チノ「おねえちゃんにもコーヒーのことを知ってもらわなきゃ」 作:専務
チノ「バリスタのことをお話する前に、バリスタの語源について話をしましょう。皆さんはバリスタとはどういう意味だと思いますか?」
ココア「バリスタでしょ?コーヒーを淹れる人じゃないの?」
リゼ「私もそう思ってたな」
千夜「喫茶店で働く人…かしら」
シャロ「バリスタってイタリア語よね…でも語源までは知らないわ…」
チノ「バリスタとは昔イタリアにあったバーとカフェを一体化させたような店、バールというところでコーヒーを専門としていた人達の事をバールで働く人という意味でバリスタと呼ぶようになったのが語源です。当時のコーヒーと言えばエスプレッソでしたので、エスプレッソの専門家とも言えますね。」
チノ「バリスタになること自体に特別な資格は要りません。ですが、基準としてエスプレッソを淹れられる人となってますね。」
リゼ「あれ?日本バリスタ協会の発行するライセンスがあるって聞いたことがあるぞ」
チノ「それはあくまで日本バリスタ協会が認めたバリスタってだけですよ。まあライセンスを持ってる人は優れたバリスタですし、バリスタを目指す人はおそらくこれを目指すはずです。」
千夜「ライセンス…かっこいいわね」
シャロ「千夜の感覚はホントに単純よね…」
チノ「バリスタはエスプレッソ以外にもうちでもやってるカプチーノ、ラテアートの技術を必要とする場合もありますから、基準はエスプレッソといえど、コーヒーのエキスパートであることに変わりはないですね。」
チノ「続いて喫茶店についてですが、喫茶店は普通の喫茶店ともうひとつ、純喫茶という分け方があります。再び質問ですが、ラビットハウスはどちらだと思いますか」
ココア「純喫茶の方が上そうだから多分純喫茶だよ!」
リゼ「ティッピー…うさぎもいることだし喫茶店なんじゃないか?」
千夜「夜はバーにもなるし…純って感じはしないわね」
シャロ「ま、喫茶店でしょうね」
チノ「ココアさん以外正解です。理由は千夜さんの言うように、この店は酒類の提供も行ってます。純喫茶とは酒類を提供しない、コーヒーやお茶のみを提供する喫茶店のことを言うんです。」
ココア「なんでみんなわかるの…?」
シャロ「ココアが言うってことは違うんじゃないかなーって」
ココア「理由が酷いよ!」
チノ「喫茶店がコーヒーを提供するのに必要な豆を焙煎した状態で売ってくれる店もあるんです。ロースターと呼びますが、バリスタとロースターとの間で相談して豆をブレンドしたりしています。」
ココア「あれ?チノちゃんは自分で焙煎してるんだよね?」
チノ「おじいちゃんの残した味を知っているので、今更ロースターさんと話して決める事でもありません。生豆を仕入れてここで焙煎して挽いてドリップして提供する…全部おじいちゃんがやってきたことなので、私はそれを守りたいんです。」
ティッピー「ぶぁっっくしょい!」
タカヒロ「親父…そのもこもこの体で風邪なんてひくのか?」
ティッピー「チノが噂でもしとるんじゃろ…」
青山「あら…またマスターの声が聞こえた気が…?」
チノ「以上で私のコーヒー講座を終わりにします。」
ココア「チノちゃんはそんなにコーヒーのこと詳しかったんだね〜」
チノ「バリスタを目指す人としてはこれくらい知っておかなきゃいけませんから。」
ココア「私もバリスタに近づけた気がする!チノちゃんにも負けないよ!お姉ちゃんだからね!」
リゼ「父のために今度コーヒーを淹れてあげてもいいかもしれないな」
千夜「うちの店でもコーヒーを始めたくなったわ〜。やってみようかしら」
シャロ「コーヒーはここだけで充分よ。千夜は千夜のお茶の味を守ればいいのよ」
千夜「シャロちゃん…!」
シャロ「隣の店までコーヒー始めちゃったら私どうしたらいいのよ」
千夜「シャロちゃん…」
チノ「皆さんがよりコーヒーに興味を持ってくれたなら私も嬉しいです。コーヒーのことを知った上で飲むコーヒーは、よりおいしいですし。」
ココア「今度みんなでコーヒーを淹れてみるのもいいかもしれないね!」
リゼ「そうだな。実践してみなきゃわからないこともあるだろうしな!」
チノ「(皆さんがよりコーヒーを楽しんでくれるなら)」
チノ「(それだけで私は嬉しいんです)」