思いつき呪術廻戦 作:名無しの呪詛師
そしたらね、居るやん! マコたん居るやんけ!
どっ、どうするよぉ?! 術式順転【
そこからさらに――スッ君?! 何をマコたんの適応から成長しちゃってるワケぇッ!?
……てことで原作終了を待つのはやめました
設定食い違っても良いや、むしろ独自設定で行ったろー。のノリで見切り発車です
んで、設定無視ついでに原作のストーリーも途中から無視することにしました
その方が好き勝手出来るからね
そんじゃ、まぁ、これからよろしくね!
「転校生、ですか?」
「そ、最近見つかった一般家庭出の呪術師でね。生まれつき見えてたし術式も物心ついたころには使えてたから同類から隠れるのが上手かったの」
2018年7月9日月曜日。
朝。
「よ――三人目? ……どうでもいいけど役に立つの? そいつ」
「大丈夫。実力は確かだよ」
―――――
「来ねえじゃねえか……」
「てか死んだのかもね、
「……」
「自分が死んでりゃ世話ないわよ」
階段に腰を下ろす二人は死んだ三人目のことを思い出す。
「なんだ、いつにも増して辛気臭いな、恵。お通夜かよ」
「禪院先輩」
ポニーテールと眼鏡の少女が高圧的に現れる。
それに続いて一人と一匹も姿を現した。
「何、あの人(?)達」
「二年の先輩。禪院先輩、呪具の扱いなら学生一だ。呪言師、狗巻先輩、語彙がおにぎりの具しかない。パンダ」
順にポニーテールの少女、口元を隠した白髪の少年、パンダ。
「あと一人、乙骨先輩って手放しで尊敬できる人がいるが、今、海外」
「アンタ、パンダをパンダで済ませるつもりか」
伏黒恵の紹介に釘崎野薔薇はあきれ顔でツッコむ。
「いやー、スマンな喪中に。だが、オマエ達に――」
「ヤッホーぃ。ごめーん、待ったぁ? ううん、今来たところー! ……ってあれ? 同級生って三人のはずじゃないのぉ? 一、二、三、四、五――うむ? パンダは除外として……着ぐるみ? 式神とかだよな? で、あと一人。どゆこと? てか何この視線?」
パンダの話を遮ってマイペースに現れた赤毛の少年。
何が楽しいのか一人でゲラゲラと笑いながらその場の五人を数え、自分の知る人数とは異なることに気づいて首を傾げ、そして集中する視線にまた笑う。
「なんだお前、ふざけたヤツだな」
「お前が新しい一年の
「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!! ……そそ。俺が
「二年のパンダだ、よろしく。こっちが二年の禪院真希でこっちが二年の狗巻棘」
「二年でしたか、これは失礼をば。改めてよろしくお願いします」
「気にすんな」
パンダが人語を介するという異常光景に一瞬ふざけを交えつつ驚くも、直後には冷静に話を続ける鉄貴。
野薔薇はその光景に「アイツ、マジか……」と正気を疑い、そして恵も当然のようにパンダをパンダで流そうとしていたことを思い出して自分が少数派なのではと勘違いしかけ、鉄貴も一応少しは驚いたことに気づいて正気を取り戻した。
「向こうがオマエの仲間、一年の伏黒と釘崎な」
「よろしくな、お二人さん! 改めて俺は翡葉鉄貴。翡葉でもヒーくんでもヒーちゃんでもてっちゃんでもてっちんでも好きに呼んでくれ!」
「呼ばねえよ」
「私以外おかしなヤツしかいないワケ?」
「はいはい。話し戻すぞー」
逸れた話をパンダが戻す。
「オマエ達に“京都姉妹校交流会”に出てほしいワケだ」
「京都姉妹校交流会ぃ?」
そうして説明が行われる。
