機動戦姫ガンダムSG   作:鍋の中の白い奴シラタキ

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RGで出して欲しいガンプラが多すぎる。
アルヴァトーレはHG化はよ。


今は乱れ撃つ!

 あの夜から顔を合わせても響と未来が話すことができなくって居る頃クリスはフィーネの居る館に戻ってきていた。

勢いよく扉を開くクリスに米国と通話していたフィーネは話していた内容も相まってか苛立たしげに舌打ちすると受話器を置くと立ち上がる。

 

「あたしが用済みってどういうことだ!要らないって言ったのにプルーマも出しやがって!そんなにあたしの力が信じられないのかよフィーネ!」

「どうして誰も彼も私の思い通りに動かないのだろうな。」

「もうあたしは必要ないって事かよ!」

 

呆れを吐き出すフィーネの言葉は感情のままに叫ぶクリスの耳には入らない。

 

「それにアンタが言ったんだ!力を持ってる奴ら全員潰せば世界から争いはなくなるって!!だから私はアンタの言うとおりにしてきたんだろフィーネ!!」

「ふっ、与えられた力を使い命令を何一つ成せない駒などもはや価値はない。手向けだ一つ良いことを教えてやろう戦いの火種を一つ潰したところで新たな火種がさらに生れるに過ぎん。」

「なんだよ、それ。」

 

ソロモンの杖がクリスに向けられる。

 

「駄犬は始末しなければだろう?」

 

緑色の閃光と共にノイズが放たれる。

 

「カディンギルは既に完成しているも同然。」

「っ!ネフシュタン!!」

 

これから殺すつもりであるクリスに対してフィーネは自身の計画の要たる存在の名を告げながらノイズに命令を下そうとするがネフシュタンの鎧を纏おうとするクリスからそれを剥ぎ取り自身が身に纏う。

 

「どうして!?」

「私が与えたのだ。奪うも使うも私の自由ということ。」

 

見せつけるように黄金となったネフシュタンの鎧を見せつけながらフィーネがソロモンの杖を介しノイズに命令を下しクリスを今度こそ襲わせるとそれを躱したクリスが部屋を飛び出しテラスに飛び出すとそのまま襲ってくるノイズを躱しながら飛び降り森の中へと走って消えていった。

 

「愚かで哀れな子。あの時融合症例の誘いに乗っていたとしても結末は変わらなかったのがな。」

 

蛇の目のような瞳を細めたフィーネは呼び出したノイズを消し去ると屋敷の中へと戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 一夜明けた朝しとしとと雨が降り注ぐ街を未来はあの夜から互いに話すことができなくなった響がまだ寝ている間に身支度を調えるとまだ早いにも関わらずリディアンへと向かっていた。そんな二人は必要事項をハロを使ってやり取り膠着状態に陥っていたりする。

 

『仲直り?仲直り?』

「私もしたいよ。だけど響の気持ちも考えずにあんなこと言っちゃったから。もう私響の友達で居られない。」

 

今未来がしたいことを言ってくるハロに未来が吐き出した言葉は多大な後悔が含まれていた。

 

「うらぁぁぁぁああああ!!!」

 

雄叫びと共に路地裏からからシンフォギアを纏ったクリスがボウガンを放ちながら飛び出してくるとそれに向かってプルーマが飛びかかる。

 

『未来逃げろ!未来逃げろ!』

 

警告音をハロが告げる中プルーマが飛びかかる隙をついて腹側の装甲の隙間にアームドギアを押しつけると引き金を引きプルーマを破壊すると爆発に巻き込まれ近くの壁に叩きつけられると一晩中散発的に襲われていた疲れが溢れ痛みに呻きながら気を失ってしなう。

 

『熱源消失。熱源消失。』

「だったらこの子を運ばないと。」

 

先ほどの姿を見て未来はクリスに戦い傷つく響を重ねると近くにふらわーがあるのを思い出すとクリスを背負いそこに運んでいった。

 雨に濡れていたクリスを自身が持っていた体操着に着替えさせ布団に寝かせた未来が額の濡れタオルを交換しているとハロが安眠用の音楽を流し始める。

 

『ぐっすり。ぐっすり。』

「本当、こうして見ると戦っているようには見えない。」

 

穏やかに寝息を立てるクリスの寝顔を眺めているとクリスが呻き声をあげながら身を起こす。

 

