ホロライブのスタッフを辞めて、にじさんじのスタッフになるお話   作:主義

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剣持刀也とお話をするスタッフさん

 

珍しく今日は剣持さんと最寄り駅まで一緒に行くことになった。自分も今日は定時で、剣持さんもちょうど事務所での打ち合わせなどを含めて全てが終わったらしい。

 

 

「剣持さんと知り合ってそれなりに経ちますね」

 

 

「まだ一年は経ってないですよ」

 

 

「そうかもしれませんけど」

 

 

「でも、スタッフさんとの思い出だけら三年以上一緒に居たような気分ですよ」

 

 

「それはさすがに言い過ぎじゃないですか?」

 

 

「言い過ぎじゃないです。ここまで裏方の人と接するのも初めてですし」

 

 

「そうなんですか?」

 

 

「はい…っていうのか、普通ここまで裏方の方とタレントが接する機会がないんですよ。スタッフさんがちょっとおかしいだけで」

 

 

「あ、確かにそうかもしれないですね。確かに同僚と飲んでいる時に「お前ってタレントと関わること多いよなぁ~」と言われたことがあった気がします」

 

そう言われて初めて自分がライバーと関わっている方だと分かった。

 

 

「まぁ…それもスタッフさんの人徳があってこそでしょ」

 

 

「人徳はないですよ」

 

 

「本当にスタッフさんはいつまでも自分を理解できていないですね」

 

 

「そうかな…」

 

 

「そうですね。正直、ROF-MAOの企画の中で急に今からスタジオに来てって言ったら来てくれるのかみたいな企画がありましたけど、スタッフさんなら凄い結果になりそうですよね」

 

 

「どうでしょうか…。下手したら一人も来てくれないなんてことがあるかもしれないです」

 

 

「それはないので大丈夫ですよ」

 

剣持さんはすぐに訂正してきたけど、あの企画なんて誰も来てくれないことだって全然あり得る。時間にも寄るけど、ライバーさんは昼夜逆転している人も多い。

 

それに目的がなければ家から出ない人も多いと聞いたことがあるし。

 

 

 

 

 

そこで僕は剣持さんに対して思っていることを口にする。

 

「それにしても剣持さんってファンから愛されてますよね」

 

 

「それはどこら辺を見てそう思ったんですか?」

 

 

「…配信ですかね」

 

 

「そうかな…」

 

剣持さんは少し考えるような素振りを見せているけど、僕から見れば本当に愛されているように見える。

 

 

「僕が見ている限りはそう思えましたね。コラ画像とかも面白いですし」

 

 

「コラに関してはもういかに僕のことを面白おかしくするかを競っている感じで、愛されているとはちょっと違う気がするけど」

 

 

「他の方を見れば剣持さんのファンほど団結力があるところはあんまりないですし、やっぱり剣持さんとファンの絆は深いんですよ」

 

その後も僕は剣持さんとファンの団結力について色々と話したりもした。

 

 

 

それから少し話が変わって、僕は剣持さんのすごいところを褒めた。

 

「やっぱり剣持さんのトーク力はすごいですね」

 

 

「な、なに…なにかのモニタリングとか?」

 

 

「なにがですか?」

 

 

「いや、だって社員さんが僕のことを褒めて来るから…。何か裏があるんじゃないかと」

 

 

「そんなのありませんよ。僕はただ剣持さんに対して思ったことを言っているだけです」

 

 

「そ、そうですか」

 

剣持さんを辺りを見渡すことを止めて、再び視線を僕に戻した。

 

 

「僕も剣持さんと色々とお仕事をしてきたお陰で剣持さんの凄さが身に染みて分かりました」

 

最初は何でも超人だと思っていた。全てを完璧にこなすような人だと。でも、ちょっと人間っぽいところもあってしっかりと人間なんだと思った。

 

 

「そうなんですか?」

 

 

「そうです。剣持さんと仕事を一緒にしていく度にあなたの凄さが分かります。やっぱり剣持さんを呼んでおくとどうにかしてくれますしね」

 

 

「それって僕のことを都合の良い人間として思ってませんか?」

 

 

「まぁ、思っていないわけではないです」

 

 

「いや、そこはウソでも思ってないって言うところ!」

 

 

「でも本当ですから。ライバーさんの中に何人か、しっかりと場をまとめてくれる人はいます。そしてその中でも剣持さんは呼んだら絶対に上手い方向に運んでくれる人なので、やっぱり頼りになりますね」

 

 

「それって褒められているんですか?」

 

 

「褒められてますよ。これはどんなライバーさんでも出来ることではないので」

 

 

「そうですか…」

 

 

そんな話を剣持さんと話しながら最寄り駅までの道を歩いた。

 

 




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