ホロライブのスタッフを辞めて、にじさんじのスタッフになるお話   作:主義

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【にじFES2日目①】お仕事が忙しくなる話

今日から2日目だ。1日目だけでもかなり色々と大変だったけど、今日もかなり大変だ。でもこれを乗り越えればしばらくは…何もない。のんびり温泉旅行とかをするのも夢じゃない。

 

 

そのためにもまずは今日を乗り切らないといけない。

 

 

 

 

そして元々このフェスでのお仕事は設営など事前準備の方がほとんどのはずだった。なのでFes中はある程度、自由に動けると言われていた。だけど今日の朝にメッセージが届いており、しっかりとスケジュールのようなものが組まれていた。僕はライバーさんとかじゃないのでスケジュールのようなものを組まれたことにまずは驚きだ。そのスケジュールが過密過ぎて…。

 

まずはガーデンステージで行われる予定になっている『DanceLive』の最終調整。

 

そして次は開場と同時にお客さんの誘導。次は葛葉さんのイベントの方の手伝いへ。それからはしばらく休憩時間のようなものが取られていて、カフェステージで行われる予定の「目指せ一人前!」の手伝いへと書かれていて、最後は七次元生徒会~お悩み解決出張編~の手伝いへ。

 

 

 

 

それが終われば今日のお仕事は全て終了らしい。でも、なぜかそのメッセージの最後に『PS.途中で時間が空いて他の現場に顔を田出せそうであれば顔を出してください』と書かれていた。

 

このスケジュール的に他のところに顔を出すのは難しい気はしますよと思ったりもしたが。

 

 

 

 

なので『DanceLive』の最終調整に立ち会っている。会場まであと2時間ぐらいのはずだから、調整時間は頑張っても30分ってところだと思う。この企画以外にも色々と調整をしなくちゃいけないのはありますしね。

 

「あれ、スタッフさんも来てたんですね」

 

 

「神田さんにナリさん、おはようございます」

 

 

「す、すたっふさん、おはよう…ございます」

 

ナリさんは僕を見ると少し怯えているようなそぶりを見せていた。

 

 

「神田さん、僕ってナリさんに恐れられているんですか?」

 

 

「いや、そんなことはないと思いますけど」

 

でも、明らかに僕に対して警戒心が最高点にいっている気がする。

 

ナリさんと関わることはそんなに多くはない方だけど、関わったことが一度もないということはない。前に僕が韓国に行ったことがあったのだ。その時に軽くご挨拶などをして、お食事などをした。その時は別に恐れられている感じはしなかったし、好意的に受け入れている感じすらした。ハングル語に関しては付け焼刃程度だけど、それでも必死にコミュニケーションを取ったりした。

 

 

 

なるべく現地の言葉でしゃべった方がコミュニケーションは円滑に進んで行くと思ったからこそだった。その時のナリさんは全然恐れている様子を見せなかったのに…。

 

 

「ナリさん、僕のこと怖いですか?」

 

 

「こわくはないです…」

 

 

「あの遠慮はしないで大丈夫ですよ…」

 

 

「ただ…」

 

 

「ただ?」

 

 

「…かえでさまがスタッフさまはこわいひとだって…」

 

 

「え…また…」

 

またあの人か。前にサロメさんの時もそうだったけど、樋口さんとか月ノさんの影響で僕に変なイメージを持たれている気がする。

 

 

「樋口さんはユーモアに溢れた人なので冗談を言っただけなので、あまり気にしないでくださいね」

 

 

「え…す、すたっふさまはこわくないの?」

 

 

「怖くないです」

 

自分でそんなことを言うのはちょっと…どうなのかなぁと思ったりもするけど、今は誤解をしっかりと解かないと。

 

 

「そ、そっかぁ…。よかった」

 

 

「安心してもらえたのならよかったです」

 

後で樋口さんには注意をしておかないとこれからもこんなことが続きそう。

 

 

「神田さんとナリさんで踊るんですね」

 

 

「意外ですか?」

 

 

「そうですね。少なくとも僕にとっては意外な組み合わせでしたね」

 

 