「此処は・・・?」

「良かった、目が覚めたんだ。」

 

近くから聞こえた未来の声にクリスはばっとそちらを向くと未来が響があの時抱えていた少女だと気づくと後ずさる。

 

「どうして!」

「どうしてって雨の中で倒れていたから。着ていた服は今洗濯して貰ってるから私の着替えを着せてるんだけど。」

『ポンポンスー。ポンポンスー。』

 

言い淀む未来の言葉をハロが続けるとそれを聞いたクリスが視線を下にやると下半身は裸であった。

 

「なんでだ!?」

 

先ほどとは異なる意味で叫びながらクリスは自身が寝ていた布団を掴むとくるまる。

 

「流石に下着の替えは持ってなかったから・・・。」

 

着ていた服を洗濯してくれたふらわーのおばちゃんがクリスの様子を見に来ると未来はおばちゃんの手伝いに行き部屋にはクリスとハロだけが残される。

 

「・・・。」

『~♪』

 

リラックス効果のある音を流し始めたハロを眺めながらクリスは布団にくるまっていた。

しばらくして手伝いを終らせた未来はお湯に浸して暖めたタオルで寝汗をかいていたクリスの背中を拭き始める。

 

「何も聞かないんだな・・・。」

 

傷だらけの背中を晒し素直に背中を拭かれるクリスが未来に対してそう言う。

 

「うん、私そう言うの苦手みたいだから。」

 

シンフォギアを纏っていたクリスを見た事をおくびにも出さずに未来はそう言うと言葉を続ける。

 

「変えたくないと思っていたのに私がこんなだから壊しちゃったんだ。」

「それは、誰かと喧嘩したって事か?」

 

相手が響だと言うこともその原因が自分だと言うことも分かりきっていながらクリスはそう未来に問う。

 

「うん・・・。」

 

静かに肯定した未来であった。

無言の時間が続き身綺麗になったクリスがすっかり乾いた自身の服を身に纏う。

 

「だったら、その相手にさ--。」

 

ぶっ飛ばせば良いそう言おうとしたクリスであったがあの日の交流を思い出すと放つ言葉を変える。

 

「言いたいこと全部言っちまえよ。そうすりゃお互いに思ってること全部分かってすっきりだ。」

「難しいよそれは・・・。」

「そっか、そうだよな。」

 

クリスに着せていた着替えをカバンに直しながら未来がクリスに言う。

 

「貴女は友達といつもそうしてきたの?」

「あたしに友達は居ないんだ。地球の反対側でパパとママが殺されてそれどころじゃなかった。」

 

突然明かされた重い過去に未来が押し黙る中クリスは続ける。

 

「そんな中であたしが信じてた相手もただあたしを道具として使ってただけだった。大人はみんなクソ野郎だ!こっちがどれだけ痛いと苦しいと言ってもやめてくれない!」

 

遠く離れた異国の地バルベルデで過ごした地獄の日々そしてようやく日本に帰れたと思ったら始まったフィーネの道具としての日々が思い出される。

 

(そしてあたしは手を伸ばされたにも関わらずにそれを拒絶したんだ。)

「ごめんなさい。」

「え?」

 

思わず自分の過去を語ってしまっていたクリスの手を未来が握る。

 

「だったらもしよければ私は貴女のえっと・・・。」

「クリス。雪音クリスだ。」

 

名前を知りたいのだろうと察したクリスが自身の名を未来に告げると未来は微笑むとクリスに言う。

 

「私はクリスの友達になりたい。それと私の名前は小日向未来よろしくね。」

 

真っ直ぐに向けられる暖かさに耐えきれなくなったクリスが未来の手を振りほどき部屋の外に向かいながら言う。

 

「あたしはお前に、お前とアイツに酷いことをしたんだぞ・・・。」

 

今の発言に未来が疑問を抱いた瞬間警報が鳴り響く。

 

『ノイズ来るぞ!ノイズ来るぞ!』

「ノイズ!」

 

警告を発し始めたハロの声を聞いたクリスが外へと駆けだしていくとそれに少し遅れてハロを抱えた未来がおばちゃんを伴って店の外へと向かうとそこでは大勢の人がシェルターへと向け駆けていく光景をクリスが愕然と眺めていた。

 

