ホロライブのスタッフを辞めて、にじさんじのスタッフになるお話   作:主義

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メイフとのお仕事

最近は色々とあって…疲れている。

 

なぜか僕の所為か、お陰か、ホロライブとにじさんじのコラボは増えた。それに関しては別にいいのだけど、そのコラボ内容が僕にとっては一番問題だ。

 

 

コラボの内容は僕が勤めるのはどちらが相応しいかなど意味が分からないような内容ばかり。本当に何をしたいのかと問いたいぐらい。

 

 

まあ、このことはこれ以上考えても仕方ないかな。

 

 

 

 

 

―――――――――――――

 

 

今日はメイフの皆さんとお仕事を一緒にする。それは別に普通のことでもなぜか…僕はメイフのお三方から視線を向けられている。そしてそれは気の所為じゃなくて明らかにこっちにロックオンをしていて僕としては落ち着かない。

 

 

さすがにこのままだと落ち着かないので聞いてみることにした。僕のことを見ているわけじゃなかったらとても恥ずかしい事を自分は聞こうとしているけど…仕方ない。

 

 

「あの…なんでこちらを見ていたんですか?」

 

 

「あ、すいません!!」

 

 

「いやいや別に謝ってもらうようなことではなくて、ただ気になったので」

 

メイフの皆さんとは初対面。

 

 

「スタッフさんのことを聞いてたんすよ」

 

 

「聞いてた?」

 

 

「うん。僕はましろとかから」

 

 

「私はリゼ様とかとこ先輩から」

 

 

「俺は社長とかもちさんから」

 

確かにお三方が聞いたという人たちと話すことはある。でもスタッフのことを他のライバーに話すということはよくあることなのだろうか。僕はライバー側の人間も出ないのでそこら辺は分からない。

 

 

「どんなことを聞いていたんですか?」

 

 

「リゼ様は『とても優しい』とかとこ先輩だと『お人好しすぎる人間よ。ほんでもっておもろい人やね』とか言ってましたね」

 

 

「ましろはそうだなぁ……『あの人は幽霊より怖いよ』って言ってたかも」

 

なに…ましろさんにそんなに怖がられている感じはしなかったんだけど。でもメリッサさんにそう話しているんだとしたら何か怖がられるようなことをしてしまったのかもしれない。

 

 

「社長は『頼りになる人なのでどんな無茶を言っても叶えてくれますよ』だったかな。もちさんは『あいつを許すな。あまみやぁ!』って言ってた気がするけど」

 

加賀美さんはまだいいですけど剣持さんの方はよほど僕に恨みを抱えていますね。やっぱり天宮さんとか魔使さんのこと。

前に四人ぐらいで集まった時もそのことはちょっと言ってましたし。

 

 

「そうですか。聞いた人によってそんなにイメージって違うんですね」

 

 

「ましろが言っていた感じだともっと生気がなくて死にそうな顔をしていつと思ったんだよなぁ~」

 

 

「私はイメージ通りかも。リゼ様と、とこ先輩の優しいっていうイメージに合っているような感じ」

 

 

「俺の印象的には良い人そうだけど。もちさんがなんであんなに怒ってたのか分からないけど、普通の人って感じだけどな」

 

 

「剣持さんはちょっと違う理由で怒っていたんだと思います」

 

 

「そうなんですか。でも、もちさんと仲良いんすね」

 

 

「そうですかね。イブラヒムさんが聞いたイメージだと僕はそんなに良く思われていないと思いますけど」

 

 

「もちさんもある程度仲良くないとあんな感じに言いませんよ。それにライバーならともかくスタッフともなれば特に」

 

じゃあ、剣持さんもそれなりに気を許してくれているということかな。天宮さんと魔使さんのことでまだ怒ってそうな感じだけど。

 

 

「まあ、皆さんのイメージに合っている人間かは分かりませんが、精一杯サポートするのでよろしくお願いします!」

 

それから他愛のないような話をしているとあっという間に時間は経ってしまうもので僕は会別れを告げて、自分の仕事に戻る事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして全てが一段落して休んでいると。

 

