ホロライブのスタッフを辞めて、にじさんじのスタッフになるお話 作:主義
今日は休日だけど、約束があるので身支度を整えて朝食を済ませて家を出る。腕時計を確認して余裕があったので途中でちょっと寄り道をしてから待ち合わせの場所に向かった。
「今更だけど…こんな服で良かったのかな」
自分の服を見渡してちょっと疑問に思ってしまう。女性と出掛ける機会がそんなに多い方ではありませんし、仕事柄あんまりライバーさんと出掛けることもしない。そしてもちろん、プライベートで女性と出掛けることもない。
それから少し端末をいじったりして待っているといつも聞き慣れている声がした。端末からその声の方に視線を移すとそこには…いつも見慣れているパンダの服を着こんでこっちに手を振っていた。
「おはやよ~」
「笹木さん、おはようございます」
僕がそう言うとなぜか、笹木さんは頬を膨らませて不満そうな顔で僕のことを見て来る。自分でも何か悪い事をしてしまったかと思ったけど…まだ一言しか話していないですし。
「今日ぐらいは『笹木さん』じゃなくて『咲』って呼んでよ」
「…名前で呼ぶってことですか?」
「うん。今日ぐらいはうちのことを名前で呼んでくれてもええんちゃう?いつもは絶対に『さん』付けなんやし」
もちろん、ライバーさんのことを『さん』付けで呼ぶ。それは飲みに行くようなそれなりに距離が近いライバーさんであっても。ライバーさんとスタッフとの距離感は変えないようにした方がいいと思って、どんなに仲良くなってもこれだけは変えないように心掛けている。
「でも、それはあまり変えたくないんですよね」
「今日だけやから!お願い!笹木の一生のお願いやからさ」
「え、でも…」
「それに今日はご褒美やんな。笹木のお願いを一つぐらい叶えてくれても罰は当たらへんと思うんやけどな」
笹木さんの言うことも一理あって、今日はちょっと前にあった急な呼び出しに応じてくれたことに対してのお礼。なにか一つお願い事を聞いてあげるという約束だった。そしてその約束が行使されたのは今日。
笹木さんが応じてくれなければあの撮影がどうなっていたか分からない。
それなら僕はなるべく笹木さんに誠意を見せるべきですよね。自分のモットーを曲げたとしても。
「…今日だけですよ」
「やったぁ~じゃあ、呼んでみてよ」
「咲さん、これでいいですか?」
「ううん、咲」
どうやらそこを譲ってくれる感じはないらしいですね。今日ぐらいと自分に言い聞かせた。
「…咲」
「うん!ほんでいいんやよ」
「今日だけですからね」
「わかってる」
他愛ないような話し合いをしていると…僕のことを呼ぶ声が聞こえて来る。
「す、すたっふさん…」
「椎名さん…って大丈夫ですか?」
もう足取りを見るだけでもヤバそうですね。今にも転んでしまいそうな感じですし。
「だ、だいじょうぶ…」
「その様子じゃだめですね」
「椎名は暑さに弱すぎるんよ」
今日の日差しはそれなりに厳しいですし、暑さが苦手な人ならもっときついはず。まずは椎名さんの手を握って日陰まで移動する。
「まずは一休みしましょう」
「…ご、ごめん…」
「大丈夫ですから、まずはゆっくり休んでください。冷たい飲み物でも買ってきますから何かリクエストはありますか?」
「お水を…」
「…咲はなにか飲みたいものありますか?」
「う~んとね…じゃあ、椎名と同じ水でいいやよ」
「わかりました」
「咲………え、なんで笹木のことを咲って呼んでんの?二人のやり取りに違和感がなさ過ぎて気付くのが遅くなったんやけど」
確かに椎名さんからすれば疑問ですよね。急に今まで苗字にさん付けで呼ぶ人が名前呼びに呼び捨て。違和感を覚えない方がおかしい。
「ちょっと色々とありまして」
「え、なんなん。なんで笹木は顔を赤くしとるん。え…もしかして、二人ってそういう仲なん?」
「わかってまう?」
「え、まじで?」