「あたしのせいだ・・・。あたしが居るから!」

 

人の波に逆らいノイズが出たであろう場所へと向かうクリスを見た未来がハロをクリスが駆けていった方向へと放る。

 

「ハロ!クリスをお願い!!」

『任せとけ!任せとけ!』

 

そして未来はおばちゃんの手を取るとシェルターへ向け駆け出す。

 

「行こうおばちゃん!」

「ええ。」

 

最後に一度だけクリスの元へと向かうハロを見ると未来はふらわーのおばちゃんの手を引いて避難を開始した。

 人の波を抜けたクリスは立ち止まる。

 

「分かってた筈だ。あれはノイズを操るって!だからこれはあたしのせいだ。あたしの罪だ。」

 

アスファルトを涙で濡らしながら叫びをあげる。

 

「フィーネ!あたしは此処に居るぞ!!だから関係ない奴を巻き込むんじゃねぇ!!!」

 

声が届いたのかノイズが現われクリスに飛びかかるとクリスはそれを躱しながら聖詠を歌おうとする。

 

「Killter Ichaiva--ゲホッ!」

 

しかしむせてしまい歌うことができずにシンフォギアを纏えない。

そこにノイズが突撃を仕掛けてくる。

 

(死ぬのか、あたしは。)

『諦めんなよ。諦めんなよ。』

 

目前に死が迫った瞬間ハロが現われたクリスに体当たりする事でノイズの攻撃から守る。

 

「お前、着いてきたのか?」

『任された。任された。』

 

此処にハロが居るのが自身を心配した未来の手による物だと悟ったクリスがぼやく。

 

「お人好し共めっ。」

 

先ほどの叫びで更にノイズが集まっていることを見たクリスはハロが壊れてしまわないように片手で持つと襲ってくるノイズを躱そうとすると上空から雄叫びと共に弦十朗が舞い降りアスファルトを砕き盾にしノイズを食い止めるとクリスを抱えると近くの建物の屋上に飛び移る。

 

「大丈夫か?」

『損傷無し。損傷無し。』

 

身を案じる問いかけにクリスは答えずに空から迫る飛行型ノイズを睨み付けながら今度こそ聖詠を歌う。

 

「Killter Ichaival tron.」

 

シンフォギアを纏い迫ってきたノイズを撃ち落としたクリスは視界に違和感を覚えると抱えていたハロが消えていたことに気づく。

 

(巻き込んだのか!?)

「何ぼさっと見てんだ。あたしはこの通り一人でもピンピンしてらぁ。」

「だが。」

 

視界を包むバイザーを今は気にせずにクリスは弦十朗に背を向けると連射可能なアームドギアを構えると集ってくるノイズのただ中へと向かっていく。

 

「あたしなんかよりも他の奴ら気にしてろ!!」

『マルチロックシステム起動。狙い撃てるぜ!狙い撃てるぜ!』

「今のあたしは乱れ撃つんだよ!!!」

 

ノイズを撃破しながら遠ざかっていくクリスを見ながら弦十朗は思わず言葉を零す。

 

「俺はまたあの子を救えないのか・・・。」

 

過去と今に対する多大な後悔が含まれていた。

 

 

 

 

 

 

 ノイズ出現の一方を受けた響は出撃が許可されなかった翼を置いて単独で出現地点を駆ける。

 

「誰か!逃げ遅れた人は居ませんか!!」

 

要救助者が居ないかを探しているがノイズは先ほどどこかへと一斉に向かっていった後追加は発生していなかった為少し気を緩めそうになった瞬間近くのビルから叫び声が聞こえる。

 

「この声!」

 

それは紛れもなく未来の声であった。

 

「未来!!」

 

ビルに突入した響が名前を呼んだ瞬間像の鼻のようなノイズの触手が襲ってくるとそれを飛んで躱した響が下の階層に着地すると後ろから口を防がれる。

 

(未来!)

