雄英学園のとある場所にあるモニタールーム。
そこでは雄英教師達が集まり、先程まて試験の会場をが見ていた。
「実技の結果、出ました!」
巨大モニターに実技の成績が表示される。
それを皮切りに教師達が各々の感想を述べ始める。
「レスキューpt0で2位とはね……」
「仮想ヴィランは標的を捕捉し近寄ってくる後半、他が鈍っていく中派手な個性で寄せ付け迎撃し続けたタフネスの賜物だ。」
「対照的にヴィランpt0で8位……大型ヴィランに立ち向かった受験生は過去にもいたけどぶっとばしちゃったのは久しく見てないねぇ!思わず叫んじまったよ、イェーイってな!」
「しかし自身の個性で甚大な負傷、まるで個性を発現させたばかりの幼児だ」
「でもやっぱり気になるのは実技一位の彼女かしらね。」
「彼女は凄かった!まさか彼女も0ptの仮想敵を破壊、それも木っ端微塵に!」
「彼女ノ個性『質量』.....自身ニ仮想ノ質量ヲ付与サセ、自身ノ身体デハ出セナイ強力 ナ一撃ヲ繰リ出ス。トテモ強力 ナ個性ダ」
「彼女と協力していた彼もいい動きをしていた。それも自身の役割を全うしていた。実に合理的だ.....」
そう感想を述べる教師達が見ていたモニターには、彼女...九十九由紀が0ptの巨大な仮想敵に向かう映像が写されていた。
時間は試験終盤ごろに遡る。
「それじゃ、2人で協力してあのデカブツを倒そうか!」
「ウッス!!」
そう声を掛け合う九十九と黒髪の受験生。そして同時に2人が駆け出す。
黒髪の受験生は少ない時間の中で九十九が考えた作戦を頭の中で思い出す。
『私が本体をブッ壊すから、貴方は足止めをお願い。貴方の個性ならアレの足部分くらいなら破壊できるはず。これは貴方の方が適任だし、だからお願い!』
「ここまで言われて、応えないのは男じゃねぇ!」
そう己を滾らせ、自身の個性である『硬化』を発動、いつでも来いとばかりに構える。
そして0ptが目の前に迫った時、意を決し硬化させた拳を0ptの足元に叩き込む!
まだまだ未熟な力。だがその硬い拳が0ptヴィランをよろめかせることに成功させる。
「頼んだ!」
「.....了解!!」
そして上空から九十九の声が響く。
ビルから飛び降りた九十九はそのまま重力にしたがって落下し、0ptが目の前に迫る。
「
九十九がそう叫ぶと、側にいた魚の様な生き物が体をねじらせて彼女の左腕に巻き付き、ガントレットの様になる。
そして拳を、思いっきり0ptに叩き付けた。
「ウォラァァァ!!」
自身の鍛えぬかれた拳、ガントレットとして威力を補助する凰輪、そして質量を付与する九十九の『個性』。
この三つの要素が集まると、一体どうなる?
答えはシンプル。
「ドガガガガッ!!!!」
「ちょっとやり過ぎちゃったかな?」
『終ーーーーー了ぉ!!!!』
試験終了の合図が会場に響くとき、そこには────
粉々の残骸になった0ptと、そのスクラップの上で仁王立ちし、片手を突き上げる九十九由基の姿があった。