なんか話が変な方向に進んで行ってしまっている。笹木さんが椎名さんをからかっているんだろうけど、変な誤解を生まないためにもここら辺でしっかりと訂正しておかないと。
「椎名さん、咲の言うことを信じないでくださいね。これは咲が呼んで欲しいと言われたので今日一日だけ呼ぶことになったんです」
「な、なにそれ!せやったら私も呼んでもらえるってこと?」
「そ、そうですね。今日は急なお願いを叶えてもらったことへの感謝の気持ちですから」
「じゃあ、唯華って呼んでみて」
「…唯華」
「………///」
椎名さんは顔を赤らめて俯いてしまった。
「椎名、顔を赤らめてんの?」
「これはちげぇし!」
「そんな風にむきになるところが答えやで」
「ち、ちがうし。ウチはそんな初心な女やないねん」
「そうかな~ウチの目には椎名が名前を呼ばれて恥ずかしがっとるようにしか見えへんねんけど~」
「せやからちゃうって言うてんやろ」
少しずつ椎名さんの語気が強くなっていってる。このままだと喧嘩になってしまうんじゃないかと少し心配になって来る。
「へぇ~そうなんや~~まあ、ええよ。椎名がスタッフさんに名前を呼ばれて恥ずかしがっとるところも見れたし」
「何回言うたら分かんねんで!ウチはただ…一瞬、ドキッとしただけやし!」
「僕も椎名さんの気持ち分かるよ。急に友達に名前とか呼ばれるとドキッとするし」
確かに僕も名前を呼ばれたりするとドキッとするかも。友人でさえも苗字で呼ぶ人が多いから、名前で呼ぶ人ってとても貴重なんですよね。たぶん、椎名さんもそんな感じなんだと思う。
「スタッフさんって鈍感なん?」
「え、どういうことですか?」
「いや、止めとくわ。これでこそスタッフさんやね」
なぜか、笹木さんから少し冷めた目で見られてしまったが…その理由はまるで分からない。僕としては普通の返しをしたつもりなんですけど。
そして椎名さんの疲れが取れるまで日陰で休んでから動き出した。
「お二人は行きたいところとかありますか?」
「正直、笹木的にはどこでもいいかも」
「あたしも行きたいところと聞かれたらすぐに思いつかないな」
「そうですか。それならまずは適当に歩きますか」
ここら辺は色々なお店がありますし、洋服や雑貨など多岐に渡る。
「なんでお二人は僕の腕に抱き着いているんですか?」
「え、なんで?」
「いや、それはこっちが聞いているんですよ。それにくっ付いて歩くと暑いじゃないですか」
只でさえも今日は猛暑日と言っても良いぐらいに暑い。そんな中、体を密着して歩けばもっと体温が熱くなってキツくなるだけだと思いますし。
「ええやん。減るもんやないし」
「こんな密着して熱くないんですか?」
「そりゃ熱いけど、こんなチャンスは滅多にないやん」
「チャンスってなんですか。こちらとしては離れて欲しいところなんですが」
「今日はあたしらのお願いは従ってくれるんやろ。せやったらこのままで汗だくの体を密着させよう」
なんかその言い方は嫌ですけど、今日はお礼ですしね。少しは我慢しなければ。
そして歩いていって気付いたことだけど、周りの視線が痛い。端から見れば中高生とデートをしている、成人男性という図に見えているんじゃないだろうか。でも、今更それに気付いたところで今日はお礼ですし、離れてくださいというわけにもいきませんしね。
すると笹木さんがあるお店を指差した。
「あ、そこのお店!」
「そのお店がどうしたん?」
店の外観を見る感じは雑貨屋さんって感じかな。
「折角だし、入ってみましょうか」
「うん!」
腕に抱き着かれた状態のまんま、店内へと入る。時間を増すごとに恥ずかしさがどんどん込み上げて来るけど、それでも耐える。
「見たいものを見てきていいですよ」
「え、あかん。ウチはスタッフさんと一緒に見て回りたい!」
「それにはあたしも賛成!」
どうやらまだ離れてくれる気はないらしく、がっちりと抱きしめられている。
