ホロライブのスタッフを辞めて、にじさんじのスタッフになるお話   作:主義

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雪城眞尋と長尾景に巻き込まれるスタッフ

普通にスタッフとしてにじさんじで働いている自分。

僕はタレントではないので人前に出るのは極力避ける。

 

 

 

それなのに―――――――――

 

 

 

「ねぇ、今度の企画はどんなことにしよっか?」

 

 

「それを話し合うために俺とスタッフさんは集まったんだよ」

 

 

「それはそうだけどさ。スタッフさんが参加してくれることだし、それを全面に出していきたいよね」

 

 

「それには賛成だな。スタッフさんってまだ多くの視聴者が謎に包まれている人として扱っているし」

 

 

 

「スタッフさんはなにか案ある?」

 

 

 

 

 

 

「案はいま考えているところですが、一つ聞いても良いですか?」

 

 

 

「うん、いいよ、なに?」

 

 

 

 

 

「僕はお二人の企画を一緒に考えるために呼ばれたんですよね」

 

 

「うん。だから今考えているんじゃん」

 

 

「それはいいんですけど、なんで僕が配信に参加するみたいな話し合いになっているんですか?」

 

 

「あれ、言ってなかったけ?」

 

 

「言ってませんよ。僕は雪城さんから長尾さんとの配信の企画を考えるのを手伝って欲しいということで呼び出されているんですけど」

 

もし、そこで配信に僕も参加するみたいな話だったら断っていたと思うし。

 

 

「いいじゃないっすか。スタッフさんは面白いし、絶対に配信出た方が盛り上がるって」

 

 

「盛り上がるとかじゃなくて出ませんよ」

 

僕が出ることに対して否定しているのに雪城さんはそのことを全く気にしていない様子。

 

 

「それでスタッフさんはどんな案を思い付いたんですか?」

 

 

「あ、そうですね。今の段階だとまだゲストを呼んでやる企画しか思いついていません」

 

 

「それでもいいので教えてください」

 

 

「レース系のゲームで『相手を接待しながら、指定された順位を取らせろ』というもので。誰かをゲストに呼んでレースゲームをやるとします例えば、ルーレットなどを使って、ゲストを何位にさせるかを決めます。そしてもし、6位が出たら次のレースではゲストを6位にしなくちゃいけないというもので。出来なかったら二人に電流とか何かしらの罰ゲームを食らってもらうというもの。もちろん、ゲストにこれが接待とバレるのはNG…という感じのものはどうですか?」

 

 

「よくね」

 

 

「うん、私も良いと思う」

 

どうやら二人に刺さってくれたようだ。

 

 

「やっぱりスタッフさんはさすがですね」

 

 

「そうですかね…。これぐらいは誰でも思いつくような企画だと思いますよ」

 

僕も企画を考えることはあるけど、僕よりも才能のあるような企画を考える人たちの方が多い。本当に天才なんじゃないかと思うような人たちがたくさんいる。

 

 

「で、でも…この企画って二人の話だと自分もやることになるんですか?」

 

僕の疑問に雪城さんがすぐに答えてくれた。

 

「もちろん、やるに決まってるじゃん!」

 

 

「いや、もちろんじゃないですよ。絶対に裏方の自分が出たら炎上とかしちゃうますよ。変な憶測を呼ぶかもしれないですし」

 

 

「俺は大丈夫だと思いますよ。スタッフさんの人柄とかを出して行けば問題ないかなって。もし、スタッフさんが炎上するようなことがあったら俺達が守るんで」

 

 

「いや、カッコいいですけど、そんなことになったらライバーさんは何も言わないでくださいね。変に飛び火をするのが一番怖いので、僕に批判が向くだけなら問題ないですけど」

 

一番怖いのが僕と配信上で関わってしまったが故に炎上してしまうとか、ファンの人に警戒されてしまうとか。それにただのスタッフが表に出過ぎるとライバーさんのことを楽しみで見ている人は冷めてしまうんじゃないかとも思いますしね。

 

 

「私も大丈夫だと思いますよ。それに何よりスタッフさんに出て欲しい!!」

 

そんな距離を詰められても僕がどうすればいいのか分からなくなる。

 

 

「…そ、そう言われても出ることが二人にとってもゲストの方にとっても悪影響になるかもしれないので、二つ返事で承諾というわけにはいかないですね」

 

 

その後も雪城さんと長尾さんからずっと「出て欲しい」と言われ続けた。

 

 

 

―――――――――――――

 

ホロライブにいた頃のお話①

 

 

 

 

 

ある日のホロライブの事務所に星街さんとさくらさん、僕が一緒にいた。

 

 

「社員さんってこの後予定とかありますか?」

 

 

「ないですけど…」

 

 

「じゃあ、すいちゃんと一緒にご飯でも食べに行かない?」

 

 

「い、いや…この後やっておきたいお仕事があるので」

 

 

「それってすいちゃんより大事?」

 

 

「…え…っと…」

 

僕が悩んでいると、星街さんとの間にさくらさんが入って僕を庇うように両手を広げる。

 

 

「星街!あんまり社員さんのこと困らせちゃダメ!」

 

 

「みこちだって社員さんと食事とか行きたいでしょ?」

 

 

「い、いきたいけど、社員さんにはお仕事だってあるって言ってるし、無理させちゃだめだよ!」

 

 

「…そうだけどさ、少しぐらいすいちゃんとご飯とか行ってくれても良くない?」

 

 

「星街だって知ってるでしょ。社員さんは色々な問題が起こらないように食事をしに行かないのも」

 

 

「それはそうだけど、そんなの大丈夫だよ。何か出されたとしてもすいちゃんが絶対にキミのことを守るよ」

 

 

「…そういう問題じゃないんだよ、星街」

 

 

 

社員がホロライブに居た頃の日常。

 

 

 




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