ホロライブのスタッフを辞めて、にじさんじのスタッフになるお話   作:主義

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ハッピートリガーはスタッフさんと色々なことをしてみたい

「あの…なんで自分がこの場にいるのでしょうか?」

 

 

「それは私がスタッフさんのことを呼んだからです」

 

 

「なんで呼んだんですか?」

 

 

「こういう話し合いにはスタッフさんが居てくれた方がいいとオレは思うので」

 

 

「なぜですか…?」

 

 

「やっぱり僕たちだけで話すよりもスタッフさんの意見を取り入れた方がよさそうだしね」

 

 

「…そうですかね」

 

 

「まぁ…簡単に言っちゃうとスタッフさんとお話したかったから呼びました」

 

 

僕は家長むぎさんから直接声を掛けられた。

 

そして今の時間は午後7時を回るぐらいでこの場所はファミリーレストラン。

 

 

「それで四人はなんで集まっているのですか?」

 

 

「あ、そう言えばそのことをまだ説明してなかったね。私たちは来週の月曜日にコラボをしようみたいな話になってるんですよ」

 

 

「そうなんですね。ではそのコラボでどんなことをするかの相談とかですかね」

 

 

「スタッフさん、当たり!オレたちも色々と案を絞り出したけど、なんかピンと来るものがなくて」

 

 

「それで僕が呼ばれたわけですね」

 

 

「まぁ…それだけじゃないんだけど…」

 

 

「それだけじゃない?」

 

 

「うん。さっきも言ったけど、むぎはスタッフさんとお話してみたかったの!」

 

 

「お話ですか?」」

 

家長さんとは何度か事務所ですれ違った時に挨拶をしたことがある程度の関係性。面と向かってお話するのも今回が初めて。なので、ちょっと緊張していたりする。残りの夕陽さんも伏見さんも剣持さんもお話したことはあったのでそこまで緊張はしないけど。

 

 

「うん!!三人共、スタッフさんとお話したことがあって言うんだもん!」

 

 

「そうですね。この三人とはお話したことはありますね」

 

 

「それならむぎも一緒にお話してみたいと思ったんです」

 

 

「そ、そうですか…」

 

僕と話したところで何もないですよ。面白い話が出来るわけでもないですし。

 

 

「じゃあ、早速ですけど、スタッフさんはなんか良い案とかありますか?」

 

 

「良い案ですか…」

 

企画とかを考えることは日常茶飯事というか、それが仕事だけど。タレントさん同士のコラボ内容を考えるのは初めての経験だ。ここで僕が変なことを言って、それが通ってしまうとさすがにまずいので頭をフル回転させる。

 

時間帯的に仕事が終わっているので脳がもう休ませてくれと言っているような気がするが、今は頑張って回転してもらわないと困る。

 

 

 

それから僕は一分の間、考えた。

 

「罰ゲーム有りのワードウルフとかもありますし。他だともう一人必要になっちゃいますけど、それぞれが自分以外の三人の良いところを挙げてもらいます。それを第三者に送って、配信で本人が自分の良い所としてどんなところを挙げてくれたのかを当てるというゲームです。これであれば良い所だけじゃなくて、ちょっと変なところとかお題を変えれば色々と出来ますし」

 

僕が思いつくのはこの程度。企画を考える時もいつも思うけど、本当に大変だ。なるべく視聴者に盛り上がってもらい、やっているタレントにも楽しんで貰えるような企画を考えるのが大変。

 

 

「それ面白いけどな」

 

 

「俺もそう思う。今まではゲームとかトークがほとんどだったけど、こういう企画をするっていうのもありかも」

 

 

「さすが天然たらしさんが考える企画は面白いですね」

 

 

「むぎもいいと思う!」

 

どうやら四人には好評に映ったようでよかった。

 

 

「ありがとうございます。でも、夕陽さんは僕のことを天然たらしって呼ぶのだけは勘弁して欲しいんですけど」

 

 

「え~天然たらしさんのことを天然たらしと呼ぶのは当たり前じゃないですか」

 

