ホロライブのスタッフを辞めて、にじさんじのスタッフになるお話   作:主義

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新たな始まりと過去

 

 

僕は…ホロライブスタッフを辞める。一応…辞表届は置いておいたし、大丈夫かな。

 

 

 

さすがにここに身を置いているといつかは――――――――

 

 

 

 

 

殺されるかもしれない。

 

 

 

 

 

―――――――――

 

 

俺は寒空の下を歩きながらこれからのことを考える。

 

 

「そしてこれからどうしようかなぁ~」

 

ある程度の貯金はあるものの、いつまで持つか分からないですし、なるべく早く仕事を見つけないと。

 

 

そして求人広告を探しているとなんでか…えにからの求人募集が出ていた。そしてダメ元で僕はえにからの求人に応募するとなんと受かってしまった。そして最終的に僕は…にじさんじのスタッフになった。自分としてはやっぱりこういう仕事の方が向いているのかなぁ。

 

 

 

何歳になったとしてもやっぱり初出勤の日は緊張する。でも、1週間もすればある程度の仕事にも慣れてくる。ある程度の仕事も理解して…人間関係もそれなりに問題はなく、普通に過ごしている。

 

「新しいスタッフさんですか?」

 

 

「あ、はい……って月ノさん!」

 

 

「ど、どうしたんですか?」

 

 

「…いや、急に話し掛けて来るので驚いてしまって」

 

 

「あ、それはすいません」

 

月ノ美兎さんはにじさんじでも初期の頃にデビューをした人。まだ入社して1週間ということもあってライバーさんとはあんまり関わりはない。それにスタッフさんには挨拶はするもののライバーさんとの接点はほとんどないので。

 

 

「これからよろしくお願いしますね」

 

 

「はい、これからよろしくお願いします」

 

そしてここから僕の人生は第二幕を……平穏に全てが終わればいい。僕の願いはただそれだけでそんな難しいことを望んでいる訳じゃないんだから、これぐらいは…。

 

 

 

 

 

 

 

会社にも慣れてきて…それなりに巡分満帆な会社ライフを送っている。特に問題もなく、幸せに送れている。

 

「おはようございます、社さん」

 

 

「おはようございます」

 

 

「それにしてもお早いですね」

 

 

「そうは言っても集合時間の10分前ですから」

 

 

「多分、時間通りには始まらないと思いますよ。社さんなら分かっていると思いますが…」

 

ライバーさんが時間通りに来てくれることは本当に稀だ。もちろん、社さんみたいに時間にしっかりしている人が居れば、全然時間にルーズな人も存在する。そしてライバーは大概…半々ぐらいなのだ。そうなってくると大人数での収録とかは…予定通りに始まる事はほぼない。

 

 

「まあ…そうっすね。まだ全然来ていないですしね」

 

今回は社さんに椎名さん、笹木さん、戌亥さん。椎名さんはともかくとして他の二人はあんまり遅刻しない方だと思うんですけどね。

 

 

「社さんはもうちょっと楽屋で休んでいても大丈夫ですよ」

 

多分、この感じだとまだ始まる感じがしないですしね。

 

 

「いや、ちょっとスタッフさんと話してみたいと思いまして…」

 

 

「…ぼ、ぼく?」

 

 

「はい。ちょっと気になってまして」

 

 

「気になるですか…なんでしょうか?」

 

社さんに興味を引かれるようなことをした覚えはないんですが。それに社さんと話すのもこれで二回目ぐらい。まだ入社してそんなに経っていないですし。

 

 

「お酒が好きって聞いたんすけど、本当ですか?」

 

 

「まあ…そうですね。人から『酒豪』と言われる程度には飲みますね」

 

でも、さすが仕事をするようになってからはなるべく控えるようにしている。もし、会社の機密情報でも友達に漏らしたら本当にマズイですからね。大学生の時は本当に浴びるように飲んでいましたけどね。

 

 

「じゃあ…今日いけませんか?」

 

 

「別にいいですけど。社さんってお酒はセーブしているんじゃありませんか?」

 

最近、入ったばかりであんまり分かっていないけど、社さんはお酒が入るとかなりすごいというのは先輩方から聞いている。

 

「そうなんすけど、今日は飲みたい気分なんです」

 

 

「そうですか」

 

まあ、そういう時もありますよね。無性にお酒を飲みたい日だってあるだろうし。

 

 

 

 

それから社さんとどこのお店にするかを話していると戌亥さんと笹木さんが一緒にスタジオ入りした。

 

「遅れてごめんやよ」

 

「ごめんなさい」

 

「いや、大丈夫ですよ。それにギリギリ、まだ遅れていませんし」

 

 

でも、これで椎名さんの遅刻は確定した。いつものように椎名さんには早い時間を知らせたはずなんだけど…。全員の集合時間は午後2時。でも、椎名さんに関しては遅れるのも目に見えているので30分前の時間で連絡した。そうでもしないと遅刻するだろうし。

 

結果としてそれも効果はなかったようで…今日も遅刻。

 

 

 

 

社さんから椎名さんがまだ来ていないことを告げられた、笹木は「まじかぁ」という顔をして、戌亥さんは別に気にしていない感じだった。

 

「しいなぁ~」

 

 

「まあ、椎名が遅れるのはいつものことだけど、予定的には大丈夫なんですか?」

 

 

「…どうですかね。椎名さんがどれくらいで来てくれるかに寄りますね。1時間以上遅れるとなるとちょっとスタジオでの撮影時間とかも考えると…抑えてある時間をオーバーする可能性もありますね」

 

何とか…椎名さんが1時間以内に来てくれることを願うしかない。

 

 

「椎名には連絡してるけど…全然、既読が付かん。まじで…まだ寝ているとかもあり得るぞ」

 

 

「…さすがにそれはないだろ。いくら椎名でも」

 

 

「しいしい…だめかもしれへんな」

 

 

 

それからどうにか連絡を取ろうと試みるも…連絡は取れなかった。でも、1時間過ぎないぐらいの時に椎名さんがまるで重役出勤かのようにやってきた。どうやら、椎名さんの話を聞く限りは朝、寝坊して急いで来たと。携帯に連絡しても全然繋がらなかったのは寝落ちして携帯を充電できず、モバイルバッテリーも家に忘れてきたためだったらしい。

 

笹木さんと社さんに少し怒られながらも無事に収録を始めることが出来たので…『めでたし、めでたし』。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある休憩室での会話。

 

 

 

「社員さん、本当にどこに行っちゃったんだろうね」

 

 

「もしかして…まつりたちのことを見捨てたんじゃ!」

 

 

「大丈夫だよ。まつりちゃん」

 

 

「で、でも……」

 

 

「社員さんはいつでも白上たちのことを考えてくれていたじゃないですか。もう少しだけ待ってあげましょうよ。それに何かあって…会社に来れないだけかもしれないですし」




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