それにしても店内を見渡し改めて思いましたけど、このお店は珍しいものがありますね。普段はお目に掛かれないようなものがたくさん。
「この帽子とか似合うんじゃない?」
「え~あたしはこっちの方がええと思うけどな」
それぞれ各々、似合うと思う帽子を僕に被せてくれる。ここでやっと僕の腕を抱きしめるのを止めて離れてくれた。
「椎名はスタッフさんのこと分かってへんな」
「は?笹木の方がスタッフさんのこと分かってへんのちゃう?」
「ウチはめっちゃ詳しいわ。絶対に椎名よりはね」
「いや、絶対に笹木よりはあたしの方が分かっとるわ。だって、あたしの方が笹木よりもスタッフさんの付き合い長いんよ」
「付き合いは長さやのうて密度やねん。確かに椎名の方が先に知り合ぉたかもしれんけど、ウチはスタッフさんと密度濃い時間を過ごしとるから」
「あたしの方が密度濃いに決まっとるやん」
「いや、絶対にウチやね!」
「いや、絶対にあたしやね!」
なんでこの二人はいつも言い合いを始めてしまうのだろうか。前にスタジオで二人の撮影の時にもこんな言い争いをしていた気がしますし。
「もうこうなったらスタッフさんに決めてもらおうや。ほんでいいやろ?」
「ええよ。絶対にあたしやけどね!」
「ウチに決まっとる!」
「あたしに決まっとる!」
すると二人は僕の方に向き直って迫って来る。
「スタッフさんにはこっちの方が似合うとるよね」
「いや、こっちやんな」
これはどちらを選んだとしても遺恨を残してしまうのは目に見えている。笹木さんも椎名さんも『私を選べ』と言わんばかりの目で僕の方を見ていますし。
ここで遺恨を残さず、乗り切るにはこの手段しかありませんね。
「咲が選んでくれたのも、唯華が選んでくれたのもどちらも僕に似合うと思うので二つ買うことにします」
「え~にげた」
「にげたな」
僕の答えに二人は色々言っているが、どちらかを選んだとしたらもっと酷いことになっていたかもしれないですし。
「二人がなんと言おうと選びません。二人が僕のために選んでくれたものならどちらも素敵なものに映ってしまうので」
どちらもいいものですしね。二人の想いを無碍にするような真似はできませんし。
「こ、これがモテ男のやり方か」
「やば、なんでそないなこと言えるん?」
「これは何人って感じやなくて何十人もヤッてきた男やね」
「やっぱ笹木もそうおもう?」
「うん。これはかなりの手練れやね。だってあないなこと言われたらどう考えたって嬉しいやん。女子の心を弄ぶように奪っていくやり方」
「そうやな。あたしも嬉しかったし、あとちょっとでスタッフさんのことまじで好きになっちゃうところやったもん」
この二人は本当に僕をどんな男だと思っているんだろうか。二人が思っているような人間とは似ても似つかないような人間なんですけどね。
「僕は買ってくるので二人は外に出ていて大丈夫ですよ」
「え、ウチが払う」
「いや、あたしが払う」
「二人の気持ちは有難いですが、大丈夫ですよ」
「い、いや…ウチらが選んだわけやし」
「本当に大丈夫ですよ。それにこれは二人へのお礼のはずなのに僕のもので二人にお金を払わせるわけにはいかないのでね」
さすがにこれだけは引く訳はいかない。タレントのお二方に出させたら、さすがに悪い。
二人は引き下がる感じがなかったので僕は一つ提案をすることにした。
「じゃあ…喉が渇いたので自動販売機で飲み物を買ってきてくれませんか?」
「わ、わかった!」
「あたしが買う!」
「いや、ウチや」
二人が店を出ていったのを確認してから、僕は二人が選んでくれた帽子をもってレジにいった。
「お願いします」
「ありがとうございます」
店員さんが値段を打っている間にちょっと店を見渡しているとあるものに目が止まった。
「あ、あの…店員さん、一つ聞いてもいいですか?」
「はい、なんでしょうか?」
「あれも買えますか?」
「大丈夫ですよ!」