 

「いや、僕は天然たらしではないです。夕陽さんの方が天然たらしですよ!」

 

 

「違いますね。あなたの方が絶対に天然のたらしです。自分でその破壊力を理解していないところが一番の問題ですよね」

 

僕から見れば夕陽さんの方が本当に天然たらしで多くの人を魅了しているように映る。

 

 

「…夕陽さんの方が天然たらしだと思いますけど」

 

そんなやり取りを繰り返していると急に家長さんが「じゃあ次はスタッフさんとやってみる企画を考えてみよう~」みたいなことを言い始めた。急にそんなことを言われたので全てを理解することは不可能。

 

 

「私はスタッフさんの『天然たらし』具合がどんなものなのかを調査とかしてみたいな~」

 

 

「それってどんな感じで?」

 

 

「例えばライバーにスタッフさんとのエピソードを教えてもらって、それが『たらし』なのかそうじゃないのかを私たち四人が判定するみたいなの」

 

 

「いいんじゃない。僕もスタッフさんが天宮と魔使とかに何をしたいのかを知りたいしさ」

 

剣持さんは明らかに僕への恨みのこもった視線を向けてくれいる。この人の天宮さんたちへの愛は素直にすごいと感心いてしまう。

 

 

「俺もいいと思いますけどね。正直、スタッフさんって色んなライバーさんに好かれてますけどその原点はどんな感じなのかもわかる気がしますし」

 

 

「むぎも面白いと思うな~皆それぞれスタッフさんとのエピソードは持ってそうだし」

 

なんか知らないうちにどんどん企画は進んで行くが、この企画の大前提がおかしいように感じる。

 

 

「あ、あの…さっき家長さんは僕とやってみる企画って言ってませんでしたか?」

 

 

「言いましたよ」

 

 

「やってみるってことは確定なんですか?」

 

 

「確定です」

 

 

「え…僕には何の話も来てませんけど」

 

 

「大丈夫です。会社の方にはGOサインをもらっているので」

 

 

「…そ、そんな…」

 

僕の知らないところでそんな風に話が進んでいるとは思いもしなかった。会社も当事者の僕に対して話をしてくれてもいいように感じるのは僕の我満かな。

 

そんなことを考えている間にも議論はどんどん進んで行く。

 

 

「僕はスタッフさんと剣道勝負とかしてみたいけどね」

 

 

「…いや、それって剣持さんが僕のことをボコボコにしたいだけじゃないんですか…」

 

 

「そんなことないよ。僕だって初心者に対して本気で戦うような真似はしないよ。でも、たまに加減を忘れちゃうこともあるかもしれないけど」

 

それが怖いって。高校の頃とか体育とかの授業で何度かふれたことはあるものの、その程度。経験者と戦って勝つ可能性はゼロだ。絶対に剣持さんにボコされる未来しか見えない。

 

 

「さすがにそれは配信上はやばそうだけどな~」

 

 

「私もそう思いますよ、先輩。もし、スタッフさんのことをボコボコにしたら視聴者の方は大丈夫でしょうけど、何人かのライバーからは殺意のこもった視線を浴びながら生活することになると思いますよ」

 

 

「むぎも同じこと思ったかも。絶対にスタッフさんのことを好意的に見えている人はいるし、変なことをしたらこれからがきつそうな気がするよ」

 

剣持さんの案は周りからの批判を色々と受けたこともあって、剣持さんは仕方なく案を取り下げた。

 

 

 

 

 

その後も色々と案は出た。

 

 

例えば『スタッフさんとスロット対決!負けたら一日下僕!』とか『賞味期限の切れたものは何日まで大丈夫なのか!?(スタッフさんが体を張って確認!)』と『視聴者に媚びろ!(スタッフが)』などなど色んな企画が出てきた。

 

最終的にまた後日企画を決めるらしい。そして後で僕に対して連絡が来ると言われたけど、これは僕が出ることはほぼ確定なんだ…。

 

 




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