ホロライブのスタッフを辞めて、にじさんじのスタッフになるお話   作:主義

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キャバクラに入るところをホロライブメンバーに見られたスタッフ

 

お付き合いでキャバクラとかに行くことは珍しくない。特に上司がそういうところが好きなので僕はよく連れていかれる。それに関しては付き合いだと思っているのでそこまで苦じゃない。それにキャバクラとかに一人で行く勇気はないけど上司に連れて行ってもらえると流れで行けるので有難い。

 

 

まさかキャバクラから出てきたら…取り囲まれるなんて思わないですよね。でも僕は今まさに取り囲まれていて、その取り囲んでいる人たちの顔が怖い。少し前に『JK組』の方々に取り囲まれたことがあったけどそれ以上に怖いかもしれない。取り囲んでいるのは白上さん、大神さん、猫又さん、戌神さんというホロライブゲーマーズの方々。

 

 

「なんで社員さんがキャバクラにいったの?」

 

言っている言葉は普通だけど声色がもうヤバい。普段の白上さんから絶対に聞くことがないぐらいに低い声。そして目は草食動物を狩る時の肉食動物に近いかも。

 

 

「……ちょっとお付き合いで」

 

 

「ウチは社員さんのことをずっと心配していたんだよ」

 

 

「…すいません」

 

ここで謝る以上のことはできない。ここで何を言ったとしても四人の怖い目が終わる事はないですし。

 

 

「ボクは社員さんのことが大好き。それは今でも変わる事はないんだよ」

 

 

「はい…」

 

 

「他の女のことをずっと見てたんだよね。こおねのことをみないで」

 

 

「…うん」

 

このままだと僕に明日はないかも。今までの人生でもこういうことは何度か経験したけど…今回は本当にマズいかも。だって助かるようなビジョンが本当に湧いてこない。

 

 

「ウチは社員さんがキャバクラに行っていたのはいいの。社員さんだって男の子だもん。たまにはそういう時もあるよね」

 

 

「………」

 

 

「でも…ウチは社員さんがウチたちを放置したことはどうしても許せないの。社員さんだって知ってるよね。ウチたちが社員さんのことを大好きだってことを。だって何度も社員さんに対して色々とアプローチをしてきたし、『好き』って言葉も伝えてきたよね」

 

 

「…そうだね…」

 

 

「白上は社員さんのことが好き。他のホロメンのケアがあったから皆の前ではあんまり弱っているところを見せられなかった。でもやっぱり一人になった時に社員さんのことを考えちゃう。すると悲しくなっちゃうんだ。もうどんなことがあっても社員さんは白上のことを撫でてくれないし、抱き締めてくれないと思うと」

 

そう話している時の白上さんの顔は怒っているというよりも悲しそうだった。その顔を見た時に…『自分ってやっぱりだめだなぁ』と思った。白上さんにこんな顔をして欲しくなかった。普通に笑ってライバー活動をして、皆で頑張ってライブをしたりとして欲しかった。そうなって欲しいから僕はホロライブを辞めたんだけどなぁ。

 

 

これが一番良い選択でこれ以上のものはないと自分一人で決め込んでいたのかもしれない。もしかしたらもっといい選択肢があって白上さんにこんな顔をさせずに済む解決策をあったのかも。

 

 

「本当にごめんなさい」

 

 

「ボクだってフブキちゃんに負けないぐらい社員さんのことが好きだったんだよ!社員さんがボクに対して恋愛的な感情を抱いてくれないのは分かってたけど……それでもボクはずっと社員さんのことが好きだった。初めて話し掛けてくれた日のことも今でも覚えているの。初めての案件で緊張している時に優しく声を掛けてくれてボクの緊張をほぐすために話をしてくれたよね。社員さんは別にボクじゃなかったとしてもやると思うんだけどボクにとってはとっても嬉しかったの!」

 

猫又さんがこんなに本気な目で訴えかけて来るのは初めて。今まで彼女と話していても彼女にはとても優しく、おっとりとしたイメージしか持たなかった。

 

 

「だから社員さんがどこかに行っちゃったって知った時は悲しかった。でも社員さんはとっても優しい人だから…なんか理由があると思う。なにもないのにボクたちのことを捨てるようなことはしない人だし。頭では分かっていてもやっぱり社員さんがいないと何も出来な開。社員さんが居てくれるお陰でボクはボクらしく自由に活動できていたの。もっと褒めて欲しいし、一緒におしゃべりをしたかった。ボクは社員さんのことが大好きだから」

 

猫又さんは…僕のことを好いてくれていたことは初めて知った。よく喋りかけてくれるタレントさんぐらいしか思っていなかった。どうやら自分が思っていたよりも僕はタレントさんを支えれていたことが嬉しいという気持ちと…去ってしまったことへの罪悪感がせめぎ合っている。だけど何よりも彼女たちにとってヒドイことをしてしまったことは変わりない。

 

 

「こおねも…すきだよ。いっつも撫でてくれるし、肩車してくれるし」

 

