ホロライブのスタッフを辞めて、にじさんじのスタッフになるお話   作:主義

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休日と夢星家と食事

 

休日はほとんど家で過ごすことが多い。そしてそれは今日も同じで家でのんびりと過ごしているといつの間にか外は暗くなっていた。冷蔵庫の中身を確認して僕は愕然とした。

 

「そういえば昨日は疲れてたからそのまま帰って来たんだっけ」

 

 

いつも土曜日に一週間分の買い物をしている。だけど昨日に関しては疲れすぎて一刻も早く家に帰りたいという気持ちだけが先行してしまったんだよね。

 

 

 

さすがにお腹もすいたし…外食でもしようかな。

 

 

 

 

 

 

僕はコートを着込んでから家を出ることにした。

 

別に僕は特段好きなお店があるわけでもないので適当に見回っていく。どこでも食べらればいい反面……色々と悩んじゃう。どのお店も良いものに見えて来るのはなぜなんだろう。

 

 

 

 

 

そして最終的にちょっとオシャレな感じのお店に入ることにした。

 

 

 

「お一人様ですか?」

 

 

「はい」

 

 

「ではこちらに…」

 

 

そして案内してもらった席に付こうとするとどこかからよく聞く声が聞こえてきた。

 

 

 

 

辺りを見渡すとこっちに向けて元気いっぱい手を振っている人と控えめに振っている人がいた。そしてその二人はよく見覚えのある人だったのでひとまず挨拶だけはしておくことにした。

 

近付いていき挨拶をする。

 

 

「星川さんに夢追さん、こんばんは」

 

 

「こんばんは」

 

 

「スタッフさ~ん」

 

まだ抱き着いて来ようとする星川さんのことを上手く止めながら僕は夢追さんと話す。

 

 

「今日はお二人でお食事ですか?」

 

 

「はい。星川が食事に連れていけってうるさかったので」

 

星川さんは甘えるのがとても上手いので夢追さんものせられてしまったんだと思う。それに星川さんと夢追さんはとても仲が良くコラボをしているところを何度も見たことがありますし、普段から一緒に食事に行ったりするのかもしれない。

 

 

僕としてはこの二人の邪魔をしたくもないのですぐに立ち去ろうとすると…腕を掴まれた。

 

 

「星川さん…離してください」

 

 

「いいじゃん。星川たちと一緒にご飯食べようよ」

 

星川さんは事あるごとに抱きしめて来るのは本当になんなんだろう。これを誰に対してもやっているのであれば本当にすごい。

 

 

「でもお二人の食事を邪魔したくはないので」

 

 

「邪魔じゃないよ!逆にスタッフさんが一緒に食べてくれないと星川はもう何もたべられない~」

 

子供のように駄々をこね始めた星川さんのことを見下ろしながら頭を抱えていると夢追さんの方からも「一緒に食べましょう」と言われてしまった。ここで無理矢理振りほどくと星川さんが泣いてしまうかもしれない。普通の女子高生であればそれぐらいでは泣かないかもしれないけど今の星川さんの状態を見ると泣かれてもおかしくないですし。

 

 

「ではお言葉に甘えさせてもらいます」

 

僕は夢追さんの隣に腰を下ろした。それについて星川さんは目で「なんでそっちに座るの」と訴えかけていた気がしたけど、さすがに星川さんの隣だと抱き着いてきたりするかもしれないし。

 

 

そして自分の注文も済ませるとまずは改めて挨拶をする。

 

 

「夢追さんとはお久しぶりですね」

 

 

「そうでしたっけ」

 

 

「はい、前に企画でお会いして以来ですから」

 

夢追さんは回しとして企画に呼ぶことも多かった。僕としても夢追さんに回しをしてもらえると企画としての安定感もあるし、不測の事態が発生したとしてもどうにか出来るだろうという信頼感もある。

 

 

「あ、そう言えば夢追さんって英語ができるんですよね!」

 

 

「いや、少しだけ」

 

 

「え、夢追さんの配信とかを見たんですけど、すごくできますよね!」

 

自分は英語に関しては学校の授業でやっただけで日常会話ぐらい。

 

 

「ほ、ほしかわだってできるよ!」

 

 

「星川さんが出来るのは有名だったので知っていたのですが、夢追さんまで英語が完璧とは思ってもいなかったです。翌々考えれば夢追いさんって作詞作曲もできて、英語もできて、トーク力もあって、イケメンなんてモテる要素しかないじゃないですか」

 