「じゃあ、お願いします」
僕は買い物を済ませてから店を出るとまた二人は揉めていた。
「ウチのカル〇スの方がいいに決まってんやん」
「あたしのコ〇ラの方がいいし」
「全くほんまにスタッフさんのこと分かってへんね。椎名は」
「はぁ?笹木の方が分かってへんやろ。あたしはスタッフさんのことみな知っとるし」
「椎名よりもウチの方が知っとる自信しかへんねんけど」
「そんな自信は持たへんがええで。現実を知った時に絶望する時間が長いからさ」
この二人は揉めていない時はないのかな。
「二人共、喧嘩は止めてくださいね」
すると二人はお互いに顔を見合わせてから答えてくれた。
「喧嘩なんかしとらへんよ」
「うん」
「そ、そうですか。それならよかったです」
これぐらいだと二人にとってはただの話し合いなのかもしれない。
「それよりもうちのカル〇スがいいよな!?」
「ううん。あたしのコ〇ラやんな!?」
「決められないですよ。カル〇スも好きですし、コ〇ラも好きなので」
そんな感じでまた乗り越えると…またぶらぶらと歩きだした。歩き出すと同時に二人はまた腕に抱き着いて来た。
それからはお洋服屋さんに行って、二人の洋服を選んだりした。ほぼファッションショーの状態で着ては脱いでを繰り返している。でも、改めてお二人は本当になんでも似合うんだと実感させられた。どんな服も着こなしていて、素直にすごいと感じてしまった。
そして最終的には僕がどの洋服かを選ぶことになって、頭を悩ませることになった。二人は僕に気を遣っているのか、どちらも一着しか服は買わなかった。
洋服屋から出ると0時を伝える鐘が鳴った。
「もうお昼の時間ですね。お昼にしましょうか」
「そうやね」
「さんせい~~」
「なにか食べたいものとかありますか?」
「ウチは食べたいものか……ないかな」
「あたしも食べたいものって聞かれるとすぐに思いつかないかも」
僕も食べたいものとかないですし、どうしようかな。
「海鮮系って大丈夫ですか?」
「大丈夫やよ」
「あたしも」
「じゃあ…お寿司屋さんにでも行きましょうか」
僕たちは近くのお寿司屋さんに向かった。地図アプリを使いながらだったこともあって迷うことなく、目的の場所に付けた。
「え、ここ?」
「はい、ここですよ」
「いや、ちょっと圧倒される」
「どう見たって高級寿司屋やん」
「そうですね。ちょっと普通のお寿司屋さんよりも高いところですね」
「ほんまにここでええん?もっとリーズナブルなところの方が…」
「あたしらはスタッフさんの財布を吸いつくす気はないんやで」
やっぱり僕の財布のことを気にしてくれていたんですね。でも、さすがにお礼のお出かけですしね。ちょっと食事も美味しいところに。
「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。僕も普通に勤めてますし、ある程度のお金はありますから」
「本当にええの?」
「今ならまだ引き返せる」
そして僕たちはちょっと高級寿司屋さんで昼食をした。いつもお寿司屋さんと言っても回転寿司屋が多くてこういうところに行く機会は多くない。そして結果として本当に美味しかった。
「これ、うま!」
「こっちも美味しい!」
「本当ですね。どのネタも美味しいです」
僕のお財布の諭吉さんがそれなりに飛んじゃったけど、こういう機会はそんな多くないですしね。それに僕はあんまりお金を使ったりしないのでこういう時ぐらい、使わないと。
「はぁ~腹いっぱい」
「もう何も食えへん」
「久しぶりにお腹一杯食べましたね」
最近はお腹一杯じゃなくて、ある程度で止めるようにしていましたし。
「それじゃあ、次は……」
そう言いかけている時に僕の端末が震え出した。取り出して見てみるとそれは上司からだった。
「はい」
「キミは今から会社に来れるか?」
「い、いまからですか…」