『静かにあれは音に反応するの。』

 

スマホの画面に表示される文字を読んだ響は状況を判断するとスマホを取り出し文字を打ち込むとそれを未来に見せる。

 

『どうして未来が此処に居るの?』

『いろいろあってふらわーのおばちゃんと逃げてたらあれに襲われて。』

 

視線の先に居るタコ型ノイズを見やりながら未来は更に文字を打ち込む。

 

『私があれを引きつけるから。その隙に響はおばちゃんをお願い。』

 

気を失って倒れていたふらわーのおばちゃんが呻き声をあげるとそれに反応したノイズの触手がゆっくりと迫ってくる。

 

「私響に酷いこと言った。許して貰おうとは思わないだけど私は響と一緒に居たい。響の力になりたい。」

 

耳元でそう言ってくる未来に夢の中で刹那に言われた事を覚えていた響が未来の耳元で言う。

 

「私未来の強さを信じきる事ができてなかった。だからこれからは信じる未来の強さを。」

「だったら響の背負っているもの一緒に背負わせて?」

「ありがとう未来。」

「私こそありがとう。」

 

未来が外に向かって駆け出しながら叫ぶ。

 

「待ってる!!」

 

大きな音に惹かれていったノイズが未来を追いかけて行ったのを確認すると響はふらわーのおばちゃんに駆け寄る。

 

「待ってて未来、直ぐに行く!Balwisyall nescell gungnir tron.」

 

シンフォギアを纏った響はおばちゃんを抱えると外に飛び出しちょうど近くに来ていた緒川に託すと建物を蹴り上げ先ほどのノイズを探しそして見つける。

 

「居た!!」

 

脚部にパワージャッキを展開しそれの反動を使い響はノイズへと向けて高い建物の屋上を蹴りつけながら向かっていく。

 

「デュランダル!」

 

飛来してきたデュランダルを掴み毎回のように襲ってくる破壊衝動を響はねじ伏せるではなく受け入れる。

 

(この感情も私なんだ。今はもう一人じゃない未来が居る!未来が居るならこんなもの怖がる必要はない!)

「私がガンダムだ!!」

 

粒子の色が緑のまま変化せずに響はブレードを展開する。

そして未来はノイズから逃げながら足をもつれさせながら倒れてしまう。

 

(私、此処でおしまいなの。)

 

一瞬ナイーブな考えに支配されそうになるがこちらに迫る流星を見た未来が限界を超え起き上がり一歩を踏み出す。

 

「私はまだ響と流れ星を見ていない!!」

 

何とか上から降ってくるノイズを躱したがアスファルトがそれに耐えきれずに砕け未来はノイズごと遙かしたの地面に向けて落下していく。

 

「未来ぅぅぅううう!!!」

「響ぃぃいいいい!!!」

 

触手ごと両断されたノイズの向こうから響がブレードを閉じ未来に伸ばした手を未来が掴むと一気に抱えられると響は斜面を削りながら強引に地面に着地する。

 

「お待たせ。」

「信じてた。」

 

ギアを解除した響が抱えている未来を抱きしめる。

 

「ありがとう、諦めないでくれて。」

「怖かっただけど響は絶対に来てくれるから諦めなかった。」

 

抱きしめ返してくる未来に響が言う。

 

「私も怖かった未来と仲直りできないままお別れになっちゃうかもって。」

「響、私黙ってた事に怒ってたんじゃないの。辛いこと苦しいこと全部一人で抱え込もうとして私にはなにも相談してくれないことが嫌だった。でも今なら響の気持ち分かる気がする。」

「私も未来の気持ち考えれてなかった。だからごめん、私未来と仲直りしたい。」

 

離れた未来が響に言う。

 

「良いの?」

「だって一緒に背負ってくれるんでしょ?」

「うん、背負ってあげる響の抱えてるものを一緒に。」

 

良いことを思いついたと言わんばかりに未来はスマホを取り出す。

 

「仲直り記念に写真撮らない?」

「良いね、撮ろうよ!」

 

写真に収まる二人は良い笑顔だった。

 

 

 

 

 

 

 ノイズの襲撃がやみすっかり夜の帳が降りた頃クリスは川辺で夜景を眺めていた。

 

「あたしの今やることが分かったよ。」

『なんだ?なんだ?』

「フィーネのあのすかした顔をぶん殴って企み全部ぶっ壊す。」

『乗ったぜ。乗ったぜ。』

 

夜の闇の中へと消えながらクリスはハロをチラリと見る。

 

「いつまで着いてくんだよ。」

『一人は寂しいぞ。寂しいぞ。』

「・・・知ってるさ。」

 

転がるハロをクリスは抱えると闇夜の中へと溶け込んでいった。

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