「そう言えば、リゼ様が「社員さんは人を褒めるのがとても上手いんだよ!」って言ってたんですけど、そうなんですか?」

 

 

「それはどうですかね。あんまりリゼさんを褒めたこともない気がするんですけど」

 

 

「そ、そうなんですか。リゼ様の話した方的に毎日褒めているものかと…」

 

 

「さすがにそんなに褒めませんよ」

 

リゼさんは誰かと勘違いしているのかも。僕がリゼさんを褒めたことがあるのって一度か二度ぐらいだと思うし。タレントさんをスタッフが褒めることはあるけど…さすがに無暗に褒めたりはしない。

 

 

「え、じゃあ、私のこと褒めてくれないんですか?」

 

 

「え、褒めて欲しいんですか?」

 

 

「はい、リゼ様がスタッフさんは褒めてくれるって話してくれたからとても楽しみにしてたのに…」

 

そう言われても、それはリゼさんがたぶん誰かと間違えただけ。

 

 

 

でも、フレンさんの顔を見ると子供が欲しいものをおねだりする時と似ていた。ここで断ると泣いてしまいそうな感じがするから、断りにくい。

 

「分かりました。フレンさんがそんなに褒めて欲しいのであれば褒めますけど」

 

 

「やったぁ~~」

 

 

「そんなに喜ばれるとちょっと心配です。僕の褒めって普通の褒めですよ。そんなに大きな期待をされたとしても大したことはできませんよ」

 

 

「全然いいです!スタッフさんは普通に褒めてくれれば十分です」

 

 

「それならいいですけど」

 

 

 

 

「フレンさんは今日一緒にお仕事をして、とても優しい方で一番笑顔の似合う方だと思いました」

 

 

「そ、そんなことは……///」

 

 

「元々とても愛嬌のある方だとは思っていたんですけど、お仕事を一緒にしてみてフレンさんの魅力がもっと分かった気がします。いつも誰かに対してしっかりと気を遣っていて、上手くまとめようとしてくれている姿は僕も見ていて勉強になりました」

 

 

「……て、てれます……///」

 

 

「え、レンさんが褒めて欲しいって言うから褒めたんですよ」

 

 

「それはそうですけど、やっぱり褒められると照れちゃいます」

 

まあ確かに僕も誰かに褒められたりすると取れるかも。社会人になると怒られることはあっても褒められることはほとんどないから。

 

 

「フレンさんのそういう反応も可愛いと思いますよ」

 

 

「…………」

 

 

「フレンさん?」

 

 

「…こ、これが…リゼ様の言っていた無自覚落とし…」

 

そしてその言葉を言い終わるよりも前にフレンさんは倒れてしまつた。

 

 

 

リゼ様は一体どんなことをフレンさんに教えているのかとちょっと不安になる。

 

 

 

 

 

そんな茶番のようなことをしているとメリッサさんが駆け寄ってきた。

 

「あれ、フレンにスタッフさんじゃん。なにしてんの?」

 

 

「今、ちょうどフレンさんにお願いされて褒めていたところだったんです」

 

 

「褒めていた?」

 

さすがにメリッサさんもこの説明陵だけじゃ理解できなかったようで一から説明することにした。

 

 

 

説明が終わるとメリッサさんは「僕もお願いしてみたい」と言い出してしまった。

 

「フレンがこんな風になるところを見るのも珍しいし。スタッフさんと会える機会もそんなに多くない。だったらフレンがここまでになった、スタッフさんの褒めというものを体験したいじゃん

 

 

「フレンさんにも言いましたけど、そんな大したものじゃないですよ」

 

 

「僕としてただ体験したいだけだからさ」

 

 

「それなら…」

 

そして本日二度目の褒めをメリッサさんにすることにした。

 

 

「メリッサさんともお仕事をするのは初めての経験ですよね。やっぱり第一印象は良い子ですね。フレンさんやイブラヒムさんもしっかりと話しを聞いてくれていましたが、特にメリッサさんからは真剣さみたいななのが伝わって来て、話しているこっちが緊張しちゃいましたよ。でもその真剣さはこちらとしては有難いですし、メリッサさんの良いところだと思うんです。それにメイフの中で二人のバランスを取っている人だとも思いました」