笹木さんと椎名さんは僕の表情を見て何かを察したようだった。
「ええよ」
「いってきな」
「で、でも…」
「ウチらは大丈夫やって」
「それに午前中だけでもむっちゃ楽しかったしぃ」
「そうそう。これだけでもお礼になっとるし」
「やっぱりスタッフさんと一緒におると楽しいな」
笹木さんと椎名さんはとても笑顔で眩しかった。でも、さすがにどうすればいいのか分からない。
でも、さすがにこれで終わりにするのは申し訳ないですね。
「すいません、今はちょっと遠出をしてまして今から行ってもそちらに着くのは夜になってしまいそうです」
「それなら仕方ない。だから、楽しんで来い」
「はい、本当にすいません」
電話を切ると二人は困惑していた。
「え、なんで」
「あたしらは大丈夫やで」
「ダメですよ。今日はお二人に一日を通してお礼をすると決めているので」
「ウチらのために」
「あたしらのために」
なぜか、二人は目を輝かせて僕の方を見ている。
「…な、なんですか…二人共」
「やっぱりスタッフさんはウチらのこと好きじゃね」
「笹木もそう思った!?やっぱりせやんな。仕事よりもあたしらのことを取ってくれるなんて」
「変なことを言わないでくださいね。お二人がライバーさんに変なことを言うとそれが当たり前かのように広がっていってしまうので」
この二人の交友関係は広い。ライバーさんとのつながりが強い分、この二人の情報はさも真実かのようにライバーさんに伝わってしまう。そこが一番の問題なんですよね。
その後は色々なお店を回った。企画に使えそうなものを扱ってそうな店やちょっと一人じゃ入る勇気が出ないようなお店、Vtuber系のグッズを取り扱っているお店など色々なところに行った。
「たのしい~」
「まじでこんなに楽しいのは久しぶりかもしれへん」
「二人にそう言ってもらえて僕としては嬉しい限りです」
あんまり予定とかを決めずに行き当たりばったりみたいな感じだったから、ちょっと心配ではあったんですよね。しっかり楽しんでもらえるか。
「これもみなスタッフさんのお陰やね」
「ほんま。もちろん、色々なお店に行くのも楽しかったけど、やっぱり隣にスタッフさんがいて話してくれるのが一番楽しかった」
笹木さんも椎名さんも良い笑顔で笑いかけてくれる。
「楽しんでくれて良かったです」
そこで僕はあることを忘れていたことに気付いた。
「あ、そう言えば…」
「なに?」
「どうした?」
「これを咲と唯華に」
僕はラッピングして貰った袋を二人に一つずつ手渡した。
「これは?」
「一応、プレゼントですね。一番最初に寄ったお店で二人に似合いそうなものがあったので」
「空けていい?」
「はい、どうぞ」
二人はなぜか慎重に開けていき、中のものが露になる。
「ブレスレット!?」
「はい。お二人に似合いそうなものを選びました。笹木さんはピンク色のブレスレットを椎名さんは白色のブレスレットです」
正直、女性にブレスレットを送っても良いのかなぁとか悩んだりもしたんですよね。あんまり女性の贈り物とかをしないから特に。
「え、ほんまに?」
「はい。お二人のために買ったものですし」
「めっちゃ嬉しい」
「これからずっとこれ付けんで」
「そんなにしなくても大丈夫ですよ。僕としては受け取ってもらえただけで嬉しいので」
「いや、スタッフさんから初めてもろたものやし」
「こんなん価値なんか決められんよ」
「そこまで価値はないですって」
「ウチらにとってはあるんよ」
でも、お二人に喜んでもらえたようで僕的には良かった。
そしてお出掛けは終わった。
感想があれば
主人公は誰かと結ばれて欲しいですか?
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結ばれて欲しい
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結ばれないで欲しい