「――へー、戦うんだ。楽しそうだな~」
「殺し以外ならなんでもされるかもだからな?」
「おぉ、ワクワクしますなぁ。具体的な戦力は? 一級何人くらい?」
「一級一人、準一級二人プラスそれ以下だ。そんなに一級いねえよ」
「そっすか」
呪術師のことを全くわかっていない鉄貴はとりあえず特殊枠の特級を除いての最上位が一級であること程度は知っていて、だがその具体的な実力は知らない。
「アンタ、余裕そうだけどそんな強いわけ?」
「知らーん。暇つぶしに樹海で呪霊狩りしてただけだし」
「どんな修羅よ……」
「失礼だねぇ。ただの害虫駆除みたいなものだよ」
昔から呪霊に襲われやすいと語る鉄貴は羽虫を潰すことを表すように両の掌を叩き合わせる。
「それで? 強いの?」
「俺? ……比較対象知らんからワカラーン!」
「んじゃお前、恵と戦え」
「俺ですか」
「恵? 仏頂面と似合わず可愛らしい名前だな」
「うるせぇよ」
恵という女性的な名前と合わない見た目を面白がる鉄貴に恵は少し不機嫌そうに返した。
「てかなんで俺なんですか。禪院先輩で良いじゃないですか」
「コイツの実力把握するのにお前が一番最適なんだよ。私じゃ肉弾戦しか出来ねえしパンダも同じ。棘の術式じゃ人間相手は面倒だからな」
「……わかりました」
「話終わった~? 待ちたれ~!」
「やる気満々かよ」
いつの間にか制服からジャージに着替えていた鉄貴。
その光景を見ていないかった全員はその事実に驚く。
いなくなっていたという事実にも、声を発するまで着替えていたという事実に気づかなかったのだから。
「アイツジャージ、てか荷物持ってたか?」
「さあ? 荷物は知らないけどジャージは中に来てたんじゃないのか?」
「じゃあ着てた制服はどこだよ」
「着替えた場所に置きっぱなしなんだろ」
「それもそうか」
ヘラヘラ笑いながら最後の準備運動を進める鉄貴に様々な疑問を抱きながらも憶測で納得をする。
「ちなみに木刀使うのってアリ? 別に絶対ってワケじゃないけど」
「ま、良いだろ。恵もいいよな」
「良いですよ」
許可を得て、木刀を構える。
「?」
「この構え? 特に意味はないっ」
武術的な構えとは思えない構えに怪しむ恵にあっさりと白状する。
そもそも戦い方は完全独学、教わったことはおろか本を読んだなどの知識面もない鉄貴の戦闘フォームは主観による『カッコいい』を重視したモノだ。
「んじゃ、始め」
真希の合図に合わせて二人が行動を開始する。
恵は両手を重ね、玉犬を召喚。
鉄貴は木刀に呪力を纏わせつつ切っ先を揺れ動かす。
「行けッ!」
恵の指示で玉犬が飛び出した。
直進する玉犬に対して鉄貴は独特な歩法で横に動き、玉犬の動きに少し変化を付けさせ様子を窺う。
体高は腰ほどの高さ、素早く動く玉犬への対処は難しい。
どうするかといえば体勢を低く落とし、待ち構える。
少し手前から稲妻のように左右に跳び進む玉犬の動きは近づくにつれて視野が狭まることで追うのが難しくなっていた。
「おっ?」
判断のため纏わせた呪力を防御に割り振っていた。
そして振り下ろされる玉犬の爪。
切っ先で受け流すようにして触れ、僅かな手応えののち切っ先が呆気なく切り落とされる。
「ワオ、これまでで一番攻撃力高いや」
幼少期から行って来た呪霊狩り。
昔は正面からの長期戦闘が多かったが最近では呆気なく勝つことが多かった鉄貴は久々に自分の攻撃力を上回る相手に出会って嬉しそうに声を弾ませ笑みを漏らしていた。