「スタッフさんのことをもっとパフォーマンスで驚かせて見せますよ」

 

 

「それは楽しみですね」

 

 

「吾輩のパフォーマンスをしっかりと見ていてくださいね!」

 

 

「はい、しっかりと目に焼き付けますよ」

 

その後、二人は最終調整のために舞台へと立った。そしてそこでは本番通りに進めるので、神田さんとナリさんのダンスをしっかりと見ることが出来た。

 

 

その感想としては……『素晴らしい』以外の言葉はいらないんじゃないかと思っちゃうぐらいのもの。ここまで色々と練習を積んできたのがパフォーマンスを見るだけでも分かってしまう。

 

あとはそれが本番でも成功することを願うだけだ。

 

 

 

 

そう思いながら僕はお客さんの誘導をするためにFesのTシャツに着替えることにした。そのTシャツの色は…剣持さんから貰った青色。別に大きな意味があるわけではないですけど。

 

お客さんの誘導が始まるのは1時間後ぐらいだ。この辺りから会場も慌ただしくなってくる。

 

 

 

 

 

 

お客さんの誘導に関しては滞りなく、終わったのでその足で葛葉さんのイベントのお手伝いの方に向かうことにした。葛葉さんのイベントにはトークパートとライブパートでそれぞれ違うゲストがいる。

 

今回はフェスということもあり、かなり豪華になっているはずだ。

 

 

しばらく小走りで進むと葛葉さんのステージ裏に付いた。あとは同僚と会って、今の現状とかを聞いて手伝えることを……と思っていると後ろから誰かに声を掛けられた。

 

 

「あれ…スタッフさんじゃん」

 

 

「あ、葛葉さん」

 

 

「どうしたんすか?」

 

 

「いや、葛葉さんのイベントのサポートをして欲しいみたいな話があって来たんです」

 

 

「それはありがとうございます。色々と疲れさせちゃってすいません」

 

 

「いえ、これはお客さんの誘導が終わって、少し走って来ただけなので」

 

それから葛葉さんとしばらくお話をした後に葛葉さんに案内されて、楽屋に。

 

 

「社さん」

 

 

「スタッフさんも来たんですね。相変わらず、このフェスでも忙しそうですね」

 

 

「どうにか大丈夫です。これが終わったらしばらく休暇を取る予定なので」

 

 

 

「あ、そうなんすね」

 

 

バラエティーのゲストには他に剣持さんとイブラヒムさんがいるが、二人はそれぞれスタッフの方に呼ばれているらしい。この時間となると口頭での段取りチェックなどを行っているところかな。

 

 

「葛葉さんも社さんもイベントの方、頑張ってくださいね」

 

 

「スタッフさんもしっかりと目に焼き付けてくださいよ。俺のステージを」

 

 

「はい、しっかりと目に焼き付けるので頑張ってください」

 

そしてそんなところで僕は自分の仕事をするために楽屋を出ようとしたところで、ローレンさんとお会いした。

 

 

「あ、ローレンさんも頑張ってください」

 

 

「頑張りますけど、スタッフさんにこれを渡しておきます」

 

どこから出したのか分からないが、僕はローレンさんから紫色のTシャツを手渡された。

 

 

「…なんでこれを?」

 

 

「だってスタッフさんが色んなクラスからTシャツを手渡されているみたいですしね。ここは我らがバイオレットも参加しないわけにはいかないですよ」

 

 

「いや、参加しないでいいですって」

 

これ以上、話をややこしくするのだけはやめて欲しいよ。只でさえ、昨日はそのことで色々とあったんです。

 

 

「でも、ひば、ガミさんとかがどうしてもスタッフさんに着て欲しいって言ってて」

 

 

「…なんでですか……」

 

 

「それは俺にも分からないっすけど」

 

どのクラスにも一定数、服を着て欲しい人がいるのは本当に分からない。僕がどんな服を着ていてもいいと思うんだけど。

 

あんまりローレンさんを引き留めてしまうのも悪いのでもう一度「頑張ってください」と言って、この場を去ることにした。

 

 

 

 

 

葛葉さんのイベントは成功で終わった。

 

 




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