 

「え…ころさん、肩車してもらってたの!?」

 

 

「う、うん。肩車してぇ~ってお願いしたらやってくれたでな」

 

確かに戌神さんは肩車をして欲しいとせがまれることが多かった気がする。僕もなんでそんなことをお願いしてくるか分からなかったけど戌神さんは肩車をしてあげるととっても良い笑顔をするので断れなかったんですよね。

 

 

「白上はやってもらったことない」

 

 

「ウチも肩車はしてもらったことはないかも」

 

いや皆に肩車をしていたらそれはさすがにちょっとおかしい奴だよ。だから戌神さんを肩車をする時も皆さんに見られないようなところでやっていた覚えがありますし。

 

 

「でも肩車、本当に楽しかったでな!」

 

 

「そ、そうですか。それは良かったです」

 

楽しんでもらえれていたのならそれは良かったとしか言えない。

 

 

 

それでも四人の視線が集まっている。

 

「…白上は別に社員さんのことを恨んだりはしていませんよ。でもやっぱりこれだけほったらかしにされていると…色々と溜まっちゃうんです」

 

視線をまた地面から白上さんの方に向けると…そこには息を荒くして頬を染めている姿があった。それを見て色っぽいと感じるよりも恐怖の方が先にきた。このままだと…なんかヤバいことになってしまうかも。

 

 

「ウチも社員さんがいなくて寂しかったよ。少しぐらい社員さんのことを襲ってもいいよね」

 

大神さんの目は…ハートマークのようなものが浮かび上がっているように見える。それが少し怖くてすぐにここから立ち去りという気持ちが湧き出て来るが今は四方八方を囲まれている形なのでそう上手くはいかない。

 

 

「ボクも社員さんが見つかるまでずっと気分が落ち込んでいたの。だから今すぐにでも社員さんのことをボクのものにしたいっていう欲求があるの」

 

猫又さんも白上さんや大神さんと同じでいつ自分が彼女たちから何だかの被害にあったとしてもおかしくない状況。でも逃げ場のない。それに僕はここかた立ち去っていいのだろうかという気持ちも湧き出て来る。僕は彼女たちのことをどんな理由があったとしても捨ててしまった。その僕がここから逃げることは許されるのだろうか。彼女たちに気持ちを真摯に受け止めるべきではないか。

 

 

「こおねも社員さんのことほしい!!こおねの匂いをたくさんつけて他の雌が寄ってこないようにしたい!」

 

戌神さんもこの様子だと僕に逃げ道はない。ここは大人しく彼女たちに掴まっていた方が楽かもしれない。

 

 

 

「じゃあ…社員さん。白上たちの愛を受け入れてね」

 

 

それからのボクがどうなったかは語りたくないですね。でもさすがにスタッフとしてタレントとの一戦は越えないようにした。さすがにそこを超えてしまうと僕はもうスタッフとしてやっていけなくなってしまうので。四人はそんなことお構いなしだったけど僕もそこだけはどうしても譲れなかったので……色々と取引をしてそこだけは守り抜いた。

 

 

 

 

 

―――――――――――――

 

 

オフコラボの打ち合わせ

 

「社員はんを襲いたいん?」

 

 

「い、いや…そういうわけじゃないんよ」

 

 

「ほな、なんなん?」

 

 

「やっぱりスタッフさんってモテるやん?」

 

 

「まあそうやな。スタッフはんの噂は色々とライバーから聞くしね。アンジュはんのライバルとしてはリゼはん?」

 

 

「リゼは別にライバルとかではないけどさ。やっぱりあんなに人気があるといつか誰かのものになっちゃったりしないかなぁって…」

 

 

「アンジュはんとしてはスタッフはんが誰かのものになってまうのを心配してるわけやね」

 

 

「…うん」

 

 

「まあ確かにあれだけアプローチみたいなこともされとったらいずれは誰かの旦那はんになるんやあらへん?今の感じやとしばらくは誰かと結婚するやらはあらへん思うし。まずスタッフはんはタレントとそないな関係になることはあらへん思うけど。もし結婚するにしてもちゃう職種の人やら同僚やないかな?」

 

 

「やっぱり戌亥もそう思うよね」

 

 

「アンジュはんがスタッフはんのこと好きな気持ちは知ってるし、否定をする気もあらへん。そやけど、あんまりスタッフはんに弾丸みたいに行くといずれ避けられたりするかもしれんよ」

 

 

「ヤバいかな」

 

 

「好きって気持ちを伝えること自体は悪ない思う。相手に自分の気持ちを伝えるためには手っ取り早おして何よりも…相手に自分の存在を意識させれるし」

 

 

「そうかな?」

 

 

「まあ別に絶対にタレントと恋人関係になったりはしいひんかもしれへんけど…可能性はゼロとちがうとは思う。どないなものにも例外は存在するやろし」

 

 

「…そうだよね。アンちゃん頑張ってみる!!」

 

こんな会話がオフコラボの打ち合わせで繰り広げられていた。




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