 

やっぱり一緒に仕事をしないと理解できないところもあるんだと改めて知った。正直、会うまでの印象としてはもっと無口な人だというものだったが、会ってからの印象は全然違う。

 

 

「それに何より頑張っているメリッサさんはすごいですし、こんなことを思ってしまうのはだめだと思いますが、可愛いと思っちゃいました」

 

 

「…ぼくがかわいい?」

 

 

「はい・こんなことをタレントに対して想ってしまうのはだめですけど」

 

 

「え、僕って可愛かった?」

 

 

「は、はい。僕は可愛いと思いました」

 

 

「そ、そっか…」

 

メリッサさんはそう呟くとどこか遠くに行ってしまった。

 

 

 

 

そしてその背中を見ているとフレンさんが「リゼ様の言った通りだ!」と言い出した。

 

 

「なにがですか?}

 

 

「い、いいえ、なんでもありません!」

 

するとフレンさんも急に小走りでどこかへ行ってしまった。

 

 

 

 

僕は二人が去っていくところを見送ってから端末を確認した。するとそこには色々な人から連絡が来ていた。

 

「え、なにかしたっけ」

 

そう思って一人のメッセージの内容を確認し、読み終わると同時にため息を吐く。

 

 

「はぁ……またあの人たちか」

 

僕はメッセージを確認した人にだけ返信のメッセージを送り、後は放置しておくことにした。全員分返していたら尋常じゃないぐらいの時間が掛かってしまうし。

 

 

「あれ…メリッサとフレン、知らないっすか?」

 

 

「あの2人ならあっちの方に行きましたよ」

 

僕が言いながら2人の行った方向を指差す。

 

 

「あ、そうっすか。ありがとうございます」

 

 

「いえいえ、お礼を言われるようなことではないです」

 

そしてイブラヒムさんは2人のいる方に足を進めようとしたところで足を止めて、こちらに振り返ってきた。

 

 

「スタッフさんってパチンコとか興味ありますか?」

 

 

「パチンコですか?」

 

 

「はい」

 

パチンコはあんまりうやったことない。お酒とかならガブガブ飲んでいた時期はあったものの、最近は健屋さんから怒られてしまうので止めている。自分のために健屋さんは色々と考えてくれているんだし。

 

 

「パチンコはやったことないですね」

 

 

「それなら今度、一緒にやりません?」

 

 

「一緒にですか?」

 

イブラヒムさんは首を縦に振っていた。

 

 

 

どうしようかな。折角のお誘いだし、なるべく良い返事をしたいという気持ちはある。だけどパチンコに関しては経験者の意見とかを良く聞いているのでちょっと怖いという気持ちがあるんだですよね。

 

ハマったら抜け出せないとか、あんまり良いイメージがない。

 

 

 

でもまぁ…一度ぐらいは大丈夫か。

 

 

 

「そのお誘いを受けさせてもらいます」

 

 

「それじゃあ…後で連絡しますね」

 

 

「はい、わかりました」

 

そしてイブラヒムさんは2人を探すために去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――

星街すいせいと常闇トワ

 

 

 

 

「まさかここまでやるとは…トワも驚きだよ」

 

 

「だってスタッフさんと一緒に居たいんだもん」

 

 

「その気持ちは分かってるよ。でもさすがにここまではやらない」

 

 

「やるよ。すいちゃんはただスタッフさんのことが好きなだけ。それ以上でもそれ以下でもない」

 

 

「それは知ってるよ。逆に今までの行動を見ていて、『好き』だと思わないような奴はいない」

 

 

「そうかな。そんなに分かりやすい?」

 

 

「いや、分かりやさ過ぎるレベルだよ」

 

 

「そっか。それは照れる」

 

 

「照れるところじゃないし。いくら好きだからと言っても…スタッフさんの家を特定してその家の前でスタッフさんの帰りを待つようなことをするなんて驚きだよ」

 

 

 

今、スタッフのマンションの部屋の前で常闇トワと星街すいせいは話しているのだ。星街すいせいは自力でスタッフの家を特定してそこに待機しているのだった。

 

 

 




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