「速さもかなりだね。徒競走なら余裕で負けちゃうね」
敏捷性。
そこでも優に上回れ、自分の位置を固定しつつ動きを読むことでなんとか対処できている状況。
防戦一方な光景。
次々と木刀の先端が切り削られ、周囲には撒き菱のように木片が散乱する。
「?」
まず違和感に気づいたのは恵だった。
そして戦闘時間が経過するにつれて違和感の正体に気づき、その表情から同様に違和感を抱いていた他の者たちもその正体に気づく。
「なんか……木刀おかしくないですか?」
「ああ、あんだけ削られて長さがほとんど変化してない」
「というか多分伸びてるぞアレ」
「しゃけ」
大小さまざまな木片。
それを繋ぎ合わせれば木刀は倍近い長さになるだろう。
上で行われる戦闘に気を取られ、その事実に気づかなかった。
「よし、慣れた!」
あくまでも鉄貴の戦闘力を図るための戦い。
だから恵はこれまで戦いには参加せず様子を窺っていた。
しかし明らかに行動を起こすといった風な様子に恵は警戒を強める。
直後、地面に散らばった木片が一斉に鋭く巨大な棘となって開花した。
その鋭さを強化するようにして纏われた呪力の針で玉犬は串刺しに。
「黒の処刑――としたいトコだけど、まあ全然違うから名付けて【擬法・串刺し公】ってね」
「――戻れ玉犬ッ!」
破壊されるわけにはいかないと恵は玉犬を影に戻す。
「それがお前の術式か」
「そそ。名付けて【縮尺法】、対象をX軸Y軸Z軸自由に弄れる、と思う。知ったのワリと最近だから俺自身模索中なんだよね~」
「……」
「だ~か~ら~、こういうことも出来るワケ――ゴムゴムの~
思い切り腕を後ろに振るったかと思えば鉄貴の腕が長く伸び、そのまま離れた位置にいる恵へと殴りかかった。
「うわッ、キモッ!?」
「リアルで見ると気色わりぃな」
「しゃけ」
「フィクションを実現するって良いコトだけじゃないんだな」
生身が伸びるという光景は現実で起これば少なからず不快感があり、それを見た観戦組はフィクションの現実化に落胆する。
「腕が隙だらけだ」
「うん、俺も思う!」
伸びた腕を半ばで止め、戻した鉄貴。
「で、だけど。俺の術式見せたしあとは肉弾戦で良い? ぶっちゃけここ来る前に術式で遊びまくって疲れてるんだよね~」
「アホだろ、お前」
「おうよ!」
「……まあ、術式に対する近接格闘は見れたしお前の術式もわかった、それで良いだろ。構いませんよね禪院先輩」
「ああ!」
承諾を得た二人は呪力を纏い、近づく。
「――」
「弱いな、お前」
「うぃ……」
が、対人戦闘は呆気なく、恵の勝ちで終わった。
理由としては単純で、まず恵が鉄貴の動きを観察して把握していてその逆はなかったということ。
そして恵は対人戦闘での訓練経験があり、鉄貴はこれまで呪霊との戦いしかしてこなかったこと。
例外として、スカウトに来た五条悟相手に攻撃を仕掛け、一瞬で返り討ちにされた経験のみ。
「改めてよろしくね、伏黒君」
「伏黒で構わねえ。……よろしく」
「オッケ、よろしく伏黒、てっちゃんで良いよォ」
「わかった翡葉」
「おっふ……」
―――――
「そういえば鉄貴お前、なんで呪術師になろうと思ったんだ?」
「やりたいことが特になかったっていうのと、強いヤツと戦えそうだったっていうのと、あとは――そうですね、初対面で煽りぶちかましてきた白髪のクソ野郎を一発殴りたいってのですね」
「あの馬鹿か。無理だからやめとけ」
「嫌です~、俺はアイツが死ぬまでに一発顔面殴るんです~」
訓練の休憩時間。
