ホロライブのスタッフを辞めて、にじさんじのスタッフになるお話   作:主義

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宝鐘マリンとアンジュ・カトリーナにも迫られるスタッフさん

「マリンと結婚してくれませんか?」

 

「アンジュと結婚してくれるよね?」

 

 

 

 

 

「…まず距離を取ってくれませんか」

 

なんで最近は星川さんと夏色さんの時もそうだったけど、こういうことに巻き込まれるようになってしまったんだろうか。普通に業務をしようとしてもそう上手くいかない。

 

 

 

「僕なんかと結婚しても良いことなんてありませんよ」

 

 

「社員さんはそう思っているかもしれないけど、マリンは社員さんと結婚したいんです!」

 

マリンさんが本気で言っているのは声を聞けばすぐにわかる。でも、本気だからこそ理解できないというのが本当のところ。それに付き合ってくださいとかならまだ百歩譲って分からなくてもないけど、全て吹き飛ばして「結婚してくれ」はどうしても理解できないんですよね。

 

 

「いやまず、僕とマリンさんとそこまで親しいわけではないですよね」

 

 

「そ、そうかもしれないけど、マリンは社員さんのことが大好きなんです」

 

 

「…あ、ありがとうございます」

 

 

「アンちゃんだってスタッフさんと結婚したいっす!」

 

 

「アンジュさんまで…」

 

 

「元々、ずっと伝えてきましたよね!アンジュはスタッフさんのことが好きで愛している!!」

 

 

「ありがとうございます」

 

ここまで二人の女性から愛を叫ばれるのは少し嬉しいという気持ちはあるものの、これからのことを考えると憂鬱した気分になってくる。特にアンジュさんとはこれからもスタッフとタレントという間柄で付き合っていかなくてはならない。それなのにこんなことを言われてしまったら、これから嫌でも意識してしまう。

 

 

これからの仕事に支障が出なければいいなぁと思ってしまう。

 

 

「マリンと結婚してくれるよね!」

 

 

「ううん、あたしと結婚してくれるよね!」

 

なんでこの二人は僕が結婚する前提で話を進めてこようとしてくるのだろうか。そこがどう考えてもおかしい。

 

 

「誠に言いずらいですが、僕はどちらとも結婚する気はありません。それに僕なんかよりもお二人には相応しい相手が見つかると思いますし」

 

 

「いやいや、何を言っているんですか。スタッフさん以上の優良物件なんてどこを探してもいませんよ。マリンの出会って来た男の中でもスタッフさんは一番です。だって優しい、頼りになる、顔だっていい、そして何より笑顔が素敵!」

 

なぜか、マリンさんは少しずつ僕との距離を縮めようとして来る。

 

 

「…あ、あの…あんまり詰めてこないでくれますか」

 

 

「だめですよ~マリンから逃げようとしちゃ」

 

 

「いや、逃げちゃいますって。そんな風に肉食動物が草食動物を追い詰めるような雰囲気を醸し出されると」

 

僕は少なくとも今の段階では誰かと世帯を持つことは考えていない。将来的なことを見れば、いずれは結婚というものも考えないわけではない。でも、それはもっと先のお話。

 

 

今は仕事の方が忙しくてそっちの方まで手が回っていないというのが正直なところだ。

 

 

「僕は両者とも結婚をする気はありません。それはお二人に限った話ではなく、同じ職場にいる誰とも結婚する気はないです」

 

そうなのだ。もし、結婚するとしたら全然違う系のお仕事をしている人の方がありがたい。今まで同じ職場でお互いを理解している人よりも一から関係を構築できる人の方が僕としてはいい。

 

それでも宝鐘さんもアンジュさんも諦めてくれる感じではない。

 

 

「じゃあ、アンちゃんと結婚してくれるってことやんな!?」

 

 

「さっきの話をどんな風に聞いたら僕がアンジュさんと結婚するっていう話に結びつくんですか?」

 

 

「いやどう聞いても「アンジュさんと僕は結婚したい」にしか聞こえてこんかったよ」

 

 

「いやいや、どう聞いてもそうは聞こえてないでしょ」

 

 

ここまで僕に固執するのは本当に理解出来ないけど、ここまで熱心に言ってくれているのは本当に有難い。だが、どんな風に言われたとしても僕がその想いに答えることは絶対にないと断言出来てしまう。

 

その後も二人は諦めることなく、ずっと愛を伝え続けてきた。

 

 




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