大人の体裁を守る事が私の戦いであるものか。セレナから託されてリンカーが要らなくなったというのに肝心のギアが使えないことが歯痒いっ!!)

「マリア!」

「奴か!」

 

少し考えに耽った瞬間に車の前に現われたファラにより車体の半分が切り飛ばされるが車内で身を逸らした二人は斬撃を回避すると翼はギアペンダントを握り聖詠を唄う。

 

「Imyuteus amenohabakiri tron.手荒いが我慢してくれ!」

 

マリアを抱え上げると車から飛び出し背に爆発の光を浴びながら翼が着地するとマリアを話し大剣を構えるとファラに斬りかかる。

 

「先ほどのは面白かったわ。」

「ここからは面白いですまないと思え!」

「どうかしら貴女の剣は唯の剣、だけど私の剣は剣でも剣を殺す。」

「なにっ!?」

 

鍔迫り合いとなっていたはずがファラの剣が光ると翼の大剣が砕け散る。

 

「ソードブレイカー。」

「ならば身に当てる。」

「可愛くないこと。」

「防人の剣は可愛くないと友はそう言ったからな。」

「こんなところでっ!」

「お熱いのね。ならもっと多くに聞いて貰いましょう?」

 

ファラはその手に取り出すと地面にばらまくするとそこからアルカノイズが溢れ出す。

 

「ノイズ、錆にさえなりはしない!」

「果たしてそうかしら。」

 

刀を構えアルカノイズを切り裂くと塵ではなく赤い粉が散る。

 

「ノイズではない?だがすることは変わらない!」

 

些細なことと切り捨てたのがいけなかった手が針状になっているヒューマノイド型の針と刀がぶつかると刀がボロボロと崩れそれに動揺するとノイズがマイクユニットを突くするとシンフォギアが赤い粉となり崩壊していく。

 

「なんだと・・・!?」

 

その光景を見てファラは笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 ロケットランチャーでレイアをたたき落とし地面に着地したクリスに先ほど警告を発した少女が近寄る。

 

「大丈夫ですか?」

「お、お前なんてかっこしてやがる!?」

 

フード付きの上着の下は際どい服装な少女を見てクリスが赤面する。

 

「イチイバルのシンフォギア装者の雪音クリスさんですよね。」

「お前、何者だ。」

 

誰何された少女は目深にかぶっていたフードを外し名乗る。

 

「僕の名前はエルフナイン。キャロルの錬金術から世界を救うために貴女達に希望を持ってきました。」

「希望?」

「派手に無視。地味ながら傷がつく。」

 

地面に穿たれ穴の中から起き上がったレイアがクリスに向けて何かを放つ。

 

「レイア!」

「ぼさっとすんな!」

 

エルフナインを庇い腕部に大型の火器を出現させ盾の変わりにしたクリスであったがそれは躱すべきであった。

赤い粉となり消えていく火器の盾をアルカノイズが貫くと咄嗟に身を逸らしたクリスのマイクユニットを破壊し翼と同じようにシンフォギアを破壊する。

 

「なんだ、これは!?」

 

それを見てレイアは目を細めた。

 

 

 

 

 

 

 ガンダムダウルダブラに対して反撃しない響にキャロルが叫ぶ。

 

「戦え!シンフォギアァ!!!」

「戦わない!ましてや泣いている幼子に振るう拳は持ち合わせていない!」

「泣いているだと!?涙など涸れ果てた!」

「こんなことはやめようキャロルちゃん!憎しみをぶつけたところでなにもならない!」

「踏み込んだなオレに!土足でズケズケと!消えろ世界ごと!!」

 

構えられたビームマグナムの引き金が引かれる。

 

「ぐぅ!!消えない、私はキャロルちゃんを救ってみせる!キャロルちゃんを焼く憎しみの炎から!」

「貴様も人助けの果てに死ぬ口か!人の悪意をその身に浴びた貴様が!」

 

GNフィールドを展開しビームを空に逸らした響がガンダムダウルダブラのコックピットに居るだろうキャロルを見る。

 

「教えてよ、なんで世界を壊すの?」

「世界がパパを殺したからだ。そしてパパは命題を託した!貴様とてあるだろう父親から託されたモノが!!」

「お父さん・・・。私には・・・なにも、ない。」

「答えたぞ、戦え!シンフォギア!」

 

意識が戦いから逸れてしまった響は拳をもろに受け地面にめり込み気を失う。

 

「なぁにやってるんですかマスター、殺しちゃ計画がパーですよ。」

「ガリィか、想い出は集まったのか。」

「ミカちゃん大食らいなので全然足りませんよ。」

「ならば急げ。」

「は~い。それにして攻撃しないなんてあの娘随分な甘ちゃんですね~。」

 

ガンダムダウルダブラの肩に乗っていたガリィは響を一瞥するとテレポートジェムを砕きどこかへ消えた。

 

「次は戦え、立花響。」

 

そう告げるとキャロルも機体と共に消えた。

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