男の自分から見てもやっぱりここまでハイスペックな人は憧れる。もうなりたいとかじゃなくて単純に憧れますよね。

 

 

「そ、そんなことはないですよ」

 

 

「いや、夢追さんには憧れますよ」

 

これで憧れない人は同じ位、ハイスペックな人だけだと思う。自分にはトーク力もできないし、英語も作詞作曲もできないし。

 

僕の周りに英語を話せない人がいなくて頼めなかったことを夢追さんに頼んでみることにした。

 

 

「少しだけでいいので英語を教えてくれませんか?」

 

 

「え…ど、どうしたんですか!?」

 

 

「あの、来年にでも海外に行きたいと思っているんです。でもさすがに少しでも英語が出来ていた方がいいと思って」

 

さすがに携帯とかがあるにしても少しは喋れないと心もとない。

 

 

するとなぜか星川さんが驚いている。

 

「え、海外に行くんですか!??」

 

 

「はい、行く予定ではありますよ。まだ確定ではないですけどね」

 

 

「だ、だったら星川もスタッフさんと一緒に行く!」

 

 

「い、いやそれはさすがにダメですよ。僕の個人的な旅行に星川さんを巻き込む訳にはいかないですし」

 

それにスタッフの個人的なことにタレントさんが付いて来るなんて聞いたことないですし。

 

 

「あぶないよ!スタッフさん一人で海外に行くのは危ない。だから星川が一緒にいく!」

 

 

「星川さんの気持ちは嬉しいですけど、さすがにそれを受け入れるわけには」

 

 

すると今度は夢追さんが話し始めた。

 

「星川の言う通りで、初めての海外旅行を一人で行くのはさすがに危険ですよ。ツアーとか友達とかと行けばある程度は大丈夫だと思いますけど、さすがにいざ異国の地に行った時に助けられる人がいないというのは危険」

 

夢追さんまで言うということはやっぱり…一人での海外旅行は止めた方がいいのかな。

 

 

「ね、パパも言ってるじゃん!だから星川と一緒に行けば安心だって!英語は喋れるし、星川が行ったことがあるところなら案内だってできるよ!」

 

星川さんとはテーブルを挟んでいるんですが、少しずつ前のめりになっている。

 

 

「それにスタッフさんが思っているよりも海外に一人で行くのは危険!もし、スタッフさんに何かあったらスタッフさんはいやなんです!」

 

 

「そ、そうなんですか?」

 

 

「はい!それにスタッフさんみたいな騙されやすい人は海外に行ったら絶対に怪しい人に騙されて有り金をむしり取られますよ!」

 

 

「え、そうなんですか…」

 

星川さんにここまで言われると一人で行くのは避けた方がいいかもしれない。星川さんは何度も海外に行ってるし、その人が言うんであればきっとそうなんだと思うし。

 

 

「星川、あんまりスタッフさんのことを脅すのはやめなさい!」

 

 

「え~でも…」

 

 

「これじゃあ、スタッフさんが怖がって海外に行かなくなっちゃうかもしれないぞ」

 

 

「それはやだ。スタッフさんは星川と一緒に海外に行くの!」

 

星川さんとか夢追さんの話を整理するにツアーとかで行った方が安全だし、やっぱりいいのかも。それにそういうツアーであれば同じように日本から行く人たちと行けるわけだし。

 

 

「どうしようかな。ツアーとかの方がいいですかね」

 

 

「ううん。星川が一緒に行くから大丈夫だよ!」

 

 

「いやだから星川さんを連れて行くわけにはいかないですよ」

 

 

「行きたい!行きたい!!行きたい!!!」

 

 

 

星川さんが子供のように駄々をこね始めてからすぐに注文していた、生姜焼き定食がきた。星川さんのねぎとろ丼、夢追さんの特製カレーも来たので食べ始めることになった。

 

 

 

そして結果的に僕と夢追さん、星川さんの三人で海外旅行に行くことになった。なんでこうなったのか、自分でも分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――

 

 

白上は半分…疑ってた。まさか本当に社員さんがキャバクラにいただなんて。

 

久し振りの社員さんの匂いは理性が壊れるには十分だった。白上はあの夜ことは思い出せない。でも、それは白上だけじゃなくてミオに聞いても、おかゆに聞いても、ころねに聞いても、全員が覚えていなかった。

 

 

でも気付いた時には社員さんと白上たちはホテルのベッドの上に横たわっていた。どうやら社員さんは全てを覚えていたようだったけど詳細は話したがらなかった。

 

白上はもちろん思い出せないけど、とっても幸せな時間だった気がする。




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