真希からの問いに素直に答えた鉄貴と、それを聞き無理だろと呆れた他の者たち。
だが鉄貴は真希の言葉を無視して絶対殴ると軽くシャドウでシュッシュと拳を突き出す。
「無下限術式あるだろ」
「絶対どうにかしますよぅ。――さて、休んだんでもっかい走ってきまーす」
「ああ……」
「何アイツ、体力無限すぎない!?」
「昔から呪霊と戦ってたって言ってたし体力だけはあるんだろ……」
数分の休憩で身体の火照りを冷ました鉄貴は幾度目かの校庭周回に入った。
その光景に訓練で疲れ果てた野薔薇はドン引く。
「昔って?」
「なんでも四歳ぐらいにはもう呪霊に襲われてたんだと。初めの頃は相手も蝿頭だったから簡単だったけど歳重ねると相手も強くなって面倒だって言ってたぞ」
「蝿頭……木製バットで余裕とはいえ四歳で?! アイツ頭おかしいんじゃないの?」
「……」
保護なしで幼少期から今に至るまで平気だったという事実に野薔薇は顔をしかめ、恵は口を噤んだ。
「失礼だなお二人さん!?」
「普通のヤツは走りながら呪骸抱えて呪力訓練しないのよ!」
「そこは俺も同意だ」
「だってあの白髪から呪力の使い方下手くそだから上手くなるまでずっと抱えてろって言われたのよ! 流石に伏黒との戦いの時とかは離したけどさぁッ!」
走る鉄貴は学長の造った呪骸を胸に抱え、一定の呪力を流していた。
休憩中もそうであり、他の者たちは休憩になっているのかと内心思っていたが今まであまりに当然のように行っていたからあえて何も言わなかったのである。
「律儀だな、テツお前」
「しゃけ」
「アイツ殴るためならこれくらいやりますわい!」
スカウト時を思い出して怒りを露わにする鉄貴。
呪骸は動かない。
「疲れないのか?」
「慣れた。けどくしゃみするとたまに殴られる」
「……」
「ムカつくから
「っク……」
「ゴリラっ……」
「ウケる」
「怒っちゃうぞ……」
唐突なゴリラ学長というワードに堪え笑いが生まれ、夜蛾正道に育てられたパンダだけは悪意がないことで怒りはしないものの言葉だけでは不満を述べる。
「?」
「
「ああ、そういう。でも俺あの人そこまで好きじゃないんですよね~。何のために呪術高専に来たかって、どうでも良くないスか? 興味本位と私怨で動くのってそんな悪いことッスかね~」
「あの質問ね、私もされたわ」
「呪骸に殴られでもしたのか?」
「いや、単純にあの質問に意味を見出せなかったから。防げたとはいえ無駄な質問でダメージ負うのクッソ嫌だからさ~、そのうち白髪被害を増やしてやろうかと思ってる」
「流石にやめてやりなさい」
「え~、しゃあねえなぁ。
「いい心掛けね。褒めてやるわ」
「ありがたきお言葉~」
技の元ネタ
【黒の処刑】
[NieR Replicant]の魔法の一つ
随一のカッコよさを誇る魔法。作者は見た目で言えば黒の処刑が、見た目や使い勝手などのトータルでは黒の手が一番好き
ちなみにPS3版の方が全体的に好き。ルート1.5の方も悪くはないんだけどね、黒の手が小っちゃくなったり、カイネの血色が良くなってたり世界を滅ぼした男も健康的に見えたりで初期の暗さが損なわれた感が強かったよね……
【串刺し公】
[リィンカーネーションの花弁]に登場する廻り者の才能から
良いよね、トゲトゲがバシューン゙って飛び出て攻撃するの
使い勝手が結構良いから主人公は基礎技として使用してると思う
多分五条悟遭遇前は木の棒を伸ばして突き刺すだけのフェンシング風だったんだろうけどね